従来議論のあった対数視力ではなく小数視力を足して認定の基準にするものが、良い方の眼の視力に重きをおいて基準とするように改められた。
視力障害の等級視力の良い方の眼の視力
0.01以下0.02 - 0.030.040.05 - 0.070.080.09 - 0.10.20.3 - 0.6
他方の眼の視力0 - 手動弁1級2級2級3級3級4級5級6級
指数弁 - 0.021級2級3級3級4級4級5級6級
0.03以上2級3級3級4級4級
視野障害の等級ゴールドマン型視野計自動視野計
T/4視標T/2視標エスターマンテスト10-2プログラム
2級周辺視野角度の総和が
左右眼それぞれ80度以下両眼中心視野角度
28度以下両眼開放視認点数
70点以下両眼中心視野視認点数
20点以下
3級両眼中心視野角度
56度以下両眼中心視野視認点数
40点以下
4級
5級両眼による視野が
2分の1以上欠損両眼開放視認点数
100点以下
両眼中心視野角度
56度以下両眼中心視野視認点数
40点以下 重複する障害の合計指数に応じて認定する。 視力障害と視野障害が重複した場合の合計指数と等級視力障害 18点2級 11点3級 7点4級 4点5級 2点6級 1点 11点1級1級1級2級2級2級 7点1級1級2級2級3級3級 4点1級2級2級3級4級4級 2点1級2級3級4級4級5級 職域はあはき業に大きく依存しているが、近年のICT技術の普及等を背景として、約1割が事務職に就職している[17]。 かつては霊媒師・巫女など宗教関係の職に就く者もおり、イタコの多くは後天的に失明したか弱視の女性であった。 以前は「鍼医さん」、「あん摩さん」といえば盲人のことといわれるほどであり、これらの職業(あはき業、三療業とも呼ぶ)に従事する者のおよそ8割が視覚障害者だった。今日でも視覚障害者の伝統的な職業と位置付けられており、国家資格を持つ者が企業等に雇用され、その従業員等に対し施術等を行う「ヘルスキーパー」(企業内理療師)が存在する[18]。盲人は指先の感覚が鋭敏とされ、経穴(つぼ)を探したり、鍼や按摩の細かい手技に適するといわれる[19]。戦時中は「技療士」として日本軍兵士のマッサージ[20][21][22]や、聴音兵(航空監視として敵機の轟音で空襲の規模を観測する)として動員された[23][24][25]者もいる。現在も、視覚特別支援学校には職業課程として鍼灸マッサージ師養成の理療科が設置されている。また、日盲連は鍼灸マッサージ業界4団体の一つである。 視覚障害者向けのソフトウェアを次々に開発し、IBMフェローの地位にまで登り詰めた障害当事者プログラマ、浅川智恵子などが進めた視覚障害者向けICT技術の著しい発展は、多くの後続するプログラマを生んだ。現在、高等教育から職業教育まで、その支援体制も充実してきている[26]。 視覚障害者読書権保障協議会 現在の日本の医師国家試験では視覚についての欠格事項が撤廃され、全盲であっても試験に合格すれば免許が交付される。ただし、厚生労働省が特別ローテーション(本来7科目の研修を1科目)を例外的に認めたが、代わりに病院管理者資格の取得は不可能となり、勤務医はできても開業はできないというローテーション特例のハンディが与えられた(2006年時点)。免許取得後、臨床研修の受け入れ可能な研修施設がなかなか見つからず苦労したという事例がある。[29]研修やインターン制度がなかった医術開業試験時代でも、視覚が必要な臨床実験が必要だったので、医師国家試験の合格は不可能だった。
重複障害認定の原則
1級
視野障害2級
3級
4級
5級
18以上:1級
11?17:2級
7?10:3級
4?6:4級
2?3:5級
1:6級
就労
鍼灸マッサージ
プログラマ
図書館員
医師
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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