磁性体
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

温度の上昇とともに、飽和磁化は減少する[3]
最大エネルギー積

磁石が持つエネルギーの大きさは、B-H減磁曲線上の磁束密度Bと磁場Hの積に比例する。このBxHの最大値を最大エネルギー積(BH)maxと呼び、kJ/m3(MGOe)で表す[4]
パーミアンス係数

あらゆる形の磁石には磁化と磁化の大きさに比例する反対方向の磁場(反磁場)Hdが必ず発生する。この反磁場Hdは下記のように表される[5]

Hd = -NJ (N : 反磁場係数)

このときNは反磁場係数と呼ばれ、磁石(磁性体)の形状によって決まる数値で、反磁場係数Nの代わりに、次式で定義されるパーミアンス係数Pcを使って磁場解析をすることが多い[5]

Pc = -Bd/Hd

一般的には磁化方向と垂直な断面積が大きいほど、また磁化方向の厚みが薄いほど反磁場Nは大きくなり、逆にパーミアンス係数Pcは小さくなる[5]

パーミアンス係数Pcと反磁場係数Nの間には、次のような関係が成立つ[5]

Pc = (1-N)/N
結晶磁気異方性定数

結晶磁気異方性定数は材料固有の磁気物性値で、磁石特性のひとつである保磁力と関連しており、この定数が大きければ大きいほど保磁力を大きくすることが可能で磁化しやすい結晶軸方向に磁化させるエネルギーと磁化しにくい結晶軸方向に磁化させるエネルギーの差を表す[3]
熱減磁、低温減磁

着磁済みの磁石は周囲の温度が変化すると、熱エネルギーの関係で磁気特性が変化する[6]

元の温度に戻ると磁気特性も同じ値に戻る可逆温度変化と温度が戻っても磁気特性が戻らない不可逆温度変化がある[6]

温度が起因する着磁後の減磁は一般的には不可逆温度変化によるもので、これには初期減磁に起因するものと経時変化に起因するものがある[6]

可逆温度変化(可逆減磁)、不可逆温度変化(不可逆減磁)については、特にHcjの温度係数に注意する必要があり、磁石形状によるパーミアンス係数も重要な要素になる[6]
電気機器用磁性材料.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "磁性体" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2007年8月)


圧粉心

純鉄・パーマロイセンダスト合金などの磁性材料を粉砕した後、圧縮形成したもので、粉体間の電気抵抗が大きく、うず電流損が小さい。



アモルファス合金

変圧器の鉄心圧延したものである。

大型回転機に使用される。



小型電動機用磁性鋼帯

鉄損が大きい。

小型回転機に使用される。



磁極用鋼帯

機械的強度が大きい。

回転機の回転子に使用される。



磁気記録用磁性材料

酸化鉄(III)ヘマタイト

クロム酸化鉄(フェリクロム、FeCr)

コバルト酸化鉄

メタル磁性体

バリウムフェライト(BaFe)磁性体


出典[脚注の使い方]^ 「したしむ磁性」 朝倉書店 ISBN 4-254-22764-7
^AGM・VSMの原理・特長と磁性材料の評価
^ a b世界初、レアアースレス磁石(強磁性窒化鉄)粉末の単相分離・生成に成功
^ 最大エネルギー積
^ a b c d 最大エネルギー積
^ a b c d磁気特性の温度変化(熱減磁、低温減磁)

関連項目

常磁性

強磁性

反強磁性

フェリ磁性

スピングラス

典拠管理データベース: 国立図書館

日本


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:14 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef