立憲民主党_(日本_2020)
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参院選後、党内では蓮舫参議院議員や手塚仁雄衆議院議員が長妻を新代表にすべきと主張し「出直し代表選」の実施を求めており、泉は重鎮議員を置いて執行部を強化することで収拾を図ったが、党内の一部からは「刷新感がない」などの不満もくすぶる形となった[164]。9月13日には政務調査審議会に代わる政策決定機関として、泉をネクスト総理大臣とする次の内閣を発足させた[165]。9月21日、立憲民主党と日本維新の会の国会対策委員長が国会内で会談し、翌月召集予定の第210回国会において国会法改正案の提出や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の霊感商法被害者などの救済に向けた法整備などの6項目において両党が連携することで合意[166]。合意文書には「共闘」との文言も盛り込まれたが、日本維新の会の馬場伸幸代表は立憲民主党との選挙協力については「可能性は0%だ。われわれは地獄に行く気はない」と否定した[167]
第20回統一地方選挙

2023年4月の第20回統一地方選挙では、41道府県議選において7議席増となる185議席を獲得し野党第一党を維持した[168]。市議選では269議席を獲得した[169]。一方で衆参5つの補欠選挙では自民党は和歌山1区で日本維新の会の候補に敗れた他は全勝し、立憲民主党は公認候補を擁立した3補選で全敗する結果となった[170]。4月25日に開かれた常任幹事会では、地方選では善戦したとして泉ら執行部の責任を問う声は出なかった[171]。一方、蓮舫は4月26日自身のツイッターを更新し泉ら執行部の対応を批判。「議員総会、ならびに本会議後の国対理事合同会議でも複数の議員から執行部への疑問、意見が相次ぎました」と不満の渦巻く党内の現状について述べた[172]
野党連携を巡る動き

5月10日に非公開で行われた党会合では泉に対し、「覚悟を示してほしい」と求める意見が相次いだ。同12日、泉は記者会見で次期衆院選で150議席を獲得できなければ辞任すると表明。また、維新と行ってきた国会での共闘を近く終了させる考えも示した[173]。15日に民放番組に出演した泉は、次期衆院選について、維新・共産のいずれとも選挙協力を行わない意向を示した[174]。一方で17日には連合の芳野友子会長と会談し、連合側は国民民主党との連携を要請。泉は「対等に、真摯に話をしていきたい」と応じ、連合側に国民との仲介を要請した[175][176]

6月14日、公文書管理法改正案と、公文書管理適正化推進法案を維新と共同提出した。両党の協調路線により準備を進めてきた法案はこれで最後となり、同法案の提出を以て前年から続いた両党の国会協調は正式に終了した[177]

6月16日、小沢一郎、小川淳也ら12人が呼びかけ人となった「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」が記者会見を開き、共産党などとの候補者調整を否定した党執行部に対し方針の変更を求める意向を示した。同会は所属衆院議員96人の過半数を超える53人が趣旨に賛同しているとも発表した[178]。6月30日に泉は記者会見で野党共闘を後押しする民間団体「市民連合」を介した候補者の調整について「あり得る」と述べた[179]。7月4日、幹事長の岡田は泉から野党間での候補者調整を行うよう指示を受けたことを明らかにし、翌5日には泉も「衆院解散が遠のき、(選挙協力しないとの方針を)考え直す時期だ」と述べ、他党との協力を否定した従来の方針から転換したと産経新聞より報じられた[180][181]

2023年10月の衆参2つの補欠選挙を巡っては、いずれの選挙区も立憲民主党系の候補を共産党や国民民主党、社民党の地方組織が支援する形で一本化が成立した[182]。10月22日の投開票の結果、野党の勝敗は1勝1敗となった[183]

2024年4月の衆議院3選挙区(島根1区長崎3区東京15区補欠選挙では、いずれも共産党が候補者擁立を見送り、立憲民主党候補への一本化が成立。島根と長崎では国民民主党県組織からの支援も得た[184]。一方で自民党は長崎と東京で候補者擁立を見送ったため、島根1区のみが与野党対決となり、長崎・東京は日本維新の会などとの野党対決となった。4月28日の投開票の結果、立憲民主党が3選挙区すべてを制し、全勝した[185][186]。同補選での勝利により、野党は衆院政治倫理審査会での審査申し立てに必要な3分の1の委員(9人)を確保できる見通しとなった[187]
政策

以下の記述は、同党が公表している綱領および「基本政策」に基づく[188]
政治

立憲主義に基づく民主政治を行う[188]

象徴天皇制のもと、日本国憲法が掲げる「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を堅持する[188]

天皇制については、皇位の安定的継承と女性宮家の創設にむけて国民的議論を深める[188]


立憲主義を深化させる観点から、未来志向の憲法議論を行う[188]

適切な政治・行財政改革を実行する[37]

実効性のある公文書管理・情報公開を徹底し、透明で公正な信頼される政府を実現する[37]

公文書の対象の拡大など、改ざんや隠ぺいを防ぐ仕組みの構築を進める[188]


多様な主体による自治を尊重し、地域の責任と創意工夫による自律を可能とする真の地方自治確立を目指す[37]

地方分権地域主権改革のため、「補完性の原理」と「近接性の原理」に基づき、身近な自治体に可能な限り権限・財源を移譲させる[188]


社会

人権を尊重した自由な社会を目指し、あらゆる差別に反対する[188]

ジェンダー平等を確立し、性的指向性自認障がいの有無、雇用形態、家族構成などにより差別されない社会を構築する[188]

選択的夫婦別姓を導入する

女性のみが束縛される再婚禁止期間を撤廃する[188]

同性婚を可能にする[188]

インターネット上の差別や誹謗中傷に対策する[188]


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