長崎県長崎市出身。最終所属はシス・カンパニー。文学座研究所を経て演劇集団円に所属し、蜷川幸雄演出作品の常連として活躍。名脇役として映画やドラマなど映像作品にも幅広く出演した[3]。 長崎県立長崎南高等学校卒業。航空会社に入社し、国際線の客室乗務員を務めていた[4]。その後「年齢制限が無く、一生これで働けると思った」ということで役者に転身することになる[4]。文学座附属演劇研究所を経て、1974年に劇団雲の研究生となる。1975年、劇団雲の分裂で円・演劇研究所に移り、1976年に演劇集団 円の団員に昇格する。1996年には文化庁海外研修制度によりロンドンへ1年間留学、エコール・フィリップ・ゴーリエ演劇学校等にて学ぶ。 活動の中心は主に舞台。『欲望という名の電車』『三人姉妹』など、また蜷川幸雄演出作品や劇団ナイロン100℃の作品などにも出演し、出演作は多方面に亘る。2004年には『エレファント・バニッシュ』『ビューティークィーン・オブ・リーナン』での演技により第39回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。立石凉子ワークショップを開催し、後進の指導にもあたる。 テレビドラマや映画など映像作品への出演に加え、声優として洋画や海外ドラマの吹き替えも担当している。 2012年、立石凉子から立石涼子に改名。2015年よりシス・カンパニーに所属。 2019年9月に体調を崩して肺がんと診断され、手術と投薬治療を経て、2020年4月のリーディング公演『ポルノグラフィ』への出演が予定されていたが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い公演延期となった。その後同年6月ごろより容体が悪化し、同年8月2日午前4時52分、肺がんのため東京都内の病院にて死去した[1]。68歳没。生涯独身。最後の出演舞台は2019年1月から2月に上演された『罪と罰』で、撮影済みの未公開映画もある[2][3][5]。 葬儀は近親者のみにて営まれる[3][5]。お別れ会の開催は未定[2]。 特技は長崎弁、英会話。
来歴・人物
出演
テレビドラマ
突如として男が(1975年、NTV)
大江戸捜査網 第272話「十手に賭けた怨み節」(1976年、12ch / 三船プロ)
いろはの"い" 第21話「流れ星」(1976年、NTV / 東宝) - 小田京子 役
ポーラテレビ小説 / さかなちゃん(1976年 - 1977年、TBS) - 紀子
怪人二十面相 (1977年、フジテレビ)
横溝正史シリーズ 三つ首塔 第2話(1977年、MBS)
明日の刑事 第38話「恋人の赤い絆・父と娘の戦争」(1978年、TBS)
UFO大戦争 戦え! レッドタイガー 第26話「月と星たす太陽は?」(1978年、12ch)
噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第3話「女装で迫るトミーとマツ」(1979年、TBS / 大映テレビ)
非情のライセンス 第3シリーズ 第25話「兇悪の誘拐・恐怖のカーテレフォン」(1980年、ANB)
警視-K 第1話「そのしあわせ待った!」(1980年、NTV)- 上山美子
特捜最前線(ANB / 東映)
第197話「焼死体・三つの鍵の謎!」(1981年)
第224話「ネックレスをした老刑事!」(1981年)
第246話「魔の職務質問!」(1982年)
第268話「壁の向うの眼!」(1982年)
第394話「レイプ・白いハンカチの秘密!」(1984年)
火曜サスペンス劇場(NTV)
「松本清張スペシャル9・歯止め」(1983年4月5日) - 薬局の女主人
「恐怖のエレベーター」(1983年)
「六月の花嫁4 悪夢の花嫁」(1987年6月23日)
「六月の花嫁2 婚約解消殺人事件」(1989年6月13日)
「わが町」(1992 - 1998年) - 鳴海睦子 役