また、系列色が強かった阪神相互銀行は普通銀行に転換して阪神銀行となったが、兵庫銀行[注釈 2]の経営破綻、ならびに受け皿銀行として設立されたみどり銀行の事実上の2次破綻により、1999年に阪神銀行が救済合併し、みなと銀行として「県民銀行」の位置付けを掲げた。加えて、さくら銀行が、住友銀行との合併に際しメガバンクへの脱皮を図る中で、兵庫県内に根ざした取引業務をみなと銀行にシフトさせる動きも見せた。具体的には、2000年から行われた、さくら銀行によるみなと銀行の子会社化と、さくら銀行兵庫県内店舗のうち24店舗のみなと銀行への譲渡、播州地方の市町村における指定金融機関のさくら銀行からみなと銀行への移譲などが挙げられる。
神戸経済同友会の代表幹事は、神戸銀行・川崎重工業・神戸製鋼所から持ち回りで選出されていた(三井住友銀行となっても同様)。また、神戸商工会議所の会頭も一度だけ神戸銀行から選出された。
沿革
1936年(昭和11年) - 神戸岡崎銀行、第五十六銀行、西宮銀行、灘商業銀行、姫路銀行、高砂銀行、第三十八銀行の7銀行を母体に新設合併によって神戸銀行を設立。
1942年(昭和17年) - 丹波・丹後・但馬で営業していた百三十七銀行・中丹銀行(どちらも篠山が拠点)を丹和銀行と分割して買収。
1945年(昭和20年)
3月27日 - 兵和銀行(1941年8月に西播地区の8銀行が合併し発足)・福本銀行・全但銀行・播州銀行を合併。
5月25日 - 神戸貯蓄銀行を合併。
7月16日 - 神戸信託を合併。
1956年(昭和31年) - 但馬地区の大半の12店舗を香住銀行(現:但馬銀行)に譲渡[注釈 3]。
1959年(昭和34年)11月2日 - 信託業務を東洋信託銀行に譲渡。
1973年(昭和48年)10月1日 - 太陽銀行と合併し太陽神戸銀行となる。
当時の主な融資系列
同和火災海上保険
東洋信託銀行
神栄石野証券
(現:SMBC日興証券)
オリエント・リース
日本クレジットビューロー
川崎製鉄
(現:JFEホールディングス・JFEスチール)
川崎重工業
石川島播磨重工業
(現:IHI)
山陽特殊製鋼
神戸製鋼所
神戸電鉄
山陽電気鉄道
山陽百貨店
神姫バス
淡陶
(現:ダントーホールディングス)
バンドー化学
ノザワ
内外ゴム
日和産業
ミドリ十字
(現:田辺三菱製薬)
菊正宗酒造
白鶴酒造
東京衡機製造所
(現:東京衡機)
極東開発工業
ノーリツ
グローリー
神戸新聞社
サンテレビジョン
ラジオ関西
小学館
ウシオ電機
富士通テン
(現:デンソーテン)
ミノルタ
(現:コニカミノルタ)
神戸コンピュータサービス
(現:さくらケーシーエス)
ワールド
日本毛織(ニッケ)
アシックス
ファミリア
川西倉庫
出身者詳細は「Category:三井住友フィナンシャルグループの人物」を参照
イメージキャラクター
内藤洋子 - 店頭ポスター、広告に起用される。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 三井銀行は西日本の拠点として大阪営業部(住友銀行との合併後も大阪中央支店として現存)を持っていたが、合併後の西日本の拠点は神戸に設置された。