放下鉾の真木の引き起こし。岩戸山の引き起こし。年にもよるが、12時から15時ぐらいの間に行われる。
7月13日
前祭の舁山建て(午前)(占出山・霰天神山・郭巨山・伯牙山・油天神山・木賊山・太子山・白楽天山・蟷螂山)
前祭の傘鉾建て(午前)(綾傘鉾)
長刀鉾稚児社参(11時頃・八坂神社)。下記の稚児社参及び長刀鉾の稚児も参照。
前祭の舁山の舁き初め - 蟷螂山(12時頃・西洞院通)。
久世駒形稚児社参(14時頃・八坂神社)。下記の稚児社参及び久世駒形稚児も参照。
前祭の鉾・曳山の曳き初め - 放下鉾・船鉾・岩戸山(15時・全て新町通)。
菊水鉾茶会(この日から16日まで・菊水鉾町会所)。この日から一部の山鉾に駒形提灯が取り付けられ、宵々々山と同様の飾り付けや山鉾の拝観が始まる。
7月14日
前祭の舁山建て(午前)(孟宗山)
前祭の傘鉾建て(午前)(四条傘鉾)
前祭・宵々々山。2013年(平成25年)まではこの日から露店が出たが、2014年(平成26年)からは露店が出ず四条通・烏丸通の歩行者天国も実施されない。そのため比較的落ち着いた人出となっている。
中之町御供(古式一里塚松飾式。14時頃・松原中之町町会所・松原中之町八坂神社・行事そのものは非公開・祇園祭の公式な行事ではない)。下記参照。
7月15日
高橋町斎竹建(4時30分・四条麩屋町交差点)。前祭巡行時、長刀鉾稚児が切断する注連縄を渡す竹を建てる。
豊園泉正寺真榊建(9時・洛央小学校)。3つある神輿のうち、主祭神である素盞嗚命を乗せる中御座を先導する「豊園御真榊」を建てる行事。元々3つの神輿全てを「御真榊」が先導しており、この御真榊は元は東御座を先導していた。他の御真榊は廃絶しここだけが現在も残っている。元々は高辻通高倉西入ルにある泉正寺町が出していたが、1町だけで継続するのが難しくなり、1989年(平成元年)から旧・豊園小学校の学区全体で出すことになり、豊園小学校で建てられるようになった。1992年(平成4年)に豊園小学校など5小学校が統合し、豊園小学校の地を使って京都市立洛央小学校となった時に先導する神輿が中御座になった。この日は八坂神社から神職がやって来て清祓を行う行事となっている。以前は16日に行われていたが、年によって14日になるなど日時が変更の可能性があるため毎年要確認のこと。そのあと榊は東洞院仏光寺郵便局向かいに移って展示され、粽の授与や朱印の押印が行われる。
手洗井戸開き(7時ごろ・四条錦小路交差点北)。手洗水の井戸の蓋をあけ、清祓を行う。
月次祭並庖丁式(10時・八坂神社)。毎月15日の月次祭が祇園祭に重なるのに合わせ、日本式庖丁道生間流の庖丁式を神前に奉納する。
前祭・宵々山(この日と16日の宵山の深夜までの両日、出店・夜店が立ち並び、四条通と烏丸通が歩行者天国になる)。
山伏山護摩焚き(11時頃 山伏山町路上)。2014年(平成26年)から始まった行事。聖護院からやって来た山伏たちが10時頃からまず町会所2階の山伏像の神体の前で法要を行った後各山鉾を回り、再び山伏山に戻り次第、路上で護摩焚きを行うが、護摩壇は役行者山護摩焚きのように巨大ではなく、密教寺院の堂内で行っている程度のサイズであり、かつ山伏の数もあまり多くなく、「山伏問答」などの行事がないなど、内容が大幅に省略されている。後祭も前祭と合同で開催されていた頃は役行者山護摩焚き(7月16日の宵山の日に開催されていた)に参加した山伏達が、山伏山に立ち寄って参拝するだけだった。開始時間も役行者山護摩焚きと異なり、露店が開く前の午前中に行われる。
伝統芸能奉納(15時?18時八坂神社 日本舞踊や尺八などを奉納)
宵宮祭(遷霊祭とも。20時頃・八坂神社)。本殿から神輿に神霊を移す神事。クライマックスの10分間ほどは境内の全ての明かりが消され、闇の中を神霊が遷る。下記参照。
7月16日
前祭・宵山。14日 - 16日をまとめて「宵山」と総称することもある。
献茶祭(9時・八坂神社)。表千家と裏千家が隔年交代で、神社境内の井戸水で茶を点てて神前に供える。
