脱商品化と階層化脱商品化スコア
(1980年)[25]階層化属性の累積集計スコア
(1980年)[26] 北欧モデル(ノルディックモデル)とも呼ばれる。スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどがある[21]。政府による所得比例(業績評価モデル)と所得移転(制度的モデル)の組み合わせが特徴。社会保障給付は政府による普遍主義的なもので、労働政策
保守主義自由主義社会主義
オーストラリア13.00104
アメリカ合衆国13.80120
ニュージーランド17.1224
カナダ22.02124
アイルランド23.3422
イギリス24.1064
イタリア24.1860
日本27.14102
フランス27.5882
ドイツ27.7864
フィンランド29.2646
スイス29.80124
オーストリア31.1842
ベルギー32.4844
オランダ32.4486
デンマーク38.1268
ノルウェー38.3408
スウェーデン39.1008
社会民主主義的福祉レジーム
これらのことから企業の競争力が高くなり、グローバリズムへの適応力が高いと言われる。しかし、その過程において競争力を持つ大企業のみが生き残りやすいために、しばしば税収などで特定企業に依存することになり、業績悪化がダイレクトに国家予算に影響を及ぼすことがある。「スウェーデンの福祉」も参照 アングロサクソン・モデルとも呼ばれる。アメリカ[21]、イギリス[27]、カナダ[21]、スイス[28]、オーストラリア[21]、日本(*注[28])などがある。市場による所得比例(業績評価モデル)と政府による最低保障(残余的モデル)の組み合わせが特徴[21]。 ベヴァリッジ報告書では以下を「5つの悪」とし、国家による社会保険制度を整備することでこれに対抗し、それが不可能な場合に備えて公的扶助を設けるとした[8]。 政府による社会保障給付は底辺層に対する社会的スティグマをともなった選別主義的なもの、もしくは中流階級のニーズに応えられない低水準なものである。よって、社会保障は主に個人が民間保険などから調達し、政府は福祉ビジネスの環境を整えることが役目となっている。また、労働政策は労働者の社会保障が最低限である。従って雇用の流動性は高い。そのため所得格差が拡大するが、グローバリズムへの適応力が高いといわれる。「イギリスの福祉」も参照 大陸ヨーロッパ・モデル(コンチネンタルモデル)とも呼ばれる。ドイツ[21]、フランス[21]、ベルギー[28]などである。職域組合や企業福祉などによる所得比例(業績評価モデル)と政府による最低保障(残余的モデル)の組み合わせが特徴。社会保障は補完性原理を基調とし、家族を中心とする血縁、コーポラティズム、国家主義を強要する。労働者の保護は労働組合の恩恵が及ぶ限りにおいて高度である。そのためインサイダー(端的には正社員の男性)とアウトサイダーの社会的分断(デュアリズム)が生じ、概して失業率が高い。また、職業と福利厚生が一体化していることとあいまって、雇用の流動性を阻害するといわれる。このレジームに固執する限り、グローバリズムの前には袋小路になり経済パフォーマンスが低下するとされる。「キリスト教社会主義」および「キリスト教民主主義」も参照 南欧=東アジアモデルとも言われる。イタリアが代表的。ほかにスペイン、ポルトガル、ギリシャ、日本(*注)、大韓民国、台湾である。福祉施策は貧弱で福祉ビジネスも未発達なため、高齢者、失業、子育てなどについて家族が責任を持つべきとする家族主義が特徴。家族に過度な負担をかけるため少子化の弊害が深刻化するとの意見がある。「イタリアの福祉」も参照 福祉レジーム論は、福祉国家の発展における労働組合や社会民主主義政党(あるいは社民政党と競合するカトリック政党)の主導性を重視している。しかし、ポール・ピアソンは、マーガレット・サッチャー政権下のイギリスで労組の弱体化が進展し、アメリカではもともと労組が脆弱であるにもかかわらず、その両国ですら1980年代では新自由主義が主張するほどには社会保障の削減に成功しなかったことを指摘している。これは、社会保障制度が1度確立すると利益集団のネットワークが構築されて社会保障の削減に対する抵抗が生じ、また、受給者の反発を恐れる政治家も福祉政策の縮減を忌避するためである[23]。よって、福祉国家の形成では経済レジームや政治的党派性などのマクロ要因が重要(福祉レジーム論)であったが、福祉国家の縮減では非難回避の戦略の成否が重要になる、とピアソンは論じている。具体的には、
自由主義的福祉レジーム
窮乏(want)
疾病(disease)
無知(ignorance)
不潔(squalor)
怠惰(idleness)
保守主義的福祉レジーム
家族主義的福祉レジーム
福祉国家再編の政治社会支出の対GDP比の推移[29]
制度的持続
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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