福祉レジーム社会民主主義自由主義保守主義
モデル国家[22]スウェーデン、デンマークアメリカ、イギリスドイツ、イタリア
モデル国家群北ヨーロッパ諸国アングロ・サクソン諸国大陸ヨーロッパ諸国
脱商品化[23]高位低位高位
階層化[23]低位高位高位
脱家族化[23]高位中位低位
主たる政策目標[24]所得平等および雇用拡大租税軽減および雇用拡大所得平等および租税軽減
犠牲となる政策目標[24]租税軽減所得平等雇用拡大
主たる福祉供給源[21][23]政府市場家族
典型的な福祉政策サービス給付減税所得移転
所得移転の形態制度的残余的補完的
社会的統合の触媒労働組合なし(市場)宗教団体
優位政党社民党リベラル政党キリスト教民主主義政党
支配的なイデオロギーネオ・コーポラティズムネオ・リベラリズムコーポラティズム
社会的市場経済
企業競争(完全雇用のため)大企業優先大企業と自営業は対等(世襲維持のため)自営業優先
労働市場の規制同一労働同一賃金原則としてなし大企業や公務員を優遇、早期退職の勧奨
賃金の硬直性上方硬直性および下方硬直性なし下方硬直性
雇用のフレキシヴィリティ[21]高位最高位低位
典型的な景気対策福祉部門の公務員の増員政策金利の引き下げ公共事業
公務員のイメージ女の仕事、パートタイム悪、低賃金お上意識、優遇
労働参加率最高位高位低位
脱商品化と階層化脱商品化スコア
(1980年)[25]階層化属性の累積集計スコア
(1980年)[26] 北欧モデル(ノルディックモデル)とも呼ばれる。スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどがある[21]。政府による所得比例(業績評価モデル)と所得移転(制度的モデル)の組み合わせが特徴。社会保障給付は政府による普遍主義的なもので、労働政策
保守主義自由主義社会主義
オーストラリア13.00104
アメリカ合衆国13.80120
ニュージーランド17.1224
カナダ22.02124
アイルランド23.3422
イギリス24.1064
イタリア24.1860
日本27.14102
フランス27.5882
ドイツ27.7864
フィンランド29.2646
スイス29.80124
オーストリア31.1842
ベルギー32.4844
オランダ32.4486
デンマーク38.1268
ノルウェー38.3408
スウェーデン39.1008
社会民主主義的福祉レジーム
これらのことから企業の競争力が高くなり、グローバリズムへの適応力が高いと言われる。しかし、その過程において競争力を持つ大企業のみが生き残りやすいために、しばしば税収などで特定企業に依存することになり、業績悪化がダイレクトに国家予算に影響を及ぼすことがある。「スウェーデンの福祉」も参照 アングロサクソン・モデルとも呼ばれる。アメリカ[21]、イギリス[27]、カナダ[21]、スイス[28]、オーストラリア[21]、日本(*注[28])などがある。市場による所得比例(業績評価モデル)と政府による最低保障(残余的モデル)の組み合わせが特徴[21]。 ベヴァリッジ報告書では以下を「5つの悪」とし、国家による社会保険制度を整備することでこれに対抗し、それが不可能な場合に備えて公的扶助を設けるとした[8]。 政府による社会保障給付は底辺層に対する社会的スティグマをともなった選別主義的なもの、もしくは中流階級のニーズに応えられない低水準なものである。よって、社会保障は主に個人が民間保険などから調達し、政府は福祉ビジネスの環境を整えることが役目となっている。また、労働政策は労働者の社会保障が最低限である。従って雇用の流動性は高い。そのため所得格差が拡大するが、グローバリズムへの適応力が高いといわれる。「イギリスの福祉」も参照 大陸ヨーロッパ・モデル(コンチネンタルモデル)とも呼ばれる。ドイツ[21]、フランス[21]、ベルギー[28]などである。
自由主義的福祉レジーム
窮乏(want)
疾病(disease)
無知(ignorance)
不潔(squalor)
怠惰(idleness)
保守主義的福祉レジーム