石田太郎
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上智大学[2]外国語学部イスパニア語学科中退。劇団雲劇団昴[2]、野間事務所[3]オフィスPSCなどを経て、最後はグランパパプロダクションに所属していた。血液型はB型。身長181cm、体重84kg。

浄土真宗本願寺派の僧侶でもあり、石川県金沢市乗敬寺の住職も務めた。
経歴・特色

父は俳優の石田茂樹。妻は女優の立花房子

劇団雲、劇団昴所属時代から舞台だけではなくテレビドラマ映画出演もこなしていた。

新刑事コロンボ』など、洋画吹き替えを中心に声優としても活躍。アニメでは悪役・権力者役が多かった。

初代コロンボの声優を務めた小池朝雄は劇団の先輩に当たり、『スーパーマンII 冒険篇』のテレビ放送版でも、前作で小池が演じていたレックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)を引き継いだ。生前から宴会の余興等でよく小池のものまねを披露し、業界では有名であった。ただし、小池の演じたコロンボの声は小池の地声よりかなり低いものであり(石田や他の役者仲間からも言われていた)、反対に石田の演ずる声は自身の地声に近く、当初は小池の声を意識して演じていたが、晩年はごく自然にコロンボを演じていたという。

ハックマンをはじめ、ジャック・ニコルソンアンソニー・ホプキンスジョン・グッドマンブライアン・デネヒーを多く担当していた(中でも『羊たちの沈黙』から始まる「レクターシリーズ」ではホプキンス演じるハンニバル・レクターをシリーズ全作品で担当し、同時にシリーズ全ての吹き替えに関わった唯一の役者でもある)。

石田によるアンソニー・ホプキンスの吹き替えは同業者間でも評価が高く、上述の『羊たちの沈黙』でクラリス・スターリング役として共演した戸田恵子は「とても印象深い太郎さんのホプキンス」と評している[4]

上記のようなシリアスな役柄を多く演じているが、『くまのプーさん』のイーヨーのようなおっとりした役柄、『リトル・マーメイド』の続編で担当したトリトン王のような厳格さと温和さを併せ持つ役柄も演じ、『コマンドー』(テレビ朝日版)や『48時間』(日本テレビ旧版)、『ハドソン・ホーク』(日本テレビ版)などではコミカルな演技も披露した。

NHK大河ドラマの常連であり、1984年に『山河燃ゆ』、1985年に『春の波涛』、1986年に『いのち』、1987年に『独眼竜政宗』と4年連続出演する(しかも『いのち』が現代劇だったために時代劇ファンのために放送された同年の『武蔵坊弁慶』にも出演している)など、生涯の中で実に15作の大河に出演した。

1989年の『春日局』と2000年の『葵 徳川三代』では、同じ大久保忠隣役を演ずるという常連俳優ならではの経験もしている。

芋たこなんきん』では、石田のために原作にない住職役が作られた[5]

特技は京都弁[2]柔道[2]
死去

2013年9月21日午後1時頃、フジテレビ系で放送された連続ドラマ『独身貴族』第1話の収録において、神奈川県相模原市緑区の城山スタジオにて水着姿でプールに入っての撮影後、石田は突然に意識を失って倒れた。病院に搬送されたが、3時間半後に死亡が確認された[1]。死因は、心筋梗塞であった[6]。関係者によると、7年ほど前から心臓に異常があり、薬を服用していた時期もあったという[7]

石田は、1997年に死去した父の後を継ぎ、石川県金沢市にある浄土真宗本願寺派乗敬寺住職に就いていた。就任後は東京と金沢を行き来しながら俳優を続けていたが、「あと2年ほどで俳優業を引退し、金沢で住職に専念したい」と門徒らに話しており、2013年秋に行われる報恩講を前に、仏具や椅子を新調するなど意欲的だったという。ある門徒は、石田の読経を「映画のせりふのようにすてきだった」と述懐している[8]
代役・後任

石田の死後、持ち役を引き継ぎ、出演予定だった作品を代演したのは以下の通り。

後任役名概要作品代役・後任の初担当作品
津川雅彦高倉雄二『独身貴族』(放送前の配役差し替え)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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