神の手_(サッカー)
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ケルンにPKを決められブレーメンは敗れたが、チームはスポーツマンらしい行為として賞賛した[12]。FIFAはこの行為に対して、1988年のFIFAフェアプレー賞を授与した。
リオネル・メッシ(FCバルセロナ)
リーガ・エスパニョーラ 2006 - 2007 第38節 FCバルセロナ対RCDエスパニョール
ケース:手でボールに触ってゴール
前半43分、クロスボールに飛び込んだリオネル・メッシはGKイドリス・カルロス・カメニのパンチングより先に左手でボールに触れ、マラドーナの「神の手」ゴールを再現するようなゴールを決めた[13]。「マラドーナ2世」として期待されるメッシは、同年4月に行われたコパ・デル・レイ準決勝ヘタフェCF戦で「5人抜きゴール」を彷彿させるドリブルゴールも決めていた。前年のワールドカップ・ドイツ大会に出場した際には、スパイクのかかとに「La Mano de Dios 86(神の手 1986年)」と刺繍を入れていた。
ティエリ・アンリ(フランス代表)
詳細は「2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選#フランス対アイルランド」を参照
試合:2010年ワールドカップ・南アフリカ大会・ヨーロッパ予選 プレーオフ フランス対アイルランド
ケース:手でボールに触れてからのアシスト
延長前半13分、フランスがアイルランドゴール前に放り込んだフリーキックがバウンドし、ゴールポストの傍にいたティエリ・アンリの左手に当たった。アンリはプレーを続行し、右足でセンタリングしてウィリアム・ギャラスの同点ゴールをアシスト。アイルランドの抗議も実らず、通算ゴール数で勝ち越したフランスは本大会進出を決めた。試合後、アンリは手に当たったことを認めたが、主審が笛を吹かなかったのでプレーを続けたと話した[14]。このプレーは社会的にも大きな話題となり、フランスのニコラ・サルコジ大統領はアイルランドのブライアン・カウエン首相に謝罪の意を伝え、フランス教職員組合は疑念を表明した。国内メディアは「神の手(Main de Dieu)」に救われたフランス代表を酷評し、批判を浴びたアンリは代表引退も考えたと告白した[14]。アイルランドサッカー協会はFIFAに再試合を要求し、のちには33チーム目の特別枠を申請したが、いずれも却下された[15]。
ルイス・ファビアーノ(ブラジル代表)
試合:2010年ワールドカップ・南アフリカ大会・グループG ブラジル対コートジボワール
ケース:手でボールに触れてからのゴール
後半5分、ルイス・ファビアーノはゴール前でDFと競り合いながら浮き球を2度上腕でトラップし、豪快なシュートを決めた。試合後には笑いながら「わたしの聖なる手が助けてくれたゴール」と発言した[16]。記者会見でこの件について聞かれたマラドーナ(アルゼンチン代表監督)は、「あれは『彼の手』だったな。それも2回だ」と発言[17]。ブラジルのカカーは「ファビアーノのゴールについて、マラドーナのような人が話すのは面白いね。彼はハンドのゴールに詳しい人だからだ」と皮肉を述べた[18]。
ルイス・スアレス(ウルグアイ代表)
試合:2010年ワールドカップ・南アフリカ大会・準々決勝 ウルグアイ対ガーナ
ケース:手でシュートを阻止
同点で迎えた延長後半終了間際、ゴール前の混戦において、ガーナのヘディングシュートをゴールライン上にいたルイス・スアレスがバレーボールのブロックのように両手で弾き返した。スアレスは一発退場となったが、ガーナのアサモア・ギャンがPKを失敗[注 4]。その後、ウルグアイはPK戦で勝利し、ベスト4に進出した。スアレスはユニフォームで顔を覆いながら退場したが、PK失敗の瞬間には一転して大喜びする姿がカメラに捉えられた。試合後には「僕にとっては、このW杯で最大のセービングだったと言える」とコメントした[19](注:スアレスはFWの選手)。母国のメディアには「歴史に名を刻んだ」と称賛されたが[20]、1試合出場停止後の3位決定戦では、プレーのたびにスタンドからブーイングを浴びせられた。本件は他の件と違い誤審は無く、ハンドをした選手は反則と退場と言う正当な裁定を受けているが、その行為が結果的にチームをW杯ベスト4に勝ち上がらせる事となるため、有名な事例となっている[注 5]。
日本人選手のケース
加藤善之(ヴェルディ川崎)
試合:1994年XEROX SUPER CUP 横浜フリューゲルス対ヴェルディ川崎
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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