真言
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^ 『prajn?-p?ramit?-h?daya』を鳩摩羅什は『摩訶般若波羅蜜大明呪経』、支謙は『摩詞般若波羅蜜神呪経』と漢訳。(
^ 「mah?mantro mah?vidy?mantro ’nuttaramantro ’samasama-mantra?」を「是大神呪。是大明呪。是無上呪。是無等等呪。(大いなる神呪であり、大いなる明呪であり、無上の呪であり、比類無き呪である。)」
^ 例えば、不空訳『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経』では、「h?daya」を「真言」あるいは「心真言」と訳し、施護訳『仏説一切如来真実摂大乗現証三昧大教王経』では「心大明」または「大明」と訳している。
^ 旧訳では「呪」、「密呪」、「神呪」等とも。
^ 金剛界大日如来の種子は真言の最後の音節、胎蔵大日如来の種字は真言の初めの音節、水天や火天の種字は名の初音節、阿弥陀如来、不動明王の種字はその本誓を顕わす字、観音菩薩の種字は通種字。
^ 前三種を聖者の真言、第四は諸天衆真言、第五は地居天者真言または諸神真言という。
^ 神秘語である「sv?h?」は、もとはアグニに捧げるマントラに由来するものであるが、後の時代になると他の神に対しても用いられるようになった。
^ アーリヤ民族が初めてインドに呪文を持ち込んだわけではなく、彼らがインドに移住した時、既にドラヴィダ人等の原住民族も彼ら独自の呪文を用いていた。
^ 『家庭経』には、後の十二天の真言のような呪文も散説している。
^長阿含経』、『中阿含経』、『梵網経 』、『梵動経』などには「世人が長寿無病を願望して、迷信的な呪術を用いるのは至当であるが、世間を超越し世俗の繋縛から解脱するために出家した比丘がこれらを用いることは目的に反する無益な行為である」とあり、『スッタニパータ』「迅速」には「わが信徒は、『アタルヴァ・ヴェーダ』の呪法と夢占いと相の占いとを行ってはならない」と説いている。このように釈迦が呪文唱誦を禁止したことが記されているのは、釈迦が在世の頃すでに教団内でも呪術行為が行われていたからに他ならない。
^ 当初のパリッタは、呪術的要素はなく主に三宝への帰依を表明することで守護の恩恵にあずかることを主眼とした経典であったが、民間信仰の影響を受けて呪術的な「パリッタ」へと展開された。
^ この『カンダ・スッタ』は、ある比丘が毒蛇に咬まれて死亡するという事件をきっかけとして釈迦が弟子たちに教えたものと伝承されている。インドでは毒蛇が棲息する地域が多く、蛇除けの呪文は各地の民衆によって昔から用いられており、『アタルヴァ・ヴェーダ』にも同種の呪文が見られる。
^ 『カンダ・スッタ』を唱えて毒蛇やを避ける他に、『メッタ・スッタ(慈経/Mettha sutta)』を唱えて夜叉の障害を防ぐ、『央掘摩経/A?gulim?la sutta)』を唱えて安産を願う、『モーラ・スッタ(孔雀経/mora sutta)』を唱えて迫りくる危機や災難を回避するなどもあった。『モーラ・スッタ』の本文は内容が簡潔すぎて理解しにくいが、『ジャータカ』第159話の釈迦が前世で孔雀として生を受けていた時の逸話がパリッタに取り入れられたものであり、『ジャータカ』を読めば内容を理解することができる。
^ 紀元前に上座部化地部から分かれた法蔵部には、従来の三蔵に「呪蔵」と「菩薩蔵」(mantra pi?akaあるいはdh?ra?? pi?aka)が加えられた。法蔵部は後に成立する大乗仏教に影響を与えたとされる。
^ 「パリッタ(護呪)」はその後、南方上座部仏教の伝播に伴って現在のスリランカや東南アジアにまで広がり、現代でも現代の上座部仏教でも護身のための呪文として数々のパリッタが読誦されている
^ ヒンドゥー教では、ブラフマン(梵天)を創造者として、「音声」はブラフマンの一部であるから、マントラの呪法を用いることで森羅万象を支配できると考え、これによって解脱をはかった。
^ 釈迦の十大弟子の内、6人がバラモン階級の出身。
^浄土三部経」や『維摩経』では、釈迦がシャーリプトラに説法をしたとき、多数の菩薩、インドラ神、ブラフマー神(梵天)、竜や夜叉などバラモン教に由来する神霊が説法の場に集まったと描かれている。『無量義経』においては、釈迦の説法の相手はアーナンダとなっているが、聴衆の99.9%が、天、竜、阿修羅迦楼羅天等の天竜八部衆などの神霊鬼霊の類であり、人間の比丘が占める割合は0.001%となっており、ヒンドゥー教の神々を帰依させるための説法となっている。『法華経』に至っては、釈迦の説法を聞くために集まった神々・神霊と人間の聴衆の比率が、1京:1万と聴衆のほぼ全てがバラモン教・ヒンドゥー教の神々となっており、ヒンドゥー教を強く意識して成立したことが明らかである 。
^ 般若経系の経典『道行般若経』に初めて「大乗(mah?y?na」の語が用いられた。般若経系の経典には「空」と「智慧」が主要なテーマとされるが、多くは「陀羅尼品」と呼ばれる章をもち、「陀羅尼」による記憶と言語の神秘的力について説いている。さらには、経典そのものが特別な力を持つ呪文・明呪であるという思想が見られ、これが『般若心経』の「神呪」に繋がった。
^ 最初期の密教経典においては、除災・延命・招福等の現世利益を目的とする「真言」と成仏解脱を目的とする「陀羅尼」とは区別されていた。
^ 2世紀には仏像の前で「陀羅尼」を読誦する儀礼が行われ始めた。
^ 両経における結呪作法には、非仏教的・非アーリヤ部族系の呪文を唱えて諸天や諸鬼神に守護を祈願する民間信仰に根差した呪術行為の特徴が見られる。
^ グプタ朝時代には、結界法・作壇法・護摩法・観仏法・諸尊法・請雨法・止雨法・治病法等の密教儀礼が詳細になっていった。
^ Sam? (沙履)、Ara??(阿羅隷)、Gauri (星利)、Ca???li (栴陀利)、M?ta?gi(摩登替)、Pukkas?など。
^ しかし、複雑化した体系は、かえって大衆への普及ができず、日常祭祀や民間信仰に重点を置いた大衆重視のヒンドゥー教の隆盛を変えられなかった。そのためヒンドゥー教に対抗するため、シヴァ神を倒す降三世明王など仏道修行の保護と仏敵降伏を祈願する忿怒尊や護法尊が作られた。
^ 慣用音では「タニャター」「トニヤト」「トジト」。
^ 「呪文のうち文字数が少ないものを真言と呼び、文字数が多いものを陀羅尼と呼ぶ」と説明されることがあるのはこのためである。しかし、真言・陀羅尼・明呪はかなり古い時期に混同され、通常は区別されない。
^ 楞厳呪の一部を抜き出した「八句陀羅尼」又は「白傘蓋陀羅尼」など。
^ 金剛界の真言に多い。
^ 「めでたし」「あなかしこ」等の訳もある。
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