などがある。 小倉百人一首より 三夕(さんせき)とは、下の句が「秋の夕暮れ」で終わる有名な三首の和歌のこと。 秋を含む季語には次のような物がある。 実りの秋から転じて、季節に関わらず収穫時期を秋と呼ぶことがある。 日本プロ野球等の春秋制のスポーツでは、優勝・プレーオフ進出の可能性が消滅または絶望的となったチームや、そのシーズン限りでの解雇が濃厚な選手のことを「秋風」などと表現することがある[8]。
ことわざ
天高く馬肥ゆる秋(四字熟語の「天高馬肥」もしくは「秋高馬肥」、あるいは六字熟語の「天高馬肥之節」(秋に匈奴が漢に侵入・略奪してくる故事に由来)を借用したもの)
秋風が吹く
秋を吹かす
一日三秋
一日千秋
一刻千秋
千秋晩成
春秋の争い
春秋に富む
春秋高し
物言えば唇寒し秋の風
一葉落ちて天下の秋を知る
秋の夜と男の心は七度変わる
暑さ寒さも彼岸まで
女心と秋の空(関連:「男心と春の空」)
秋の日は釣瓶(つるべ)落とし:日がどんどん短くなっていく実感がこもる
秋茄子は嫁に食わすな、秋サバは嫁に食わすな
「秋ナス-」は、ナスは身体を冷やすから食べさせるなと言う意味と、うまいものだから嫁に食わせるのはもったいないという意味と二通り伝えられている。また、元来は嫁ではなく夜目であり、ネズミを指したとの説もある。
秋の扇
秋の鹿は笛に寄る
柿が赤らむと医者が青くなる、サンマが出るとあんまが引込む
いずれも旬のおいしいものを食べると健康になるという意味
和歌
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ(第1番:天智天皇)
(解釈) 秋、田に実った稲の穂を刈る季節――田の側の掘っ建て小屋は屋根の苫
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき(第5番:猿丸大夫)
(解釈) 山の奥深くで、積もったもみじを踏み分けて妻を恋い慕って憐れに鳴いている鹿の声を聞くときには、何にもまして秋が悲しく感じられる。
み吉野の 山の秋風 さ夜更けて ふるさと寒く 衣打つなり(第94番:参議雅経)
(解釈) 吉野の山から冷たい秋風が吹き降ろし、夜も更けて、かつて都であったこの吉野の里は更に寒くなり、砧で衣を打つ音が寒々と聞こえてくることだよ。
三夕
寂しさは その色としも なかりけり 槙立つ山の 秋の夕暮れ (寂蓮法師)
心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ (西行法師)
見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ (藤原定家)
季語
夏
麦秋
秋近し
秋を待つ
夜の秋
秋
仲秋
行秋
秋めく
実りの秋
麦秋(ばくしゅう):麦の穂が色づく初夏を指す。
南国高知では盛夏8月に早場米の取り入れをするが、炎天下の稲刈り作業も『アキ』と呼ばれる。
比喩表現
秋を題材にした作品
文学
芥川龍之介:『秋』
大岡信:詩集「秋をたたむ紐」
ボリス・パステルナーク:詩「秋」(『ドクトル・ジバゴ』の「ジバゴの詩集」)
アレクサンドル・プーシュキン:詩「秋」(詩劇『エヴゲーニー・オネーギン』第7章29、未完詩「秋」)
音楽
クラシック
ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』 - 「秋」
ピアソラ:『ブエノスアイレスの四季』 - 「ブエノスアイレスの秋」
武満徹:「ア・ストリング・アラウンド・オータム」(大岡信「秋をたたむ紐」が題材)「ノヴェンバー・ステップス」「秋」「秋庭歌一具」
細井博之
童謡・唱歌
『ちいさい秋みつけた』(作詞:サトウハチロー 作曲:中田喜直)
『もみじ』(作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一)
『まっかな秋』(作詞:薩摩忠 作曲:小林秀雄)
『夕焼け小焼け』(作詞:中村雨紅 作曲:草川信)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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