科学忍者隊ガッチャマン
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逃げ足が早く、忍者隊も舌を巻いている[注釈 24]。ギャラクター隊員を持ち駒・消耗品ぐらいにしか考えておらず、保身のためならためらいもなく切り捨てる。自らの生みの親である総裁Xの評価を異常なまでに気にしているが、作戦の失敗や失言などで総裁Xに叱責されることが多い。たまに褒められて有頂天になることもある。特に中盤以降になると、ギャラクター隊員たちとの掛け合いが笑いをとる方向に進むようになり、シリアスな物語中でのコミカルさを演出していた。それでいてただの間抜けな悪役ではなく、前述のような生い立ちもあり、最終的に総裁Xに見捨てられ自らを滅す[注釈 25]シリアスなシーンも描かれる。名前の由来はドイツ語で「 (Berg)」+「 (Katze)」(山猫そのものに相当するドイツ語の単語はWildkatze)。
ギャラクター隊員
牙と長髪が付いた覆面を被り、上半身プロテクター、下半身パンタロンの隊員服[注釈 26]を着たギャラクターの戦闘員。デブルスターやブラックバードなどの精鋭部隊に属さない、いわゆる一般隊員である。鉄獣の乗組員として戦ったり、出動してきた忍者隊に対して支給されている拳銃サブマシンガン手榴弾で応戦したりするが、歯が立たない場合がほとんど。多くはギャラクターの勢力拡大で各地の犯罪組織が吸収合併された際に隊員へ編入されたため、一部を除いて士気や能力、組織に対する忠誠度は低く、規律も緩い。第60話のように科学忍者隊に匹敵する実力を有する隊員が消耗品扱い[注釈 27]されていることもある。非番の時には飲酒が許可されているなど、一応の福利厚生も存在する。劇中ではしばしばコミカルに描写されることもあった。またカッツェの命令で着替えた際など、私服を所持していることが描写されたこともある。
ギャラクター隊長
声 - 横井光男 / 城山知馨夫 / 松岡武司 他鉄獣メカの指揮官や基地司令を務めるギャラクターの中間管理職。主に一般隊員からの叩き上げで、「勲章を20個もらうと隊長」との台詞が第50話にある。なお、隊長に昇格するまでは何個勲章をもらっていようとも、服装や徽章などの特別待遇はなされないが、隊長になると独自の衣装が許される。隊長には金髪のアフロヘアなどかなり奇抜な格好をした者が多いが、中には第89話のパトロール隊長やスパイ衛星隊長など隊員服のままだった者もいる。能力は玉石混淆で子供のコスプレを科学忍者隊だと誤認した無能者[ep 9]から、兵器の性能に頼ったとはいえ一度は忍者隊に勝利したアルケオ隊長[ep 10][注釈 28]や、忍者隊が肉弾戦で束になっても敵わなかったスネーク828部隊の隊長[ep 11]など忍者隊に匹敵する者もいた。なお、階級的には隊長の上にはベルク・カッツェら幹部[注釈 29]が、下には「チーフ」と呼ばれる小隊長が存在し、チーフは色違いの隊員服を着用している。本部でジョーを倒し「これでチーフから隊長に昇格だ」とのチーフの呟きや、「司令官に抜擢してやる」というカッツェの台詞もある。また、彼らが不信を抱いておりカッツェの地位が危なくなっているという総裁Xの台詞もある。
ブラックバード/デブルスター
ギャラクターの特殊部隊。ブラックバードは黒装束に身を包む男性のコマンド部隊。デブルスターは仮面を被った女性の暗殺部隊である[注釈 30]
その他の登場人物
アラン神父
第81話「ギャラクター島の決斗」に登場。BC島の
神父でジョーの幼馴染み。デブルスターであった婚約者をコンドルのジョーに殺されており、島へ現れた科学忍者隊へ銃を向ける。
ナレーター
声 - 木下秀雄[注釈 31] / 小林清志(劇場版)
登場メカ
科学忍者隊 / レッドインパルス / ISO
ブレスレット
