空条承太郎
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こうしてDIOとジョースター家の100年にわたる因縁に終止符を打った。

普段は威圧的な外見と気性の激しい性格のために暴力事件を頻繁に引き起こしており、周囲からは不良のレッテルを貼られている。幼少期は素直で大人しい子供だったらしいが、実は当時からすでに「やる時はやる」性格を持っていたようである[注 5]。通っている高校の不良たちからは一目置かれ、周囲の女性からの人気も高いが、本人はまとわりつく女性を鬱陶しく思っている。

未成年ながら飲酒喫煙の習慣があり[注 6]、「火のついたタバコを口の中に5本入れ、火を消さずにジュースを飲む」という奇妙な特技を持つ。また、料金以下の不味さ(本人の感想)の料理を提供するレストランには無銭飲食も多々。好角家でもあり、留置所の中に入っていた時にはラジオで大相撲中継を聞いていた(千代の富士寄り切りで14連勝を決めた一番)ほか、エジプトへの道中では花京院に土俵際での面白さを語っている。服装へのこだわりが強く、エジプトへの道中も常に学生服姿だったうえ、インド - パキスタン間での運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)戦では、制服が焼失した後もわざわざ現地で制服を仕立て直してもらっている。また、愛用の時計はタグ・ホイヤーである。

単行本第14巻に掲載された設定では、好きな歌手久保田利伸、好きなスポーツ選手は千代の富士、好きな女の子のタイプは日本人的な女性、大嫌いなタイプはウットーしい女、好きな映画は『ネバー・クライ・ウルフ』、趣味は飛行機に関する本を読むこと、好きな色は透明感のある色、となっている[5]

物語開始当初は空条の「条」と承太郎の「承」を合わせたニックネーム「ジョジョ(JOJO)」で呼ばれていたが、やがてそう呼ばれなくなり、Jガイルとホル・ホースの襲撃以降は完全に「承太郎」とだけ呼ばれるようになった[注 7]
Part4『ダイヤモンドは砕けない』

28歳(1999年)。海洋学者となっており、海洋生物研究の第一人者として学会に知られている。老齢となったジョセフの死去に備えて遺産を整理していたが、彼の隠し子にして自分にとっては血縁上年下の叔父、東方仗助がいることが判明したため、M県S市杜王町の仗助のもとを訪れる。さらに第二の理由として、ジョセフの念写で町には殺人鬼・アンジェロが潜伏していることを知った事情も抱える。仗助と協力してアンジェロを倒した際には、スタンド使いを生む「弓と矢」があることが判明し、調査のために数か月間滞在を継続する。

根本の激情的な性格は変わらないが、広瀬康一から「ワイルドな風貌ながら知性的で物静かな態度」と評され、不良だったPart3当時に比べると言動は落ち着いて、一般教養を身につけており、歳相応の社会人として更生している。仗助たちには豊富な知識や実戦経験などから一目置かれているほか、敵の音石明や吉良吉影からも最大級に警戒されている。また、スタープラチナの強すぎる能力が知れ渡っていることから、対策によって重傷を負ったり危機に陥ったりするようになり、敗北シーンもある[注 8](仗助のスタンドで負傷は治されている)。

最終話には、「杜王町滞在中に執筆したヒトデに関する論文で博士号を取った」という記述がある。Part6での描写によると、この時点でアメリカ人女性と結婚済みであり、徐倫も生まれていたようである[注 9]
Part5『黄金の風』

30歳(2001年)。物語序盤での康一の回想シーンと、電話での会話に登場。広瀬康一に、DIOの遺児・汐華初流乃(ジョルノ・ジョバァーナ)の調査を依頼し、イタリアへ送り出す。これは康一のスタンドが隠密調査に適しているという考えあってのことだったが、彼からの報告によってジョルノがスタンド使いであることを確認すると、危険な目に遭わせてしまったことを康一に詫びて調査を打ち切り、その後は登場しない。

物語上では本作以降から、一人称に「わたし」も用いるようになっている[注 10]

終盤では、1990年代初めからポルナレフと共同で「弓と矢」の調査に動いていたことが明かされている。Part4によると弓矢の存在を知ったのが1999年の杜王町でのことであるため、過去の描写とは矛盾が生じている。
Part6『ストーンオーシャン』

40歳(2011年)。DIOの元部下ジョンガリ・Aの陰謀でG.D.st刑務所に投獄された徐倫を救出するため、スピードワゴン財団(SPW財団)の協力を得て脱獄の手引きを行うが、陰謀の真の首謀者・プッチ神父の襲撃を受けて記憶DISCとスタンドDISCを奪われ、長い間仮死状態となっていた。後に徐倫の活躍でDISCが2枚とも取り戻されたことによって復活し、決戦の地ケープ・カナベラルに駆けつける。冷静な判断力や往年の実力は健在で、仲間を助けるために自分を犠牲にする覚悟も変わっていない。そこにつけこまれ、プッチ神父との最終決戦で徐倫をかばった隙を突かれ、頭から裂かれて死亡する。

家庭をかえりみず仕事に励んでいたために家族との関係は悪く、物語開始時点でアメリカ人の妻とは離婚済みである。特に、重病に苦しむ幼い徐倫を無視して杜王町へ赴いていたことなどを理由に、徐倫からは激しく憎まれていた。しかし、それは妻子を戦いに巻き込むまいとしたためで、後に本心を知った徐倫と和解して「父さん」と呼ばれるまで関係は修復し、わだかまりも解ける。父親としての感情も強く、アナスイの徐倫に対するプロポーズの許可を両者の最期まで出さなかった(徐倫がアナスイに承諾するということになった)。

容姿は青年期に比べて大きく変化していない。刑務所内での台詞によると、この頃には喫煙習慣はなくしていたようである。SPW財団の人間からは、Part4で博士号を取ったことから「博士」と呼ばれている描写がある。
ゲームでの登場

ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』では、Part3でDIOを倒した直後から本作のストーリーへと分岐する。『アイズオブヘブン』では主人公であり、パラレルワールドのDIOたる「天国に到達したDIO」と戦う。最終決戦は本編同様カイロで徐倫と共に行い、本編同様スタンドの真の能力を覚醒させて天国に到達したDIOを撃破する。天国に到達したDIOを倒すと、死んだアヴドゥルたちが生き返り、Part3とは異なるエンディングを迎える。また、19歳の徐倫とも出会っており、タッグバトルイベントなども存在する。
スタープラチナ(星の白金)

【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - A】(JOJO A-GO!GO!、JOJOVELLER、Part3・4テレビアニメ)
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - 完成】(Part6・3巻)
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - E / 精密動作性 - A / 成長性 - C】『スタープラチナ・ザ・ワールド』(Part6・16巻)

逞しい筋肉質の肉体を持った人型のスタンド。頭髪があり、デザインは「人型のスタンド」の中でも特に人間に近い。

射程距離は約2メートルと短いが、桁外れなパワー、スピード、精密動作性、視力、動体視力を持ち、眼前から発射された銃弾を指で摘んで止めることもできる。


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