神戸空港
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2018年4月1日から、オリックスヴァンシ・エアポート関西エアポートの3社によるコンソーシアムが設立した「関西エアポート神戸株式会社」が運営を開始し[4][5]、同コンソーシアムが関西三空港を一体的に運営している。今後、空港ターミナルビルの改修や搭乗手続きの効率化、三空港の一体運営を活かした路線誘致などに取り組むことを予定している。

2500メートルの滑走路1本と空港ターミナルビルなどの施設がある。ターミナルビルは、コンパクトで誰もが使いやすいターミナルをコンセプトに設計され、隣接するポートライナー神戸空港駅と数メートルの連絡通路で直結する。三宮までの所要時間は、ポートライナーで18分、バスで22分(新神戸駅まで同じく直通22分)と、神戸市中心部へのアクセス利便性が高い。このほか、神戸-関空ベイ・シャトルが、関西国際空港との間を高速船により約30分で結んでいる。近くのポートライナー沿線には、次世代スーパーコンピュータ「富岳」、神戸医療産業都市神戸コンベンションコンプレックスなどがあり、「日本一空港に近い」ことを謳っている。

IATA空港コードはUKBで、これはかつて神戸空港開港前に神戸につけられていた都市コードに由来する。現在の都市コードは、関西国際空港、大阪国際空港とともに、大阪を表すOSAを使用しており、航空時刻表や航空会社のWebサイトの予約画面などで「大阪(神戸)」と表記されることがある。

関西三空港の中では「神戸市及びその周辺の国内航空需要に対応する地方空港」と位置づけられており、開港当初より発着回数や運用時間、国際線の就航が制限されている[6][7]。これに対し、県や市、関西経済界等からは発着規制の緩和や国際線の就航の必要性が訴えられており[8]、2019年には初の規制緩和が実施された[9]。また、2022年9月18日に開かれた第12回関西3空港懇談会で神戸空港の国際化が決まった[10]大阪・関西万博が開催される2025年までに国際チャーター便を、関西空港の混雑が予想される2030年前後に国際定期便を就航させ、1日最大発着回数40回を目指すことになった[11]

定期便は国内線のみ就航しており、国際線はビジネスユース等のチャーター便に限り運航できる。開港当初より定期便を就航するスカイマークは、東京国際空港と並ぶ拠点空港と位置づけているほか、2019年より就航したフジドリームエアラインズも、名古屋静岡に次ぐ第3の拠点として就航本数を増やしており[12]、規制緩和とともに各地へ国内路線を展開している。
統計
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現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。

元のウィキデータクエリを参照してください.「日本の空港#統計情報」も参照

空港乗降旅客数推移(人)[13]
年度国際線国内線合計
2005年度0353,673353,673
2006年度532,742,9512,743,004
2007年度5522,974,4312,974,983
2008年度8672,578,8072,579,674
2009年度522,337,4282,337,480
2010年度972,219,7902,219,887
2011年度4102,567,6742,568,084
2012年度482,410,2952,410,343
2013年度432,356,2842,356,327
2014年度252,446,4302,446,455
2015年度442,546,5472,546,591
2016年度2582,783,3782,783,636
2017年度1213,136,0733,136,194
2018年度1313,189,9593,190,090
2019年度743,292,2243,292,298
2020年度01,213,3801,213,380
2021年度31,752,6261,752,629

2021年度の着陸回数、旅客数は下記のとおり[13]。全国97空港中、2021年度の着陸回数は第14位、乗降旅客数は第10位であった(地方管理空港内ではいずれも全国54空港中第1位)。

国際線国内線合計
航空機着陸回数2回15,017回15,019回
航空乗降旅客数3人1,752,626人1,752,629人

年間の航空機発着回数は約3万回、航空旅客数は約320万人でそれぞれ地方管理空港の中では第1位を誇る。路線別では、旅客数は神戸 - 東京便で 1,086,271人 と全国の発着便の中で第25位、座席利用率は神戸 - 東京便で 82.9% と全国の発着便の中で第16位であった[14]

また、2019年(暦年)の年間の発着回数は31,410回、国内線旅客数は3,363,237人を記録し暦年として過去最多を記録した[15][注 2]。また、搭乗率は 80.4% と前年に引き続き過去最高を記録するなど好調な伸びを示している[16]

開港当初の旅客数は、2006年度約274万人、2007年度は約297万人と、当初の需要予測の約93%を達成したが、その後は予測と乖離が広がった。これは需要予測の前提条件に「各航空会社が機材を段階的に大型化する」と想定されていた[17]ことに対し、実際は全国的に国内線の機材が年々小型化し多頻度運航が主流となったことが原因の1つとされている。さらに、2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件や景気悪化を受け、全国的に航空需要が低迷し始めた時期に開港したことや、2008年度にスカイマークの乗務員不足による大幅欠航、2009年度に神戸市内新型インフルエンザ流行、2010年度に日本航空事実上の倒産(5月に全面撤退[18])なども影響し、2007年度をピークに2010年度まで旅客数が減少傾向となった。2011年度には約250万人まで回復したものの、2012年3月には関西国際空港で格安航空会社が就航し、これまで神戸空港のスカイマーク便を利用していた乗客がピーチ便に流れ旅客数に大きく影響した[19]。一方で、2009年1月にスカイマークが神戸空港を「関西の拠点」と位置付け神戸空港発着の路線を大幅に増やす中期経営計画を発表、神戸空港の知名度上昇とともに、経営再建が順調に進む同社が後押しし旅客数が再び上昇傾向となった。

運営を引き継ぐ関西エアポート神戸は、2017年7月の運営事業者コンセッションの際、2022年度に300万人を目指す[20]としていたが、運営権売却直前の2017年には300万人を突破[21]した。ただし、既に当時の発着枠上限である60便(30往復)に達し規制緩和の声が強まっていた[22]ものの、一向に緩和されない状況であったため、規制緩和がされない限り旅客数の伸びしろは限られるとみて上方修正はしないとしていた[23]。しかし、想定以上の伸びを示すことから、2018年2月に発表した中期計画(2018-2022年度)で上方修正し、2018年度に313万人、2022年度に327万人の需要予測を発表した[24][25]。翌年、規制緩和が行われた影響で、2019年9月に再度さらに上方修正した需要予測を発表している[26]。上方修正前の予測である2022年度に327万人を大きく前倒し、2019年度には達成する見込みである。一方、2020年3月には規制緩和後の80便(40往復)が早くも埋まり[27]、増便にはさらなる規制緩和が求められている。

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により年間利用者数が前年に比べてマイナス52%の163万人と、過去最低水準まで落ち込んだ[28]が、2023年度からはコロナ前の水準以上にまで回復している。[29]

2023年には、これまでの最高であった2019年の336万人を上回る343万人の利用者数を記録した。
歴史
開港まで建設中の神戸空港
空港建設計画の発端

この地区の空港建設計画は1946年の「市復興基本計画要綱」に初めて登場する。具体的な神戸沖空港建設の計画は、1969年5月に当時の運輸省の関西新空港構想に始まっている。


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