科学忍者隊員が手首に装着している。トランシーバー、現在位置の発信機、緊急時のバードスクランブルなどの機能のほか、各人の「バード・ゴー!」という声紋に反応して3,600フルメガヘルツという高周波を発し、各人が普段着ている服をバードスタイルに変化させ、同時に偽装したG-1 - 4号のメカを本来の忍者隊仕様に変化させる。ブレスレットのエネルギーは各Gメカから直接あるいは短距離の空間搬送により与えられ、蓄積源としてフェルミウム257の小粒を内蔵している[13]。変身中はブレスレットを外しても変身状態は継続されるが[注釈 32]、損壊した場合は解除されてしまう。なお、バードスタイル解除のコードは最初のシリーズでは「バード・ゴー!」。『ガッチャマンII』より「バード・アウト!」となった[ep 12]
バードスタイル
別名バードスーツ。耐寒、耐熱機能を持った科学忍者隊の特殊ユニフォーム。全身ボディスーツであり[注釈 33]、鳥の頭部を模したバイザーフード付きヘルメット[注釈 34]ブーツグローブベルトおよびGマーク入りのバックル、そしてそれぞれの鳥の羽を模したマントで構成される。バードスタイルはギャラクターが使用する銃器(サブマシンガンなど主に拳銃弾)に対する防弾機能[注釈 35]だけでなく、マントを広げての高跳躍や滑空、および高所からの降下時にパラシュートと同様の機能も持つ。バイザーは特殊加工されているため、外部からは装着者の素顔を視認できない[注釈 36]。マントには羽根型手裏剣、ベルトには超小型の球形爆弾(別名「マキビシ爆弾」)が多数収納されたポーチが装備されている。バードスタイルに変身するため普段着も特殊加工されており、メンバーには胸に1から5の字をあしらったTシャツにベルボトム調[注釈 37]のパンツ、決まった靴の姿でしか描かれていない[注釈 38]。これは後のシリーズでも同様だが、デザインは各シリーズで異なっている[注釈 39]。物語途中でジュンのブーツが脱げてギャラクターに確保され、変身の秘密が暴かれたりもしている[ep 14]。この時の資料を基にギャラクターは研究を重ね、後に浴びせただけでバードスタイルを解除させる大型銃「メガザイナー」を開発し、実戦投入させている。
科学忍法竜巻ファイター
科学忍者隊の必殺技。バードスーツを着たメンバーがを組み高速回転で猛烈な旋風(竜巻)を起こして周囲を壊滅させる。劇中では積極的な攻撃よりも「危機に陥った時に脱出する」場合に用いられる事が多い。この時、相当な高さまで上昇することが可能。忍者隊5人が全員揃っての使用が前提の技だが、単に発動するだけなら2人以上いれば可能[注釈 40]。ただしその場合、発動させた隊員には凄まじい負荷がかかるため、長時間に及ぶ発揮は事実上不可能である。櫓の並び順は、最下段にジョーと竜、二段目に健とジュン、最上段に甚平[注釈 41]。略式での発動などの例外を除き、このフォーメーションの変更は劇中では行われなかった。発動のかけ声は最上段のメンバーによる「忍法・竜巻ファイター」である。原理的には「バードスーツのGバックルに亜空間発生器が内蔵されており、そのエネルギーフィールドから高速回転を得ている。もしくは櫓を組むことによるピラミッドパワーの発生」と二通りの説明がある[14]
ゴッドフェニックス
G-1号機からG-5号機の5台のマシンが合体した大型偵察攻撃機[注釈 42]。塗装は青地をベースに、機首・翼端は赤。メインパイロットはみみずくの竜[注釈 43]。最高速度は飛行時マッハ5・水中潜航時40ノット。耐熱温度は3000。耐えられる圧力は200気圧ということになっているが[ep 15]、第92話では水深2500メートルに到達したこともある。また、第9話で一度だけ宇宙へ脚を伸ばしたことがある。機体下部にVTOLノズルがあり、空中停止や垂直離着陸も可能。機体上面に開閉式の強化素材製の透明ドームがあり[注釈 44]、忍者隊は主にここから出入りする。コクピットは機体のほぼ中央(先の透明ドームの下部)にあり、その構造上キャノピーはなく、外部からの視覚情報は専らビデオカメラからモニターに投影された映像を頼りに飛行・航行する。
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