高橋町斎竹参拝(10時 - 16時・ホテル日航プリンセス京都内宴会場)。巡行時、稚児が切断する注連縄を、注連縄張りを担当している高橋町内のホテルで一般公開する。参拝者にはお神酒が振る舞われ、八坂神社の神紋の入った素焼きの盃を持ち帰ることができる。なお、前日15日に一般非公開で八坂神社の神職を招いて神事が行われる。
宵宮神賑奉納神事(18時・四条通祇園商店街)。八坂神社近くの路上に作られた臨時ステージで舞楽・京舞・鷺踊などが奉納される)。
石見神楽(18時半・八坂神社)。祭神に因む石見神楽が奉納される。
前祭・日和神楽(22時頃・各山鉾町?八坂神社御旅所往復)。次の日の巡行の安全と好天を祈願して、囃子方を持つ山鉾町の人々が祇園囃子を演奏しながら四条寺町の御旅所まで往復し、御旅所では囃子を奉納する。長刀鉾のみ八阪神社まで行く。23時過ぎに各山鉾町に戻り山鉾の周りでも演奏し、山鉾によっては三三七拍子で締める。
船鉾神功皇后御神体腹帯巻き(23時30分・船鉾町町会所・一般非公開)。宵山期間に町会所で授与された安産の腹帯は、普通はすぐに祈願者側に手渡さず御神体に何重も巻かれる。巡行後外したあと初めて祈願者に渡される。
7月17日
前祭・山鉾巡行。9時出発。下記参照。
長刀鉾稚児・お位返しの儀。巡行の終了時間によるが、13時から14時ごろ八坂神社。
神幸祭(神輿渡御)。通称「おいで」。下記参照。
7月17日?24日
無言詣(四条寺町・御旅所)。御旅所に神輿が鎮座する間、毎晩無言で夜間参拝を行うと、どんな願いも叶うとされる。最終日は四条大橋と御旅所を7往復半するのが正式とされる。
7月18日?20日
後祭の鉾建て(大船鉾)
後祭の曳山建て(鷹山)
7月19日?20日
後祭の曳山建て(南観音山・北観音山)
7月19日
後祭の舁山建て(午前)(鯉山)
松取式(13時頃・六角町(北観音山の南側))。北観音山と南観音山の2本の真松は市内鳴滝で伐採され運ばれてくる。両町の代表者がまず予備抽選としてジャンケンをし、勝った方が本抽選の順番を決定できる。本抽選は縄切れを引く方式のくじ引きで、勝った町が先に松を選ぶことができる。勝った方は「良い松を選べた」負けた方は「良い松を残してもらった」と言うのが通例。
後祭の曳山の引き起こし(年にもよるが、15時から17時ぐらいの間に行われる)
7月20日
南観音山真松白鳩取り付け(早朝6時以降準備でき次第)。前日に引き起こした山の真松に、木登り名人の大工が登って。白鳩の木彫を取り付ける。
後祭の舁山建て(午前)(浄妙山・黒主山・役行者山・鈴鹿山・八幡山)。八幡山は新町通にあるため、他の舁山のように午前から建て始めると、以前は15時に新町通で行われる曳山の曳き初めに支障するため午後に行われていた時期もあったが、現在は町会所の敷地内で午前中に山建てを行い、16時の舁き初め)
15時・後祭の鉾・曳山の曳き初め - 大船鉾(新町通の四条通から仏光寺通間)・北観音山と南観音山(新町通の三条通から四条通間)・鷹山(三条通の新町通から室町通間)。2014年(平成26年)は大船鉾のみ14時だったが、復興初年だったこともあり通りが見物客で大混雑し四条通から北に行くことを断念した。2015年以降は混雑を分散するため他の曳山と同じ15時に変更された)(鷹山の曳き初めのみ関係者および招待者のシールを胸に貼った人のみ参加可能。)
15時・花傘巡行馬長稚児・児武者宣状式(15時・八坂神社)
16時・後祭の舁山の舁き初め - 八幡山(新町通の三条通から六角通間)。
7月21日
後祭の舁山建て(午前)(橋弁慶山)
11時、後祭の舁山の舁き初め - 橋弁慶山(蛸薬師通)
後祭・宵々々山。
7月22日
後祭・宵々山。
7月23日
後祭・宵山。
煎茶献茶祭(9時 八坂神社)
琵琶奉納(13時 八坂神社)
役行者山護摩焚き(14時頃 役行者町路上)。聖護院からやって来た山伏たちが宵山期間に奉納された護摩木を路上に作られた大きな護摩壇で焚き上げ、護摩を奉納した人の祈願成就と、明日の巡行の安全を祈る。