石川県
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石川県内では柴山潟やの飛来地[22] である片野鴨池が含まれている。片野鴨池はラムサール条約の登録湿地となっている[30][32]
気象雪の兼六園(金沢市)

石川県の気候は比較的日照時間の短い日本海側気候型である。その特徴は冬に顕著で、北西からの季節風によって気温が低く雪の降る日が多くなる[3]。地元でブリ起こしと呼ばれる冬の雷[6][7] の発生数は日本で一番多い[3]。降雪と雷が同時に起こることは世界的にも珍しく、ノルウェー西海岸やアメリカ合衆国五大湖から東海岸にかけて見られる程度であるとされる[6]

発達した低気圧が日本海を通過するときに南東からの強い風が両白山地を越えてフェーン現象を起こすことがある。また、同じ中部地方でも太平洋側の東海地方に比べて梅雨が顕著ではないという特徴がある[3]

石川県内各地の平年値(統計期間:1991年 - 2020年、出典:気象庁・気象統計情報)平年値
(月単位)能登地方加賀地方
珠洲輪島志賀七尾羽咋かほく金沢小松白山市
白山河内加賀市
加賀中津原
平均
気温
(°C)最暖月25.5
(8月)25.9
(8月)26.4
(8月)26.0
(8月)26.5
(8月)26.2
(8月)27.3
(8月)26.7
(8月)25.2
(8月)25.4
(8月)
最寒月2.8
(1,2月)3.3
(1月)3.6
(1月)2.7
(1月)3.5
(1月)3.3
(1月)4.0
(1月)3.6
(1月)1.5
(1月)1.9
(1月)
降水量
(mm)最多月279.2
(12月)278.4
(12月)203.8
(7月)255.1
(12月)264.6
(12月)252.7
(12月)301.1
(12月)282.5
(12月)372.1
(12月)411.3
(12月)
最少月106.6
(4月)121.6
(4月)101.5
(2月)120.0
(5月)122.5
(4月)121.5
(4月)138.0
(5月)127.3
(5月)162.2
(5月)177.9
(4月)

能登地方中部から加賀地方にかけての平野部の気候は比較的温和だが、能登地方北部では年平均気温がやや低く、加賀地方山間部は気温が低く多雨豪雪であるといった地域差が見られる[5]

能登地方は日本海に大きく突き出しているため寒暖の季節風の影響を受けやすい。北陸地方の他の都市に比べ、夏はやや涼しく、冬は雪も少なめである。年平均気温は13?14°Cではあるが、能登地方北部はやや低め。年降水量は1,700?2,100mm、年日照時間は1,500?1,700時間、最深積雪の平均は20?60cmである[3]

加賀地方の平野部は比較的温和で年平均気温は13?15°Cである。年降水量は2,100?3,100mm、年日照時間は1,400?1,700時間、最深積雪の平均は40?50cmである[3]。金沢市で年間200cmを超える降雪を観測した年は、1960年代 8回、1970年代 6回[注釈 6]1980年代 9回[注釈 7]1990年代 0回、2000年代 3回[注釈 8]2010年代 3回[注釈 9]となっており、1990年代以降減少が顕著である[33]。冬の日照時間が極端に少ないことが特徴で、夏は月平均約180時間に対し、冬は月平均約70時間である。加賀地方の山間部(標高500m以上)は最深積雪の平均が220cmと平野部の4倍以上になる豪雪地帯である。白山市白峰地区(旧・白峰村)では最深積雪682cmの記録がある。この地域が大雪となる理由はシベリアからの乾いた冷たい季節風が日本海を流れる対馬暖流の上を通る時に水蒸気を蓄え雲となり、両白山地にぶつかって斜面を上昇すると断熱膨張によって冷やされ雪となるためである[3]
地域区分.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}金沢市七尾市小松市輪島市珠洲市加賀市羽咋市かほく市白山市能美市野々市市川北町津幡町内灘町志賀町宝達志水町中能登町穴水町能登町 石川県の自治体 /

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県北部を能登地方、県南部を加賀地方という。それぞれ令制国能登国加賀国の範囲に相当する。加賀地方は、かほく市以南を、能登地方は宝達志水町以北を指すことが多い。

石川県庁の出先機関では4地域または5地域に区分されることがある。たとえば、保健福祉センターは「能登北部、能登中部、石川中央、南加賀」の4区分である。

県営の看護士求人では「能登北部、能登中部、石川中央北部、石川中央南部、南加賀」の5区分である[34]

県の都市計画では「奥能登、中能登、県央、南加賀」の4区分である[35]

農林総合事務所や土木総合事務所では「奥能登、中能登、県央、石川、南加賀」の5区分である[36]気象庁の石川県の区分

気象庁天気予報では県域を北から南へ「能登北部、能登南部、加賀北部、加賀南部」と4区分される[37]

市町別では11市5郡8町となっている。石川県では、町は「まち」と読むが[注釈 10]鳳珠郡能登町および羽咋郡宝達志水町は「ちょう」と読む。石川県内の市町では、一部の小字地番イロハ甲乙丙などを組み合わせたものが使用されている(白山市松任地区および野々市市を除く)。これは明治時代に行われた土地区画整理事業の名残で[38]、石川県の多くの地域では2017年現在も使用されている。このため住居表示制度の導入割合は隣県の富山県福井県より低い。
加賀地方1市2町5村の大規模合併で誕生した白山市

域内推計人口 : 940,165 人(全県比:85.3%)(2024年5月1日)市部 - 金沢市(県庁所在地)、白山市小松市加賀市野々市市能美市かほく市郡部 - 河北郡津幡町内灘町)、能美郡川北町

石川県庁の出先機関の圏域名である県央は金沢市、かほく市、河北郡の区域、石川は白山市、野々市市の区域(石川中央は左記2域を足し合わせた区域)、南加賀は小松市、加賀市、能美市、能美郡の区域を指す[36][注釈 11]

加賀地方には平成の大合併前に4市4郡13町5村あったが、2004年(平成16年)3月1日に河北郡3町(高松町七塚町宇ノ気町)がかほく市に、2005年(平成17年)2月1日松任市石川郡2町5村(美川町鶴来町河内村吉野谷村鳥越村尾口村白峰村)が白山市に、同日能美郡3町(根上町寺井町辰口町)が能美市に、同年10月1日旧加賀市と江沼郡1町(山中町)が加賀市(これにより江沼郡は消滅)[39] となり、また2011年(平成23年)11月11日に野々市町が単独市制で野々市市に移行(これにより石川県の県名の由来となる石川郡が消滅)した。


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