神田明神
[Wikipedia|▼Menu]
平将門神霊は境内摂社に遷されたが、太平洋戦争後の1984年昭和59年)になって本社祭神に復帰した。現在は神社本庁の別表神社となっている。また旧准勅祭社の東京十社の一社である。

アニメ文化の発信地である秋葉原(アキバ)が近いこともあって、2010年代に『ラブライブ!シリーズ』、『シュタインズ・ゲート』、『東京レイヴンズ』といったアニメやライトノベル作品の舞台となり、聖地巡礼を受けるようになった。2019年には「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に認定され、認定プレートとご朱印(スタンプ)が神田明神文化交流館に設置されている[10]

2016年より、8月10日頃の金土日の3日間「神田明神納涼祭り」を開催[11]。第2回には初日を「アニソン盆踊り」と銘打ってアニソン音頭をメインで掛ける日とし[12]、第4回には「アニソン・JPOP盆踊り(Tokyo Bon Dance Fest 2019)」として開催した[13]

2018年12月15日、700人収容の多目的ホール「神田明神ホール」や物販、飲食スペースなどを備えた神田明神文化交流館「EDOCCO(エドッコ)」が境内に開館した[14]

また、野村胡堂の代表作『銭形平次捕物控』の主人公・銭形平次が当神田明神下の長屋に住居を構えていたという設定から、敷地内の本殿右手横に映画制作関係者などで建立した「銭形平次の碑」がある。銭形平次は架空の人物である。
伝説

神田明神を崇敬する者は成田山新勝寺千葉県成田市)を参拝してはいけないというタブーが伝えられている。これは朝廷に対して叛乱を起した平将門を討伐するため、僧・寛朝神護寺護摩堂の空海作といわれる不動明王像と共に現在の成田山新勝寺へ遣わせ、乱の鎮圧のため動護摩の儀式を行わせたことによるもので、即ち、新勝寺参拝は将門を苦しめるとされるため。

なお、同じく将門を祭神とする築土神社にも同様の言い伝えがあり、成田山へ参詣するならば、道中に必ず災いが起こるとされた。将門に対する信仰心は、祟りや厄災を鎮めることと密接に関わっていたのである。

ただし、成田屋の屋号で知られる歌舞伎の市川宗家では歌舞伎十八番の一つ『鎌髭』で将門を演じており、「助六」を演じる際には魚河岸との関わりから神田明神内にある水神社への参拝を行う。
社殿.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には内容がありません。加筆して下さる協力者を求めています。(2011年9月)

摂末社

祖霊社(祭神 : 神田明神の
氏子・崇敬者の先祖) - 2004年平成16年)創建。

籠祖神社(祭神 : 猿田彦大神塩土翁神天孫瓊瓊杵尊) - 寛政7年(1795年)、籠職人らによって創建。猿田彦大神は天孫降臨の際に天孫瓊瓊杵尊を先導したことから導きの神として、塩土翁神は、日本神話に竹籠の舟を作って山幸彦に与えたという記述があることから「籠職人の始祖」として祀られている。

金刀比羅神社(祭神 : 大物主神金山彦命天御中主命) - 天明3年(1783年)、豊嶋郡薬研堀(現在の東日本橋2丁目)に創建され、隅田川の船人から守護神として信仰された。元は独立の神社であったが、昭和41年(1966年)、宗教法人を解散して現在地に遷座し、神田明神の末社となった。

日本橋魚河岸水神社(祭神 : 弥都波能売命) - 日本橋魚河岸の守護神として創建され、元和年間(17世紀初め)に神田明神境内に遷座した。

三天王(いずれも祭神は建速須佐之男命

江戸神社 - 大宝2年(702年)に武蔵国豊島郡江戸に創建された「江戸最古の地主神」である。鎌倉時代には江戸氏氏神として崇敬された。太田道灌の江戸城築城後は城内にて祀られていたが、徳川家康による慶長8年(1603年)の江戸城の拡張の際に神田神社境内に遷座した。

大伝馬町八雲神社 - 江戸時代よりも前に創建されたと伝えられる。祭礼の際に大伝馬町御仮屋神輿を渡御していたことから、この社名がある。

小舟町八雲神社 - 元は江戸城内にあった。祭礼の際に小舟町の御仮屋へ神輿を渡御していたことからこの社名がある。


稲荷(いずれも祭神は宇迦之御魂神

末廣稲荷神社 - 創建年代は不詳であるが、元和2年(1616年)頃とされている。「出世稲荷」として信仰される。

三宿稲荷神社 - 創建年代は不詳であるが、江戸時代より神田三河町の氏神として奉斎され、後に神田明神神主の邸内に祀られていた稲荷社と合祀され、神田明神の末社となった。

浦安稲荷神社 - 元は豊嶋郡千代田村にあったが、天保14年(1843年)の江戸城拡張に伴い神田明神内に遷座した。


文化財

国の登録有形文化財(建造物)

本殿

幣殿

拝殿

神饌所

瑞垣

宝庫

西門

東門

社殿は昭和9年(1934年)竣工の権現造鉄骨鉄筋コンクリート・総朱漆塗で[15]、上記はすべて江戸開府400年記念の年である平成15年(2003年)9月19日に登録された。

現社殿の前は、天明2年(1782年)に造営された木造の権現造・総朱漆塗で、社殿内には江戸幕府造営を象徴する徳川将軍家の葵の御紋が見える[16]

境内には他に銭形平次の碑、水野年方顕彰碑千社札の碑など多くの石碑力石などが存在する。交流施設、神田明神文化交流館「EDOCCO」が2018年12月に開設された[17]

秋葉原エリアと御茶ノ水駅の間にあって、参拝者のほか国内外の観光客が多く立ち寄る。

鳳凰殿にはマイナビ産経新聞などが広告を出している。

2021年6月10日から、数千点におよぶ所蔵資料を永久保存するデジタル化の資金をクラウドファンディングでつのっており、すでに目標金額の300万円を達成し、7月16日まで募集している。2023年4月までにネット上での公開をめざしている。
神田明神文化交流館「EDOCCO」

2018年12月15日オープン。2029年に「創建千三百年奉祝の年」を迎えるにあたり、記念事業の一環として神田明神の敷地内に建設された[18]。地下1階地上4階建て。各階には宮田亮平金属工芸家)、松井守男画家)、斉藤上太郎ファッションデザイナー)のアート作品が展示されている[19]
EDOCCO STUDIO

地下1階にある日本文化の発信を行う体験型施設
[20]。落語の公演や茶道などのワークショップが定期開催されるほか、固定ステージを備えたイベントスペースとして、座show(和のエンターテインメントレストラン)の定期公演や貸し出しも行われている(着席140席、スタンディング200席)。

EDOCCO SHOP -IKIIKI-


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:58 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef