空耳アワー
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オープニングでは、安斎の近況(安斎自身の個展などのイベント告知も含む)や『タモリ倶楽部』のその回の企画に関することなどを話し(OAではカットされる場合もある)、そのあと視聴者から投稿された「空耳」作品、1?3作品を紹介する。紹介の際にアーティストの名曲が紹介される事もあり、タモリが「ありますか?」とか言う場合がある。

「空耳」で日本語に聞こえる歌詞は、イントネーションや文章の構成、内容が日本語に近いものもあれば、意味不明のものや不自然なものもある。

画面下に曲名・アーティスト名・投稿者の都道府県と市区郡町村名・投稿者名をテロップ表示[12]、作品VTRを見た後で、その「空耳」の部分が本当は何と歌われているのかを確認するため、画面下にテロップで実際の歌詞[13]が表示され、タモリと安斎はモニターに表示された、歌詞を見て「空耳」に当てはめて歌う。絶妙な作品が登場したときは、安斎が再現VTRが終わる前から笑いだしたり、「えー! 何これ?」などと驚愕したりすることも多いが、正反対に、投稿された空耳があまりに強引すぎる場合は、タモリが苦笑して「聞こえないよ!」「言ってないよ!」「違うよ、これは!」「何だこれ!?」などとツッコミを入れることもある。反対に、空耳の日本語にしか聞こえない場合は、「(空耳の歌詞を)言ってるねえ」と突っ込んだり、元の英語の歌詞に全く聞こえない場合は「(元の歌詞○○)とは言ってないよ!」と元の歌詞自体否定する事もある。また、タモリが特に気に入ったり、発音を確認したい作品VTRは、タモリのリクエストでもう一度流されることがある。最後にタモリが投稿者に送る賞品(詳細は賞品を参照)を決める。

エンディング部分では、当コーナーのみのテーマ曲である、Brian Hyland / 『Baby Face』のBGMが流れて、タモリが「皆さん方もどんどん探して(「どんどん聞いて」の時もある)送ってください。宛先はこちらです(タモリが手で、宛先が表示されているテレビ朝日の住所テロップ[14]に向かって動作をする)。お待ち申し上げます(タモリと安斎が一礼をする)」と言い、コーナーは終了する。コーナーの不定期放送化後も、次回予告前のワンカットで同様の応募告知が流れている。
収録について

通常は、その日の企画におけるロケ地(テレビ朝日ハウフルスの会議室や各企業の会議室、飲食店、和室など)で収録され、2人の後ろにはその企画で使われた、セットや小道具などの残骸が残されている。だが、「空耳アワー」として固定されているセットとしては、タモリと安斎の2人の真ん中に「空耳アワー」としての最高の評価商品(背中側に「TAMORI KU楽BU」と描かれているジャンパーが毎回掛かっている)と安斎側に黄色の板に安斎が描いた、キャラクターが描かれているのと木で作られた円盤の机が置かれている。

安斎が本編にも出演する場合、移動中のバス鉄道車両の中や、作業場などで「空耳アワー」を紹介することもあり、その際、本編に出演したゲストも当ミニコーナーに出演する場合もある(特に2週にわたる場合や鉄道関連に顕著)。2015年2月20日放映の「タモリ電車クラブJR初進出!鶴見線&南武線直通列車で満喫旅・前編」では本編の内容が濃すぎ、空耳アワーを入れる余裕が無かったため、翌週2月27日放映の後編の最初と後半の2回に入れるという形になった。また、2019年11月23日・30日放送の相模鉄道企画「夢の相鉄全線一筆書きツアー」では、23日放送分は当時開業前だった(後半放送日の11月30日に開業した)相鉄線直通列車羽沢横浜国大駅で収録を行っており、安斎が同駅まで来ることが困難であったためコーナーが中止となり、30日放送分は相鉄の事務所と思われる場所での収録だったが安斎が遅刻したため収録途中からの参加となった(下記も参照)。
安斎遅刻時の対応

本業でも筆が遅く、時間にルーズであることで有名な安斎はこの収録によく遅刻をし、間に合った時はタモリから小言を言われている(2002年2月22日放送分では、それが説教に発展してしまい、作品の発表がなしになってしまう事態が発生した)。間に合わなかった時はタモリが1人で進行するか、その回の収録で出たゲストが同席する(渡辺祐が担当することが多い)。先述の2019年11月30日放送分では市川紗椰が進行役となり、遅刻した安斎はタモリの後ろに座っていた。

なお、2004年は無遅刻無欠勤の偉業を成し遂げた(ただし、これは安斎が遅刻することを前提に彼にのみ集合時間が早く伝えられていただけであり、実際は遅刻している[15])。また、2006年も無遅刻を達成した[16]が2007年初収録でいきなり遅刻した(フジテレビ系列『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」に安斎がテレフォンゲストとして出演した際タモリが暴露)。その回は翌週の「空耳アワード2007」にも出演したマーティ・フリードマンが代役として同席し(安斎はコーナー途中から出演)、タモリがコーナーの最後の宛先紹介で司会はどちらがいいか投稿者から意見を募った。その後2008年3月14日放送の「空耳アワード2008」後編で、実際に投稿者から4通の手紙が届いていたことが明らかになった。内訳はフリードマン3通、安斎1通。

