相沢友子
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2009年に放映された『重力ピエロ』の脚本を手がけたきっかけについて、相沢がパーソナリティーを務めていたラジオ番組の常連リスナーで、伊坂幸太郎の担当編集者から、「素晴らしいからぜひ読んでほしい」と小説を送付され、即座に相沢が映像化を申し入れたとしている[5][注 1]。相沢によれば、「物語の肌触りは軽やか。けれど、世の中的な常識に人が流れされて生きていることへのロック魂が隠されていることに共感した」という[6]。伊坂は映像化に積極的でなかったが許諾し、最大の魅力を損なうことなく小説のコンテクストをそのまま映像に置換しようと努めたという[5]。なお、『読売新聞』の福永聖二は、「異論もあるだろうが、伊坂作品の精神を尊重しつつ、より自然な流れを作った」と評している[7]

2013年に放送された『ビブリア古書堂の事件手帖』について相沢は、「ていねいに話を積み上げてファンタジックに作っていきたい」とし、古書業界の用語を各所に挿入するなどして、作品の世界観を伝えようとしたという[8]。また、剛力彩芽がキャスティングされたことについて、「たしかに栞子とは外見のイメージが違いますが、剛力さんは黙ってじっとしているとミステリアスなムードを持っている」とし、「彼女の“静”の部分を出すと新鮮なものになると確信できたので、栞子を剛力さんのイメージに近づけるのではなく、剛力さんが物語に寄り添っていけるような脚本を心がけ」たと述べている[8]

2015年に放送された『私の青おに』について相沢は、「人の温かさが伝わるストーリー。高畠町の持っている風景の力強さを伝えたい」としている[9]。なお、主演で辻村莉子役を演じた村川絵梨は、「脚本を読んだ時から、すごく自分と重なる部分があって。そういう意味ではとても自然に莉子という役に向き合うことができました」と述べている[10]

リアルサウンドのインタビューによれば、相沢はト書きに「私はうるさいぐらいに、『ここで相手を見る』とか、『ここで顔を上げる』とか、目の動きまで書く」とし、「あとは現場で好きにしていただいて構わないですけど、私のイメージはできる限り伝えよう」と演出に一任しているという[2]。また、以心伝心と言えるほど、互いに分かりあう役者や監督・演出家と仕事ができると嬉しいとし、『恋ノチカラ』で主演を務めた深津絵里に関して「天才的な役者さんですけど、びっくりするぐらい汲み取って返してくれて。自分の想像を超えてくるお芝居を役者さんがしてくれることもたくさんあります。お互いに響き合って、奇跡的に合致したときは感動しますね」と述べている[2]

アーティストの友人に、加藤いづみ相馬裕子などがいる。
主な脚本作品
テレビドラマ
1999年


DG TV DI:GA「UNIVERSE」「SNOW KISS」「Love Things」

2000年


世にも奇妙な物語 春の特別編「記憶リセット」[11]

悪いこと「盗む」

やまとなでしこ[注 2][12]

2001年


17年目のパパへ[13]

ココだけの話「不機嫌なめざめ」

私を旅館に連れてって[注 3][14]

江國香織クリスマス・ドラマスペシャル「温かなお皿」[注 4]

2002年


世にも奇妙な物語 秋の特別編「昨日の君は別の君 明日の私は別の私」[15]

LOVE & PEACE(DVD)「君がいるだけで特別な街、特別な場所」「Thanks」

恋ノチカラ[5][16]

2003年


天国のダイスケへ?箱根駅伝が結んだ絆?[17]

いつもふたりで[16]

エ・アロール[18]

2004年


めだか[19]

2007年


秋の特別編「48%の恋」[20]

2008年


鹿男あをによし[5]

2010年


ギルティ 悪魔と契約した女[注 5][21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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