神の人
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神によって召された奉仕者・牧者・聖職者(新約聖書テモテへの手紙一 6:11、テモテへの手紙二 3:17に用例がある)[注釈 2][5][6][8][9]

聖人[10]正教会においては佯狂者至福者を特に指すことがある[8][注釈 3]

神と共に歩む人[11]

神の忠実な僕[5]

膏(油)を傅けられた(注がれた)者[5]

全てのキリスト者クリスチャン[6]

といった者達を指す。なお、ガブリエル(天使の名・人名)のヘブライ語における意味は「神の人」である[12][13]

上記の語義のうち、最初の二つ(「神の人」が、旧約聖書において預言者を指している用例があり、および新約聖書(テモテへの手紙)において神に召された奉仕者を指している用例があること)については、全てのキリスト教の教会に共通する理解である[注釈 4]

しかし他の語義・概念については見解が分かれる。プロテスタントにおいてはテモテへの手紙一6:11における註解で「神の人」は「全てのキリスト者(クリスチャン)」も指すと解しているが[6]正教会カトリック教会の同箇所における注解にはそうした解釈が記述されていない[注釈 5]。また、プロテスタントには聖職者・聖人の概念がそもそも無いため、「神の人」が「聖人」「聖職者」を指すと解される事もない。「聖人」「聖職者」「キリスト者(クリスチャン)」をめぐる理解の違いが、「神の人」をめぐる理解の相違の前提となっている。

「神の人」という表現は新約聖書のみならず、使徒教父による文書の中にも登場する[14][15]。「教役者」も参照
注釈^聖書の検索結果(口語訳聖書)
^ 「神の人」が「聖職者」も指すというのは正教会カトリック教会における解釈。プロテスタントは「聖職者」という概念が無い。
^ 正教会においては、聖人に「神の人」と呼ばれる者がいる。さらなる前提として、正教においては全ての信者に聖人になる可能性がある。したがって、正教会における解釈では全ての人に「神の人」に成り得る可能性があると言い得る。
^ 上記の「預言者」「神によって召された奉仕者・牧者・聖職者」には、正教会カトリック教会プロテスタントからの全ての出典が揃えられている。
^ 本項に使用した正教会・カトリック教会の参照文献にはいずれにも記述されていない。

参照元^ a b c dАпостола Павла 1-е послание к Тимофею, 6
^ a b1 Timothy 6:11
^Большой толково-фразеологический словарь Михельсона (оригинальная орфография)
^Prophecy, Prophet, and Prophetessカトリック百科事典
^ a b c d 内山彼得 訳『牧者の書』p91, p92 正ヘ神學校出版部 大正元年九月二七日発行
^ a b c d新聖書注解新約第三巻』p158, いのちのことば社 1988.6.10 第12刷
^ 『旧約新約聖書大事典』p326, -327 旧約新約聖書大事典編集委員会 教文館 1989.6.20
^ a bФразеологический словарь русского литературного языка
^ 『パウロ書簡 第四巻―聖書 原文校訂による口語訳』p47, フランシスコ会聖書研究所 昭和55年5月1日再版


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