また、テレビ朝日本社内での収録の際に奥田民生が偶然見学に来ており、スタッフはこれ幸いとコーナー司会の代役を頼んだが、安斎が意外に早く到着したため(収録開始から5分ほど後)スタッフはしきりに残念がったという。来てしまったものは仕方ないので、奥田は司会では無くタモリの代わりの判定役で出演。なお彼は手ぬぐいレベルの作品にもすべてにソラミミかきを出したので、タモリは「甘いなー」「大インフレだ」と嘆いていた。なお早々に代役を立てられた事に対し安斎は「5分しか遅れていない」と訴えたが「5分も遅刻、1時間も遅刻」とタモリは突っこんでいる。

東京が大雪に見舞われた2014年2月8日収録の回では、安斎は現場に到着せず、出演していたインパルス板倉俊之がそのまま司会を務めた。

「空耳アワー」出演の依頼に対して「最初は嫌で苦手だったので1回のみ出演後は断ろうと思っていたが、その1回目の収録で大遅刻してしまい断りにくくなってしまったため、出演を続けている」と雑誌のインタビューで語っていた事がある。遅刻の理由の例として、「締め切りが過ぎた仕事を徹夜で片付けていて、出掛けに風呂に入ろうとしたが水だった」と語っていた。他にも「冷蔵庫が安売りしていたので」という理由で大遅刻したこともあり、代々木での収録では安斎が間違えて代々木上原に行ってしまい遅刻したこともある。

近年では[いつ?]「空耳アワー」の収録において、安斎のみ予定よりも2時間前の集合時刻を伝えられているとのこと(最初は「30分前」であったがあまりにも遅刻するため「1時間前」となり、その後さらにスタッフらは余裕の時間をとり「2時間前」になったとのこと)。
投稿方法

投稿はコーナー開始当時から2019年1月までははがきでの応募のみであったが、2019年2月より番組公式サイトの応募フォームでも投稿を受け付ける様になった[17]

コーナー初期には、空耳曲を収録したカセットテープと手紙を添えた封筒が送られてきたこともあった。しかし、料金不足で送付されたものがあり、不足分の料金を番組側で支払わなければならなかったためタモリが当コーナー内でその件に触れて苦言を呈し、禁止となっていた。

2019年11月8日に放送された「第22回『空耳アワード2019 』後編」番組内で、「空耳働き方改革」と題し「投稿者のみなさんにお知らせ」とのテロップに続き「働き方改革に伴う業務の外部委託」とし「空耳作品の完パケ納品を解禁」すると発表、空耳ネタを見つけた本人が自ら“空耳作品”映像を制作・投稿する「動画応募」を解禁した[18]。こちらは番組公式サイトの応募フォームに動画をアップロードする形式で受付を行っている。
特別企画
空耳アワード

『タモリ倶楽部』の番組全体を使って、過去1年間の「空耳アワー」の作品を厳選し、分野別にダイジェスト形式にして数多くの作品を紹介、年間最優秀作品(グランプリ)を決定する「空耳アワード」という拡大版が放送されている。

審査委員長はタモリが務め、ソラミミスト安斎肇の他にゲスト3?4組を迎えて年間最優秀グランプリ賞を決定する。ナレーターは2018年まで武田広、2018年からは増谷康紀が務めている。

1992年から2003年は半年から数年に1度の放送だったが、2004年からは年に1回ペースとなり、2005年からは、前・後編の2週にわたって放送されている。通常は『タモリ倶楽部』内のレギュラー放送で放送されるが、2001年12月30日放送分の『タモリ倶楽部スペシャル 空耳アワード2001』では、ネオプライムタイム(23:00?24:54〔JST〕)の2時間スペシャルに進出した事もある。

最優秀グランプリを獲得した投稿者には、その日のゲストから通常の「空耳アワー」の賞品ではない湯呑みやジャンパーなどが賞品として贈呈される。NIGOが出演するようになった2008年からは、A BATHING APEのロゴが入った自身デザインのファッションアイテムが賞品となっている。

「空耳アワード2004」以降、音楽ジャンル(部門)ごとにまとめて作品を紹介している。ただし、発表される部門はその年の投稿状況によって毎年異なり、例としてワールドミュージック部門は「空耳アワード2008」では設けられなかったが、「空耳アワード2009」では2年ぶりに復活している。また「空耳アワード2006」ではMasterpiece部門があったが、「空耳アワード2009」では同種の部門を名曲部門、「空耳アワード2010」ではグレイテスト・ヒッツ部門とそれぞれ呼んでいる。他には「HIPHOP部門」、「メタル部門」、「ロック部門」、「スーパースター部門」、「ディーヴァ部門」、「ワールドミュージック部門」など。一方音楽ジャンルに関係なく空耳ネタの内容や演出で分類した「アンダー部門」「VFX部門」などに分けられて紹介されることもある。

また、「空耳ニュース」として毎年、過去1年間の「空耳アワー」に関するニュースが紹介されるのも恒例となっている。取り上げられるトピック数に毎年差があるため、ランキング形式にて紹介する年や、幕間コーナーとして行う年など形式はさまざまである。

以下、放送日はいずれもテレビ朝日および同時ネット局においての放送日(JST)。日付を跨いだ後に開始の番組も金曜日基準。
第1回空耳アワード

放送日ゲストグランプリ作品グランプリ賞品
1993年4月1日野村義男
ローリー寺西『あんたがた ほれ見やぁ ないか… こりゃ まずいよ…』
ジプシー・キングス「ベン・ベン・マリア」より


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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