神の手_(サッカー)
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試合後には笑いながら「わたしの聖なる手が助けてくれたゴール」と発言した[16]。記者会見でこの件について聞かれたマラドーナ(アルゼンチン代表監督)は、「あれは『彼の手』だったな。それも2回だ」と発言[17]。ブラジルのカカーは「ファビアーノのゴールについて、マラドーナのような人が話すのは面白いね。彼はハンドのゴールに詳しい人だからだ」と皮肉を述べた[18]
ルイス・スアレス(ウルグアイ代表)


試合:2010年ワールドカップ・南アフリカ大会・準々決勝 ウルグアイガーナ

ケース:手でシュートを阻止
同点で迎えた延長後半終了間際、ゴール前の混戦において、ガーナのヘディングシュートをゴールライン上にいたルイス・スアレスバレーボールブロックのように両手で弾き返した。スアレスは一発退場となったが、ガーナのアサモア・ギャンがPKを失敗[注 4]。その後、ウルグアイはPK戦で勝利し、ベスト4に進出した。スアレスはユニフォームで顔を覆いながら退場したが、PK失敗の瞬間には一転して大喜びする姿がカメラに捉えられた。試合後には「僕にとっては、このW杯で最大のセービングだったと言える」とコメントした[19](注:スアレスはFWの選手)。母国のメディアには「歴史に名を刻んだ」と称賛されたが[20]、1試合出場停止後の3位決定戦では、プレーのたびにスタンドからブーイングを浴びせられた。本件は他の件と違い誤審は無く、ハンドをした選手は反則と退場と言う正当な裁定を受けているが、その行為が結果的にチームをW杯ベスト4に勝ち上がらせる事となるため、有名な事例となっている[注 5]
日本人選手のケース
加藤善之(ヴェルディ川崎)


試合:1994年
XEROX SUPER CUP 横浜フリューゲルスヴェルディ川崎

ケース:手でシュートを阻止
エドゥーの直接フリーキックを、ゴール前の壁に入っていた加藤善之が両手を体の横に上げてブロックした。エドゥーらフリューゲルスの選手たちは猛抗議を行ったが、レッドカードやイエローカードはおろかハンドの反則すらも取られず、結果は川崎が2対1で勝利。
中西永輔(ジェフ市原)


試合:1995年 Jリーグ 第9節 ジェフユナイテッド市原ヴェルディ川崎

ケース:手でボールに触れてからのアシスト
ロングパスを受けた中西永輔はボールを右手で軽く押し出し、ラモス瑠偉をかわしてVゴールをアシストした[21]。試合後、中西がハンドを認める趣旨の発言をしたことが問題視され、ジェフはJリーグ規律委員会の勧告により1試合出場停止と罰金処分を課した。
福西崇史(ジュビロ磐田)


試合:2005年 Jリーグ 開幕戦 横浜F・マリノスジュビロ磐田

ケース:手でボールに触ってゴール
後半終了間際、ジュビロのフリーキックが福西崇史の右手に当たってゴールに入り、決勝点となった。福西はマリノスの中澤佑二と空中で競り合いながらバランスを崩しており、意図的に手を使ったとは判断されなかった。岡田正義主審の判断が論争となったが、Jリーグ審判委員会は正当なゴールとして判定を支持した[22]
中田浩二(日本代表)


試合: 2004年 アジアカップ 決勝 中国対日本

ケース:手でボールに触ってゴール
後半20分、コーナーキックがファーサイドに流れ、中田浩二の手と腰に当たってゴールに入った。これが得点と認められ、日本のアジアカップ連覇を決める決勝点となった。中国のアリー・ハーン監督は表彰式で銀メダルの受け取りを拒否し、記者会見では「日本の2点目はハンドボールだった」と判定に不満を述べた[23]
渡部博文(ヴィッセル神戸)


試合: 2017年 Jリーグ 第24節 ジュビロ磐田対ヴィッセル神戸

ケース:手でシュートを阻止
アダイウトンのループシュートを渡部博文が右手で払い退けるようにブロックした。ジュビロの選手が猛抗議するもハンドとは認められず、コーナーキックで試合再開[24]。ドイツ紙デア・ヴェステンは「マラドーナ以来、最も大胆なハンドボール」と報じた[25]
注釈[脚注の使い方]^ 発言は2005年の撮影時のもの。
^ アルゼンチンでは英国名のフォークランド諸島ではなくスペイン語名のマルビナス諸島と呼んでいる。
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