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西条祭りだんじり青森ねぶた祭ねぶた藤崎八旛宮秋季例大祭飾り馬灘のけんか祭りヤッサ屋台飯田町燈籠山祭り、高さ約16mの人形山車(燈籠山)長岡まつり長岡空襲(1945年)からの復興祈願を起源とする。大花火大会では、新潟県中越地震(2004年)の翌年以降、災害からの復興を祈願する「復興祈願花火フェニックス」も打ち上げられるようになった。それぞれの地域・宗教における祭礼の詳細は、各項目を参照

日本の祭一覧

祭礼・祝祭はあらゆる地域・文化・宗教において行われている。ここでは一般的な事項や特徴的な具体例について記述する。
日本の祭礼詳細は「en:Japanese festivals」を参照

日本の祭礼は、神道系に分類されるものが多いが、民間信仰色の強いものも多く、道教仏教など渡来の習俗の影響を受けているものも多い。

現在一般的な意味での祭は、神社や寺院をその主体または舞台として行われることが多い。その目的や意義は、豊作の「五穀豊穣」を始め、「大漁追福」、「商売繁盛」、「疫病退散」、「無病息災」、「家内安全」、「安寧長寿」、「夫婦円満」、「子孫繁栄」、「祖先崇拝」、「豊楽万民」、「天下泰平」などを招福祈願、厄除祈念として行われるもの、またはそれらの成就に感謝して行われるもの、節句などの年中行事が発展して行われているもの、偉人の霊を慰めるために行われるものなど様々である。その目的により開催時期や行事の内容は多種多様なものとなっている。また同じ目的、祭神の祭りであっても、祭祀の様式や趣向または伝統などが、地方・地域ごとに大きく異なる場合も多い。

祭の目的が時代の変化によって参加者達の利害とは離れてしまったものも多く、行事の内容も社会環境の変化等により変更を余儀なくされた祭もある。それらの結果、祭を行うことそのものが目的に成り代わっているような、目的から考えると形骸化した状況の祭も多い。このため、全くの部外者や、見物する者や参加する者という当事者にとっても「祭=楽しいイベント(お祭り騒ぎ)」という程度の認識しか持たれないことが多く、祭のために仕事を休むということは、例えば葬儀のためにということなどと比べると遥かに理解が得られにくい状況にある。

一般的に神社における祭礼には、神輿(神様の乗り物)をはじめとして山車太鼓台だんじりなどの屋台などが出されることが多く、これらは地方によって氏神化身とみなされる場合や、または神輿を先導する露払いの役目を持って町内を練り歩き、それをもてなす意味で沿道では賑やかな催しが行われる。また、伝統などの違いにより例外もあるが、多くの祭りにおいては工夫を凝らした美しい衣装や化粧厚化粧を施して稚児巫女手古舞踊り子祭囃子行列等により氏子が祭礼に参加することも多い。今日では世俗化も進んでいるが、今なお祭の時は都市化によって人間関係の疎遠になった地域住民の心を一体化する作用がある。変わりない日常の中に非日常の空間を演出することによって、人々は意味を実感する営みを続けてきたのである。

基本的に神事としての祭りは厳粛な場面と賑やかな場面の二面性を持ち、厳粛な場面では人々は日常よりも厳しく、伝統や秩序を守ることを要求される。しかし一方で、日常では許されないような秩序や常識を超えた行為(ふんどし一丁、男性の女装等)も、「この祭礼の期間にだけは」伝統的に許されると認識する地方が多く、そのため賑やかな場面を指して「お祭り騒ぎ」などの言葉が派生している。

仏教の影響を受けた神仏習合の色が濃いものとしては土着の祖霊信仰言霊呪術性を帯びた念仏踊りを取り入れた盆踊りがあり、習合した盂蘭盆会に繋がる。また、神事から発達した田楽猿楽などがなど後の日本中世伝統芸能を形作る素地となった。

