使徒言行録、使徒の手紙(書簡)において、イエス・キリストを指して「神の子」と記述している個所として以下が挙げられる[35][36]。
使徒言行録 - 8:37, 9:20, 17:29
コリント人への第二の手紙 - 1:19
エペソ人への手紙 - 4:13,
ヘブル人への手紙 - 4:14, 7:3, 10:29
ヨハネの第一の手紙 - 3:8, 3:23, 4:15, 5:5, 5:10, 5:13, 5:20
信じる者(神の民・神の子ら)「平和をつくり出す人たちは、さいわいである。彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイによる福音書5:9)がドイツ語で書かれているステンドグラス(聖ディオニシウス・セバスティアン教会、ラインラント=プファルツ州)
キリスト教においては、「神の独り子」としてイエス・キリストを指す「神の子」の語義のほかに、キリストを信じる者[9]、神から祝福された者[39]、神を信じる者[40]を指して「神の子(ら)」と呼ぶ用法がある(この用法における「子」は「養子」の意である[41][42][43][44])。
この用法においては、新約聖書におけるローマの信徒への手紙8章14節「すべて神の御霊に導かれている者は、すなわち、神の子である。[17]」(口語訳聖書)がしばしば挙げられる[39][45][46]。ほかに、マタイによる福音書5:9における「平和をつくり出す人たちは、さいわいである。彼らは神の子と呼ばれるであろう」(口語訳聖書、真福詞の一部)が挙げられる。
旧約聖書においても、神の民を指すものとして「神の子」(神の養子)の概念は登場する。たとえば
出エジプト記 - 4:22
申命記 - 14:1,
ホセア書 - 11:1
イザヤ書 - 1:2, 30:1, 30:9, 63:16, 63:16, 64:8
エレミヤ書 - 3:14, 3:19, 31:9, 31:20
知恵の書(プロテスタントでは外典に分類され正典とされない) - 2:18, 5:5, 18:13
が挙げられる[47]。 旧約聖書では「神の民」「神の養子」という意味での「神の子」のほかに、様々な概念がある。そのうちには解釈が分かれるものがある。 たとえば創世記6章2節における「神の子たち」は、(アダムの子である)セトの子孫であると解釈されることもあるが、天使を指すと解釈されることもある。シリアのエフレム[48]などの多くの教父、およびトマス・アクィナスは、前者の説を採る[49]。
その他の様々な概念
脚注[脚注の使い方]
注釈^ マルコによる福音書の冒頭、1章1節にある"?ρχ? το? ε?αγγελ?ου ?ησο? Χριστο?, υ?ο? το? Θεο?."「神の子イエス・キリストの福音のはじめ。」(口語訳聖書)について。この個所の「神の子」については、この文言が無い写本もあり、初めからあった文言かどうかが議論の的ともなっている( ⇒Does Mark 1:1 Call Jesus God’s Son’? A Brief Text-Critical Note 。Bible.org - Worlds Largest Bible Study Site)。ギリシャ正教会が使用するマルコによる福音書には、「神の子」(υ?ο? το? Θεο?)の文言は入っている( ⇒Mark 1:1 Greek Texts and Analysis)。
出典^ ⇒Ο Υι?? του Θεο? γ?νεται υι?? του ανθρ?που
^ ⇒Latin Vulgate Bible, Biblia Sacra Vulgata, Gospel According to Saint Matthew Chapter 16より、16:16
^ ⇒Sohn Gottes
^ a b c d ⇒CATHOLIC ENCYCLOPEDIA: Son of God
^ a b c d ⇒Сын Божий(正教会の出典) (ロシア語)