科学忍者隊ガッチャマン
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これは後のシリーズでも同様だが、デザインは各シリーズで異なっている[注釈 39]。物語途中でジュンのブーツが脱げてギャラクターに確保され、変身の秘密が暴かれたりもしている[ep 14]。この時の資料を基にギャラクターは研究を重ね、後に浴びせただけでバードスタイルを解除させる大型銃「メガザイナー」を開発し、実戦投入させている。
科学忍法竜巻ファイター
科学忍者隊の必殺技。バードスーツを着たメンバーがを組み高速回転で猛烈な旋風(竜巻)を起こして周囲を壊滅させる。劇中では積極的な攻撃よりも「危機に陥った時に脱出する」場合に用いられる事が多い。この時、相当な高さまで上昇することが可能。忍者隊5人が全員揃っての使用が前提の技だが、単に発動するだけなら2人以上いれば可能[注釈 40]。ただしその場合、発動させた隊員には凄まじい負荷がかかるため、長時間に及ぶ発揮は事実上不可能である。櫓の並び順は、最下段にジョーと竜、二段目に健とジュン、最上段に甚平[注釈 41]。略式での発動などの例外を除き、このフォーメーションの変更は劇中では行われなかった。発動のかけ声は最上段のメンバーによる「忍法・竜巻ファイター」である。原理的には「バードスーツのGバックルに亜空間発生器が内蔵されており、そのエネルギーフィールドから高速回転を得ている。もしくは櫓を組むことによるピラミッドパワーの発生」と二通りの説明がある[14]
ゴッドフェニックス
G-1号機からG-5号機の5台のマシンが合体した大型偵察攻撃機[注釈 42]。塗装は青地をベースに、機首・翼端は赤。メインパイロットはみみずくの竜[注釈 43]。最高速度は飛行時マッハ5・水中潜航時40ノット。耐熱温度は3000。耐えられる圧力は200気圧ということになっているが[ep 15]、第92話では水深2500メートルに到達したこともある。また、第9話で一度だけ宇宙へ脚を伸ばしたことがある。機体下部にVTOLノズルがあり、空中停止や垂直離着陸も可能。機体上面に開閉式の強化素材製の透明ドームがあり[注釈 44]、忍者隊は主にここから出入りする。コクピットは機体のほぼ中央(先の透明ドームの下部)にあり、その構造上キャノピーはなく、外部からの視覚情報は専らビデオカメラからモニターに投影された映像を頼りに飛行・航行する。武装は機体上面に内蔵された単装ランチャーから発射するミサイル「バードミサイル」。被弾時には誘爆防止のため、ランチャーのみの投棄が可能。なおバードミサイルは水中や宇宙空間でも使用可能である。二号機が新造後の第67話からはこれに換えて、バードミサイルを強化・大型化した超バードミサイルの大型ランチャーを機体下面に二基装備した[注釈 45]。これは一種の貫通ミサイルであり、着弾時撃発だけでなく、時限信管を用いて敵の装甲を突き破り着弾した後に遅延起爆させることも可能となった。必殺技は科学忍法・火の鳥[注釈 46]。だが、これは必殺の技であると同時に搭乗員が高熱に晒され、機体も空中分解するかもしれないといった危険性を孕んだ諸刃の剣である[注釈 47]。これは文字通りの「火の鳥」状態となり、敵メカ鉄獣の胴を体当たりで撃ち抜く戦法である[注釈 48]。バリエーションとして、火の鳥を発動させた後、各Gメカの合体を解除し、各機が炎に包まれた状態で体当たりを行う火の鳥・影分身がある[注釈 49]。搭載ペイロードのポテンシャルは相当に高く、第42話では外装をギャラクターの輸送機風に偽装した際、200名余りもの囚人を収容したこともある。物語の開始当初は、忍者隊はギャラクターの本部発見が最優先事項とされ、任務中の積極的な戦闘は固く禁じられていたため、本機の全武装には、G-1 - 4号までの全てがG-5号と合体し、忍者隊が全員本機に搭乗し、なおかつ南部の許可が必要という厳しい使用制限が課せられていた。これを象徴するかのようにバードミサイルの発射ボタンには、普段は乱用防止のためのスライド式透明カバーが取り付けられている。ただし、全Gメカが合体してさえいればバードミサイルの発射自体は可能であるため、劇中ではこのカバーを叩き割り、無理矢理発射ボタンを押そうとする場面が多々見られた[注釈 50]。さらに緊急措置としてG-1号が未合体の際に、ジュンのヨーヨーで配線を短絡させてバードミサイルを放ったこともある[注釈 51]。しかしギャラクターの破壊活動は次第に激しさを増し、攻撃開始の判断が遅れることで生じる都市への被害や忍者隊自体の危険も大きくなっていったため、これを機に忍者隊の判断で攻撃を行えるようになった。ただしバードミサイルは鉄獣に通用しないことも多く「切り札」としてはむしろ非常に弱い武器である[注釈 52]。