真済
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^ 『国史大辞典』(吉川弘文館)などの事典類は篭山修行の時期を承和3年、渡唐に失敗し帰朝してからとするが、根本史料である「東大寺僧正真済伝」および『三代実録』貞観2年2月25日条の真済卒伝が、伝法阿闍梨となった直後の篭山と記述していることは明白であり、通説には史料的根拠がない。また、正味12年間なら824?836年だが、篭山年数は数え年なので835年終了。真済の高雄籠山に関しては「真済伝の問題点」に詳論がある。
^ 「真済伝の問題点」は、通説の根拠である『高野春秋編年輯録』などが、後世の史料で信頼性、信憑性に問題のあることを指摘し、根本史料である「東大寺僧正真済伝」および『三代実録』真済卒伝の記述を素直に解釈して、承和3年の渡海より前に内供奉十禅師となったとする。
^ 『性霊集』の成立年は不明だが、遅くとも空海の没年承和2年をさほど下らないと見られている。渡辺照宏・宮坂宥勝校注『三教指帰・性霊集』解説(岩波書店、1965年)は、編纂時期を空海在世中の晩年とし、勝又俊教「遍照発揮性霊集と高野雑筆集」(『豊山教学大会紀要』2、1974年)や『定本弘法大師全集』第8巻(密教文化研究所、1996年)の『性霊集』解説は、没後間もない時期とする。
^ 「本朝伝法灌頂師資相承血脈」(『大日本古文書』家わけ19、醍醐寺文書之一、279号)所載。
^ 稲垣泰一「高僧破戒譚の二つの形―真済・志賀上人・久米仙人・湛慶・浄蔵譚を通して」(『金城学園大学論集』国文学編16、1973年)
^ ⇒スポット詳細-大光院-じゃらん観光ガイド
参考文献本文・補注に載せていないもののみ
小山田和夫「真済について―実恵・真紹との関係―」(『立正史学』42、1978年)
智灯『弘法大師弟子伝』
道猷『弘法大師弟子譜』
表
話
編
歴
密教 (金剛乗仏教)
時代・地域初期 - 中期 - 後期 - インド - チベット - 中国 - 日本
日本の主な宗派
(※は真言宗各山会
加入団体)
東密
(古義真言宗系)
東寺真言宗※ - 高野山真言宗※ - 真言宗善通寺派※ - 真言宗醍醐派※ - 真言宗御室派※ - 真言宗大覚寺派※ - 真言宗泉涌寺派※ - 真言宗山階派※ - 信貴山真言宗※ - 真言宗中山寺派※ - 真言三宝宗※ - 真言宗須磨寺派※ - 真言宗東寺派
東密
(新義真言宗系)
新義真言宗※ - 真言宗智山派※ - 真言宗豊山派※ - 真言宗室生寺派
真言律
真言律宗※
台密
(日本)天台宗
信仰対象
如来 - 菩薩 - 明王 - 天
思想・基本教義
即身成仏 三密 入我我入 曼荼羅 護摩
東密(古義 - 広沢流 小野流)・新義
仏典
『大日経』・『金剛頂経』・『蘇悉地経』・『理趣経』
関連人物
東密(金剛薩? 龍樹 龍智 金剛智 不空 恵果 空海)
真言律(叡尊 忍性 信空 文観)
台密(最澄 順暁 円仁 円珍)
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