競輪の競走格付け
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ヤンググランプリを除き、S級S班在籍者は選抜ランキングに関係なく出場できる。GI同様、全S級選手から出場資格を選抜するが、FI開催の成績が選考にあたって重視される。

競走名開催時期日数出場資格選抜方法備考
ウィナーズカップ3月4日間1着回数上位30名、FI開催決勝の3着内回数上位者
サマーナイトフェスティバル7月3日間GI・GII優勝者、FI優勝回数上位ナイター開催で実施
共同通信社杯競輪9月4日間デビュー9年目までの選手の競走得点上位25名、FI開催決勝の3着内回数上位者
ヤンググランプリ12月1レースデビュー3年目までの選手の競走得点上位9名(A級在籍選手も出場可)KEIRINグランプリシリーズ初日に実施

GIII(G3)

GIII以下はJKA あっせん課により選手が割り振られ開催される。S級S班の選手は、基本的にGIII以上の開催のみの出走となる。

GIIIは下記の種類に分かれるが、その中では開設記念競輪が一歩高いグレードとして扱われ、優勝賞金もGIIIの中で高額となる。

各競輪場の開設記念競輪(随時) - 各競輪場ごとに1年度(4月から翌年3月)1節4日間。但し4日間以上のGIおよびGIIを開催する競輪場は除く。必ず競輪祭開催が行われる小倉競輪場では実施されない。また年度を通して休催をする競輪場の主催者は、他の競輪場を借り上げて実施する。GIIIとしてはS級男子選手のみの12レース制開催であるが、最終日に単発レースの「レインボーカップ」「ルーキーチャンピオンレース」「ルーキーシリーズプラス」「ガールズフレッシュクイーン」が行われる開催が年数回行われる(その場合、最終日のみGIIIとしては11レース制となり、あふれる1レース分9名は最終日を前に帰郷となる)。

ナイターGIII競走 - 2017年度から開設記念競輪とは別に4日制で開催。原則として開設記念競輪をナイター開催で行った競輪場が実施でき、したがってこの開催競輪場は1年度で2開催のGIII競走を実施することになる。2017年度は川崎で、2018年度は川崎と函館で、2019年度は川崎と四日市で、2020年度は函館と松戸で、2021年度は川崎、前橋、四日市で、2022年度は函館、松戸、松山で、2023年度は京王閣伊東温泉、四日市で、2024年度は函館、四日市、別府でそれぞれ1節ずつ開催。この「ナイターGIII」は9レース制で、あわせてガールズケイリン3レース開催を実施するが、ガールズはGIII扱いとはならない平開催として実施される。

施設整備等協賛競輪 - 2021年度から2026年度までの6年間限定で開催。1節4日間で、2023・2024年度は3節実施される。男子選手のみの12レース制開催。

大阪・関西万博協賛競輪(各年度第1回) - 2021年度から2025年度までの5年間限定で開催。1節4日間で、2023・2024年度は3節実施される。男子選手のみの12レース制開催。

ナイター・施設整備協賛・万博協賛競輪は、基本的にGI・GIIの前週(及び年度末の週)に行われ、S級S班を含めたそのGI・GIIの出場選手は斡旋されない。またこれらのGIIIは同日開催で行われることもあり、2024年度は3開催、万博協賛をデイで、その後ナイターGIIIを行うスケジュールとなる。なお、ナイターGIIIにも万博協賛の冠を付けて開催されることがあるが、上述の説明のようにナイターGIIIと万博協賛GIIIは番組として別物であり、賞金も異なる。

ミッドナイトGIII競走 - 2024年度から開設記念競輪とは別に3日制で開催。同年度は、佐世保小松島でそれぞれ1節ずつ開催。この「ミッドナイトGIII」は7車立て7レース制で、あわせてガールズケイリン2レース開催を実施するが、ガールズはGIII扱いとはならない平開催として実施される[4][5]

FI(F1)

各地のS級シリーズ(随時) - 基本的に3日間
[6]。S級戦は5レースまたは7レース制で、そのほかはA級1・2班戦が行われ、またガールズケイリンが行われる開催もある。7車立てで実施。

大阪・関西万博協賛競輪(各年度第2回) - 2021年度から2025年度までの5年間限定で開催。1年度1節4日間、GIIIとなる開催と別に格付けはFIにて開催されるものであり、競走得点は通常のFI開催と同じだが賞金は通常のFI開催より低い設定となる。7車立てで実施。

寺内大吉記念杯競輪(各年度) - 毎年12月28日 - 30日の3日間で、KEIRINグランプリシリーズのアンダーカードとして実施。各日最終レース(第11レース)の前、第1レース - 第10レースにて9車立てで実施。

FII(F2)