だが、その後もギャラクターの鉄獣メカは強力化し続け、本機が撃退、あるいは撃墜されても度々再稼働するよう進化してきた。そして第67話『必殺! ガッチャマンファイヤー』において、合体鉄獣「クラゲメカ」の猛攻により、ついに本機は全Gメカと共に完全に破壊された。この事態を重く見た南部は、本機の二号機、および各Gメカの再建造の際、各機に新武装の追加・装甲強化を改めて施し、結果、本機はもとより各Gメカさえも、単体で立派に鉄獣メカと戦えるだけの戦闘能力を獲得することとなる。このように、「正義の味方が操るメカ」としては意外にも弱い部類に入るが、メンバーの勇気と機転、南部博士による一時的強化(対放射線用特殊皮膜の塗布など)で数々のピンチを乗り越えていく。なお、続編『ガッチャマンII』ではニューゴッドフェニックスに役目を譲って退役し、南部博士の別荘に保管されていた。だが『II』第47話ではパンドラ博士の操縦で再度登場し、新旧ゴッドフェニックスによるダブル火の鳥を披露している。
Gメカ
科学忍者隊の個人用マシン。G-5号機以外は流動プラスチックとマジックバーナー[16]によって機体を変態させる機能を有し、通常時には街中で日常使用しても市民やギャラクターに特殊マシンと察知されない仕様になっている。なお、バードスーツ同様、メガザイナーを浴びせられると変態が解けてしまう[ep 16]
G-1号機
単座の可変翼ジェット機。ただし、翼の可変はゴッドフェニックスへの合体時のみである。大鷲の健が搭乗。最高速度はマッハ4。普段は健の自家用セスナ機の姿に偽装しているが、健がガッチャマンに変身すると共にG-1号に変態する。ゴッドフェニックスの尾部に合体し、垂直尾翼補機を兼ねる。当初は固定武装がなく、専らカメラなどで空からギャラクター基地を探査するのが主任務だったが、第57話のように敵に体当たりをすることもあった。第67話での新造時には、操縦席の後ろに内蔵式の連装熱線砲「ガッチャマンファイヤー」を追加装備し、鉄獣メカとも渡り合える戦闘攻撃機としての機能を持つようになった。なお実際には活かされなかったが、設定上は潜航も可能。
G-2号機
フォーミュラカー型の高速走行マシン。コンドルのジョーが搭乗。ガスタービンエンジンを搭載し、最高時速は1000km。フロントウィングに相当する箇所にはライトが装備されている。普段は2000CCクラスのレース用ストックカーに偽装しており、ゴッドフェニックスの機首部に収納される。先頭部に様々な機材を装備することが可能で、ゴッドフェニックスに合体した状態でこれらの機材が使用されることもある。フォーミュラカー型の割に悪路踏破性こそ高いものの、飛行能力を持たないうえに水中や水上では運用できず[注釈 53]、雪山での走行にもG-3号とは違い特殊仕様が必要であるなど、4機中で最も活動条件が限られる。他の機体と同様に、当初はギャラクター隊員を撥ね飛ばすだけの戦術しかなかったが、第67話での新造時には、ボンネット内部に内蔵された30mm[17]ガトリング砲・コンドルマシン(ガン)を追加装備され、対鉄獣メカ戦もこなせるAFVとして生まれ変わった。発射時にはフロント部分が左右に分割され、フロントからコクピット前縁にまで至る巨大な全容を露出させるという極めてインパクトのある描写が見られる。他の機体は作品によって違いがあるものの、G-1号が飛行機、G-2号がフォーミュラカー型の車輛という点だけはシリーズ作全てで共通している。
G-3号機
オートバイ型マシン。白鳥のジュンが搭乗。最高時速は700km、水上最高時速で200km。普段は大型バイクの姿に偽装しており、ゴッドフェニックスの左翼端部に収納される。自力飛行の機能はないが、オープニングでは水上を、劇中では雪山を走行したりと、オンロード仕様に見える二輪車としては驚異的な運動性能を見せる。第67話での新造時には、内蔵式連装ロケットランチャー「ジュンロケット」が追加装備された。なお、このジュンロケットは車体から取り外し、単体で射撃することも可能。本機のみ搭乗者が剥き出しのため、「火の鳥影分身」の発動時には透明な耐熱カプセルを被せて搭乗者を保護する。
G-4号機
水陸両用装甲マシン。「ヘリコバギー」とも呼ばれる。燕の甚平が搭乗。最高時速は200km。普段はバギーに偽装している。ゴッドフェニックスの右翼端部に収納される。装甲車だが偏向式ジェットを装備しており、3次元飛行も可能。陸空だけでなく水上、水中[注釈 54]や、場合によっては地中での活動もこなす万能ぶり。口状の部分からドリルや回転ノコギリなど様々な機材や武器を繰り出す、何が出てくるかわからない「玉手箱メカ」[18]である。
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