祭りの呼称

「祭」は様々な種類のものが各地で行われているため、ある地域で祭と言っても、どこのどの祭を指しているのか判断しにくい。このような場合、その祭が行われる地域名と、祭礼の行事の内容や、出し物の名前を指す名称を、組み合わせた名前で呼ばれることが多い。ただし、その祭の行われる地域の中では、正式な名称を短略化して呼ぶことも多く、時としては、行われる寺社などの名称に「(お)○○さん」または「(お)○○様」などの敬称愛称をつけ、簡略化した祭りの通り名もある。
世界各国の祭り

宗教的な祭祀・祭典に付随して、賑やかな催事が行われるのは、古代より現代まで世界各地でみられることである。

仏教各宗派共通で行われているものとしては、
降誕会成道会涅槃会がある。

クリスマスイースターは、日本でもよく知られるキリスト教文化圏の祭礼である。クリスマスは世俗化して、イベント化している。

ハロウィンはキリスト教文化圏を中心に祝われるが、キリスト教とは直接関係がなく、欧州のペイガニズムに起源を持つ世俗的な祭りである。

カーニバル(謝肉祭)。キリスト教文化圏の祭礼。世界各地で様々なスタイルで行われる。

フェスティバル - その他の宗教的な祭りや商業的な催しもの。伝統的では、ないものも含め世界各地で様々なスタイルで行われる。観念や日本の語彙としては「催しもの」といったほうが近い。

インドネシアでは、トラジャ族による大規模な葬祭が知られ、首狩りとの関連も指摘される。ボロブドゥール遺跡のワイシャック。

ギリシャ


古代ギリシャではディオニュソスのための「ディオニュソス祭」が存在し、ギリシア悲劇を上演する祭典となっていた。マイナス (ギリシア神話) も参照。

4大祭典競技(英語版) - 神に奉納される4大スポーツフェスティバル

古代オリンピックも、ギリシャの神々に捧げる祭典に伴う行事が起源である。


慣用例に基づいた催事伝統的な花見は催事としての祭りの一種である宗教的意義を失ったクリスマスの一例

祭礼・祭典の賑やかな様子から、「お祭り騒ぎ」という慣用句が生まれ、何かが賑やかな状態や喧騒や喧々囂々などの状態になっているのを例えてた態様表現がある。

宗教的祭礼・祭典であったものが次第に世俗化して宗教的意義を失った(弱まった)ものや、古来からの宗教的意義がないもの。この場合は祭礼と明確に区別をするため、「-祭り」「-まつり」と表記されている場合がある。

都市まつり、俗に「-フェスティバル」「-まつり」例として、浜松まつり博多どんたくYOSAKOIソーラン祭り浅草サンバカーニバルひろしまフラワーフェスティバル。また、中華街元町で行われるまつり。神田神保町で行われる古書祭り。

文化施設においてのまつりBunkamura水戸芸術館など。

芸術分野に関する祭り(en:Arts festivals)例:芸術祭映画祭音楽祭

学生による祭り例:文化祭大学祭、各教育機関(中学校高校大学など)の祭り

感謝祭

ヤマザキ春のパンまつり

その他の転用例

インターネットスラング一部の電子掲示板で、特定のスレッドが異常な盛り上がりを見せ、流れが通常よりも速くなっている状態を(お)祭りという。その他のインターネットスラングとしての「祭り」は炎上といわれるものがあり、特定の団体や個人による不祥事や不穏当発言などに対する、中傷や非難や批判が多いが、ネットいじめ(祭り上げられる)といった悪意の迷惑行為、または社会に対する不安や批判などの発露であり、それに呼応したり尻馬に乗るなどの野次馬や、一家言を持つ人々がインターネット上の様々な場所で、意見や議論を拡散・増大させ、いわゆるネット上の「祭り」といわれる状態に更になっていく様をいう。

魚釣り隣り合った釣り人の、仕掛け、糸などが絡まることをお祭りという。


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