特記事項の無い開催は7車立てで実施。

各地のA級限定競輪(随時 3日間) - 男子戦はA級選手のみのトーナメント。俗に平(ヒラ)開催とも呼ばれ、開催が最も多い競輪。

昼間及びナイター開催では、A級3班所属の選手によるチャレンジレース5レースとA級1・2班所属の選手によるレース(5または7レース)で構成される。ガールズケイリン同時開催の場合は後者が5レースとなる。

2007年度までは原則として10レース編成。2011年までは原則として12レース編成、また決勝レースがこれまでの1つから2つに増やされた。うち前半5レースがチャレンジレースとして、A級3班に所属する選手のレース、後半7レースはA級2班以上のクラスの選手によるレースに振り分けた。なお、2012年からはA級チャレンジレースは9車立てから7車立てに変更、2013年3月まではA級2班以上のレース数が7レースから6レースに、2013年4月からはA級2班以上のレース数が6レースから5レースに変更された。また、2012年7月以降のガールズケイリン開催時はA級2班以上・A級3班とも5レースずつ、ガールズケイリン2レースの全12レースの構成の開催となる。


全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪全日本プロ選手権自転車競技大会の前日、2005年度から2日間開催) - S級のみ。9車立てで実施。

ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞) - 1レース1発勝負のSAオープン戦。3月のいずれかのGIII開催日に行われ、9車立てで実施。

?ガールズ フレッシュクイーン2019年より)1レース1発勝負。4月のいずれかのGIII開催日に行われるが、2025年よりウィナーズカップ最終日に実施。

ルーキーシリーズプラス - 本格デビュー前に行われるルーキーシリーズの上位者により行われるレース。2024年までは、9月?10月に男子2レース、女子1レースがGIII開催日に行われる。2025年より女子オールスター競輪開催にて、男子は2レース制3日間、女子は最終日単発レースで行われる予定。7車立てで実施。

レインボーカップシリーズ(シリーズの流れについては競輪選手#選手のクラス分けを参照) - 9車立てで実施。

ミッドナイト競輪2011年より) 7レース制(3場同時開催時)または9レース制。開催数は少ないがS級戦が行われるミッドナイト競輪もあり、この場合は格付けはFIとなるが、先述の通り2024年度よりGIIIも実施する。

ミッドナイトフィナーレ(2018年から2022年)。12月29日 - 31日に開催されるいずれかのミッドナイト競輪のうち、3日間それぞれ最終レース(初日はA級3班チャレンジ戦、2日目はA級1・2班戦、最終日はガールズケイリン)で実施した。なお、2023年からは一発勝負は取り止め、2場ともに3日間の開催がミッドナイトフィナーレとされた。


モーニング競輪2012年より) - 基本的に7レース制だが、9レース制ないし12レース制で行う開催もある。

?ガールズケイリンコレクション2013年から2024年3月)

?ガールズケイリンフェスティバル2014年より2024年) - ナイター競走、3日間(サマーナイトフェスティバルと同時開催)

KEIRIN EVOLUTION(2014年 - 2019年 ※休止扱い) - S級のみ

S級ブロックセブン(2017年 - 2020年 ※休止扱い) - S級のみ

?女子オールスター競輪2024年より) - ナイター競走、3日間(同年のみオールスター競輪と同時開催)2025年よりGIに格上げして、単独開催に移行。

特別競輪

「特別競輪」は2001年のグレード制採用以前から使われていた用語であり、「準特別競輪」はかつて開催されていた新人王決定競輪から使われていた用語である。それがグレード制表記を採用した現在でも頻度は減ったとは言え並存して使われていることから、意味合いが曖昧に使われることが時折見受けられる。

グレード制施行以前は、現在のGI格付けに相当するレースが「特別競輪」と呼ばれていた(競輪祭で実施されていた新人王戦も特別競輪に含まれる)ほか、GP(KEIRINグランプリ)が「特別競走」、ともにGII格付けである共同通信社杯競輪が「準特別競輪」、ふるさとダービーが「特別記念競輪」とも呼ばれていた。なお、「特別競走」は通常のレースの枠組みに入らないレースのうち一発勝負で行われるものの総称であり、他にヤンググランプリ(1995年の開催)、ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)、共同通信社杯競輪の前身であった「ルビーカップレース」などが該当した。

西宮競輪では、1996年2月下旬に「震災復興特別競輪」が実施された。これは、1995年阪神・淡路大震災発生により同年3月に予定されていた開設記念が開催中止となったことから、その代替も兼ねて行われたものである。この「震災復興特別競輪」は現在でいうFI格付けのレースではあったが、神山雄一郎など現在でいうGI並みとなる当時のトップレーサーを多数揃え、全国場外発売も行った。

グレード制施行後は、GII以上の格付けのレースを総称して「特別競輪」と呼ぶケースが見られている。ただし、前記の事情に加え、「特別競輪」という言葉を明確な定義なしに使用し続けていることから、現在でも「『特別競輪』はGIのみを指す呼称」とする場合も多く(ファンの主張だけでなく、主催者側の文書でもそのような記述が見られる場合がある)、呼称に混乱を生じている。


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