神戸市営地下鉄
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さらに、海岸線は三宮・花時計前駅から新神戸、もしくはHAT神戸を経て灘区東灘区への延伸計画があった。また、阪急神戸本線と西神・山手線とを相互直通運転させる構想があったが、概算で2000億掛かるのに対し、神戸市は、投資に見合う効果が得られないと判断し、2022年3月に事業化の検討を終了した。詳細は「阪急神戸本線#神戸市営地下鉄西神・山手線との相互直通運転構想」を参照

2023年1月、神戸市は新神戸駅から三宮を経由して神戸空港までを結ぶ新路線の構想を検討していると報道された[14]
安全設備

他都市の地下鉄に設置されている可動式ホーム柵(ホームゲート)の設置予定は長い間なかったが、2017年度に三宮駅に設置する方針が発表された。同時にホームドアなどに対応した車両を開発・投入している[15]。2018年3月3日より三宮駅のホームドアが使用開始され、2020年3月14日からはQRコードによる開閉連動を可能とした制御システムが導入されている[16]

2021年9月には新長田駅に導入。2023年11月現在、西神・山手線全駅と北神線谷上駅に導入されている。三宮駅は、車両ドアが開いてから遅れてホームドアが開いていたが、2022年3月13日からQRコード式ではなくなり、電車が到着した段階でホームドアが開くようになった[17][18]

また、ホームドア設置と同時に車両の置き換えも実施され、2018年7月から2023年8月にかけて西神・山手線および北神線の全車両が6000形に置き換えられた。
車両車両番号の書体(1000形)

以下の6形式がある。北神急行からの引き継ぎ車両を除き、全形式が車体塗装に緑色を採用しており、1000・2000形は神戸市電の流れを汲む緑の濃淡を採用している>[19]。製造メーカーは全車地元の川崎車両が担当している。関西の鉄道事業者では珍しく、開業以来全ての車両が前照灯を車体下部に搭載している。

冷房装置は1977年の開業時より全車両に搭載された[13]。電装品は、西神・山手線が日立製作所の制御装置に東芝のモーター[注釈 1]、海岸線が三菱電機の制御装置に日立のモーターと分けられている。

車両形式は、北神急行電鉄から継承した7000系を除き「xxxx系(けい)」ではなく「xxxx形(がた)」となっている。
現用車両
西神・山手線、北神線


6000形:2019年営業運転開始[20]。29編成174両(2023年11月現在)。


6000形

海岸線


5000形:2001年営業運転開始。10編成40両。


5000形

過去の車両
西神・山手線、北神線


1000形:1976年製造、1977年営業運転開始。18編成108両製造。2023年8月17日定期運用終了[21]

2000形:1988年営業運転開始。4編成24両製造。2022年3月営業運転終了[22]

3000形:1992年営業運転開始。6編成36両製造。2021年7月24日営業運転終了[23]

7000系(7000-A系):1988年営業運転開始。2020年6月に北神急行電鉄から継承。5編成30両製造。全車両7000-A系または7000-C系に更新。2023年8月17日定期運用終了[21]


1000形

2000形

3000形

7000系

車両番号

車両番号の付け方は、東京メトロなどと同じように百の位で連結位置を表すものだが(西神・山手線では西神中央寄りが、海岸線では新長田寄りが「1」となる)、西神・山手線では下2桁は形式に関係なく導入した順番に振られている。なお、7000系は導入当初は北神急行電鉄が保有していたため、同社の親会社であった阪急電鉄同様の付番方式となっている。また、車両番号の書体は7000系と海岸線車両を除き、市電時代の角ばった書体が継承されている[24]
女性専用車両

2002年12月より、女性専用車両が全線で設定された[25]。土曜・休日も含めた毎日・終日の設定は日本初である[26]。西神・山手線は谷上方向先頭から3両目の車両、海岸線は三宮方向一番先頭の車両に設けられている。ダイヤの乱れや三宮周辺でのイベント、ほっともっとフィールド神戸でのプロ野球ノエビアスタジアム神戸でのJリーグ試合開催時などの混雑時には、一時的に女性専用車両の設定が解除される[27]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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