眼鏡
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近年の漫画・アニメでは、逆ナイロール形式[注 3]の眼鏡が、キャラクターの外観を大きく変えることなく、眼鏡キャラクターとしての個性も表現するための漫画的デフォルメ描写に好んで使われる。キャラクターの瞳の印象が見た者に素直に伝わるため、瞳を大きく描く萌え絵においてはこの表現が用いられることがある。また、キャラクターの造形もしくは絵柄によってはフルリムの眼鏡を掛けさせる事が困難な(あるいは、掛けさせると不恰好となる)ため、それを回避するためにこの表現を用いることもある。現代のアニメは眉の形状によって表情を表現することが多く、上半分のないフレームとすることで表情を容易に表現できるというメリットもある。一方、『涼宮ハルヒシリーズ』に登場する長門有希が使用しているのは、逆ナイロールでない、普通のナイロールフレームの眼鏡である。また、漫画イラストにおいて眼鏡のテンプルの描写は、鼻と同様[注 4]、往々にして省略される。このため登場人物が鼻眼鏡を掛けているのかテンプル付きの通常の眼鏡なのかは一見して分からない。

日本では、10月1日が「メガネの日」とされている(1001すなわち一〇〇一が、眼鏡のツルとレンズの並びに似ているため)。徳島県鳴門市葛城神社は眼病の治癒にご利益があるとされ、眼鏡を供養する「めがね塚」が1998年に建立されている[74]

2019年12月3日、#KuToo運動を進める女性グループが、外見・服装について不要なルール強制はパワーハラスメントにあたると明記するよう緊急要望書を出した。美容部員や企業受付の女性だけに課せられているメガネ禁止などがこれに当たる[75][76]
治療用眼鏡等の保険適用

日本では2006年4月より乳幼児の弱視先天性白内障手術後の治療用眼鏡(コンタクトレンズも含む)に対して、健康保険の療養費が支給(保険適用)されるようになった。詳しくは「弱視」の項目を参照のこと。
検眼

眼鏡を調製するに当たって適切な度数を調べるための検査を検眼という。日本国外では検眼に国家資格を要する国が多く、それらの国では眼科医(Ophthalmologist)の他に、眼鏡やコンタクトレンズの処方を主たる診療範囲とするオプトメトリスト(Optometrist)のような医療職を設けている。

日本では、眼鏡店の店頭で客がレンズを選ぶのを店員が補助しているが、これは実質的には眼鏡店員による検眼である。2022年4月より職業能力開発促進法 第47条第1項の規定に基づき眼鏡作製職種が設けられ、眼鏡作製技能士(1・2級)という国家資格が成立したが、他の技能士と同じく名称独占資格であり、眼鏡作製技能士でない者による検眼を禁止するものではない。検定合格者は眼鏡作製技能士を名乗ることができ、合格せず名乗った者は法律で罰せられる(職業能力開発促進法 第五十条4→第百二条八)。
メガネ小売チェーンの一覧

愛眼

パリミキ

富士メガネ

メガネサロンルック

メガネのプリンス

ドクターアイズ

弐萬圓堂

J!NS

Zoff

メガネスーパー

眼鏡市場

メガネのヨネザワ

武田メガネ

OWNDAYS

メガネハウス

スマートグラスなど眼鏡型デバイス

微細な加工技術の発達により、眼鏡にディスプレイやカメラ、マイクなどの機能を兼ね備え、インターネットに接続することが可能になっている。こうした眼鏡型ウェアラブル端末を「スマートグラス」と呼ぶ[77]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 高級腕時計の風防に用いられるものと同じ。
^ 現在ではスポーツフレームと呼ぶのは稀であり、スポーツフレームと呼ばれない傾向であり、「スポーツフレーム」で調べると、一般的な半掛けの形状記憶合金又は特殊樹脂製フレームの事を示す。
^ ハーフリム眼鏡の一種で眼鏡フレームの上半分が無い構造の眼鏡[70]。名称は眼鏡フレームの下半分が無く、レンズをナイロン糸で留める仕組みのナイロールフレームに由来する[71]
^ 特に美少女を描くイラストにおいて鼻は詳細な描写を避ける傾向にある[72][73]

出典^ “眼鏡(がんきょう)の意味・使い方をわかりやすく解説”. goo辞書. 2023年4月2日閲覧。
^ a b Kriss, Timothy C.; Kriss, Vesna Martich (April 1998), “History of the Operating Microscope: From Magnifying Glass to Microneurosurgery”, Neurosurgery 42 (4): 899?907, doi:10.1097/00006123-199804000-00116 
^ Pliny the Elder. “ ⇒Natural History”. 2008年4月27日閲覧。
^ Dr. Kasem Ajram (1992). Miracle of Islamic Science, Appendix B. Knowledge House Publishers. ISBN 0911119434
^眼鏡の歴史(アサヒオプティカル)
^眼鏡の歴史(東京眼鏡)
^ “ ⇒....Optics Highlights: II. Spectacles”. University of Maryland, Department of Electrical & Computer Engineering. 2007年9月1日閲覧。[リンク切れ]
^ Ament, Phil (2006年12月4日). “ ⇒Sunglasses History - The Invention of Sunglasses”. The Great Idea Finder. Vaunt Design Group. 2007年6月28日閲覧。[リンク切れ]
^ a b c Ilardi, Vincent (2007). “1. The invention of spectacles revisited” (英語). Renaissance Vision from Spectacles to Telescopes. Philadelphia: American Philosophical Society. pp. 3-49. https://books.google.co.jp/books?id=peIL7hVQUmwC&lpg=PP1&pg=PA3#v=onepage 2021年2月1日閲覧。  (URLはGoogle books)
^ a b c d e f g h i Rosen, Edward (1956-01-01). “The Invention of Eyeglasses : Part I” (英語). Journal of the History of Medicine and Allied Sciences (Oxford University Press) 11 (1): 13-46. doi:10.1093/jhmas/XI.1.13. JSTOR 24619190. (著者:Edward Rosen(英語版)、p.46抄訳:発明者は...スピナではない)
^ a b c d e f Rosen, Edward (1956-04-01). “The Invention of Eyeglasses : Part II” (英語). Journal of the History of Medicine and Allied Sciences (Oxford University Press) 11 (2): 183-218. doi:10.1093/jhmas/XI.2.183. JSTOR 24619648.  (著者Edward Rosen(英語版))
^ a b 邱韻如「 ⇒明清眼鏡之文本溯源與時空背景探?」『中華科技史學會學刊』第20号、2015年、55-71頁。 
^ 田藝?『留青日札』 巻23・靉靆。https://archive.org/details/02095741.cn/page/n30。 
^ 「??」『??外来??典』上海辞書出版社、1982年、17頁。 
^ “ ⇒眼鏡の歴史”. 東京メガネミュージアム. 2012年7月14日閲覧。


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