石塚運昇
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当初から青二プロダクションに所属するはずだったが、劇団の人物がたくさん所属してきたことから、「今入るのは無理」のようなこと言われたが、その時、東北新社のCM監督の人物が、「同人舎がおまえみたいなのをほしがっているから」と同人舎プロダクション[14]を紹介してくれて所属した[3]マツダマツダ・ルーチェのCMナレーションで声優としての活動を始める[3][5]。アニメでのデビューは『巨神ゴーグ[5]

CMナレーションの依頼が来ていたのがきっかけであり、マネージャーに「舞台をやっていたわけだし吹替もやってみては?」と言われて、「それなら一度やってみようか」となって、アフレコを始める[15]。初めての吹き替えの収録では役に立たず、声を合わせるのが精一杯であり、芝居をするどころではなかったという[15]。声を合わせられるようになってからは、舞台と同じく役を演じていたことを意識するようになったという[15]
晩年・死去

その後、2010年1月1日より、長年所属していたアクセント[16]を退所し、青二プロダクションに亡くなるまで在籍していた[17]

2018年8月13日食道癌により死去[12]。67歳没。同年10月2日には青山葬儀所でお別れの会が行われ、山寺宏一らが参列した[18]。なお、山寺は2017年時点で石塚の病状を知っていたことを、後に明かしている[19]。また、山寺と同じく『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』で共演していた神谷浩史は、石塚の最後の収録当時(2018年2月)も彼が直前までロビーで大塚芳忠と談笑していたため、まさか健康を損ねているとはまったく思えなかったことを、同作の第七章劇場公開時に明かしている[20]
人物・エピソード

重々しい声が魅力的[21]。声優としては、低く渋い声が特徴的であり、冷静沈着で頼りになる大人の男性役を演じることが多かった[8]吹き替えでは海外ドラマ『CSI:マイアミ』のホレイショ・ケイン役で知られており[22]、俳優ではリーアム・ニーソンケヴィン・スペイシーローレンス・フィッシュバーンを担当[23]。特にリーアム・ニーソンは津嘉山正種に次いで多く吹き替えており、初担当となった『96時間』以降、2017年まで大半の作品で担当し、ほぼ専属であった。また過去にはアラン・リックマンサミュエル・L・ジャクソンも担当している。これらの他に、映画の予告編やCMナレーションも多く担当していた。

石塚は声優デビューしてしばらくは洋画の吹き替えやナレーションがメインで、アニメの仕事に対して本気でなかったが、OVA『マクロスプラス』に出演して「アニメも面白いな」と思うようになったという。『マクロスプラス』では大人向けのストーリーや、「アニメっぽくない芝居」を要求され、斬新だったという。劇場版『マクロスプラス』が完成した際には消えてしまったと思っていた日本映画の才能がアニメの現場に受け継がれていると感じたと語っており、印象的だったとしている[24]。今まで「職業は?」と聞かれた時、「役者、俳優です」と答えていたが、1999年時点では「ええ、声優です」と言えるようになったという[3]

声を務める『ポケットモンスター』のオーキド博士に自身が扮した姿で、たびたびテレビ番組やイベントなどに顔出し出演していた[18]。死去後に持ち役はそれぞれ後任が担当したが、『ポケットモンスター サン&ムーン』におけるポケモンの鳴き声の一部(マーマネのデンヂムシなど)は生前に収録した音声を流用しており(ライブラリ出演)、キャストにもクレジット掲載されている。『サン&ムーン』の次作である『ポケットモンスター(第7シリーズ)』でも生前に収録したポケモン(サトシのオオスバメ等)の音声はそのまま使用されており、テレビシリーズ最終話(『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』第11話)にもライブラリ出演している。ナレーションもオーキド役を引き継いだ堀内賢雄が後任を務めているが、2022年12月23日に放送された特別編『ポケットモンスター 遥かなる青い空』では生前の収録音声を編集する形で約3年ぶりに石塚のナレーションが流れた。

また、2019年7月12日に公開された『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』では、2018年の3月頃にプレスコによる事前収録を行っており[25]、事実上の遺作となった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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