皐月賞
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地方競馬については「皐月賞 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

皐月賞
Satsuki Sho (Japanese Two Thousand Guineas) [1]
第84回皐月賞
優勝馬ジャスティンミラノ(写真奥)とクビ差2着のコスモキュランダ(写真手前)
開催国 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場中山競馬場
創設1939年4月29日
2024年の情報
距離芝2000m
格付けGI
賞金1着賞金2億円

出走条件サラ系3歳牡馬・牝馬 (国際) (指定)
負担重量馬齢 (牡57kg、牝55kg)
出典[2][3]
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皐月賞(さつきしょう)は、日本中央競馬会 (JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。「皐」の字が常用漢字外のため、「さつき賞」と表記されることもある[4][注 1]

正賞は内閣総理大臣賞日本馬主協会連合会会長賞、中山馬主協会賞[2][3]

レース名の「皐月」は旧暦の5月を指す。「皐月賞」に改称された当時は5月の上旬に行われていたが、1952年より4月に繰り上げられている。
概要

八大競走の1つで、中央競馬における3歳クラシックの第1戦として行われ、最もスピードのある優秀な繁殖馬を選定するためのチャンピオンレースとされている[5]。このため、出走資格は4歳(現3歳)の牡馬と牝馬に限られ、せん馬(去勢された馬)は出走できない[5]。また、本競走で5着以内の成績を収めた馬には東京優駿(日本ダービー)の優先出走権が与えられる[6]。1990年までは5着以内の馬に優先出走権を付与していたが、1991年より4着までに改められ[5]、さらに2018年からは再び5着以内の馬に優先出走権が与えられるようになった。

1939年に当時の日本競馬会がイギリス2000ギニーに範をとり[5][6]、4歳 (現3歳)牡馬牝馬限定の競走「横浜農林省賞典四歳呼馬(よこはまのうりんしょうしょうてんよんさいよびうま)」を創設[5][6]。第1回は横浜競馬場の芝1850メートルで施行された。東京優駿競走・阪神優駿牝馬 (現:優駿牝馬)・京都農林省賞典四歳呼馬 (現:菊花賞)・中山四歳牝馬特別 (現:桜花賞)とともに「五大特殊競走」として位置づけられ、東京優駿競走・京都農林省賞典四歳呼馬とともに日本のクラシック三冠競走を確立した。

1943年からは横浜競馬場の閉鎖に伴い東京競馬場の芝1800メートルで施行、1944年は太平洋戦争の影響により「農商省賞典四歳(のうしょうしょうしょうてんよんさい)」の名称で能力検定競走として施行した[5]が、1945年は中止された。

終戦後の1947年から名称を「農林省賞典(のうりんしょうしょうてん)」に変更[5]。1949年から施行場を中山競馬場の芝1950メートルに変更し名称を「皐月賞」に変更[5]、翌1950年から再び施行距離を芝2000メートル(≒ 1 1/4 miles)に戻し、現在に至っている[5]

1995年からは指定交流競走とされ、所定の条件を満たした地方競馬所属馬も出走できるようになり[7]、2002年からは外国産馬も出走可能となった[8]。2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[9]

東京優駿(日本ダービー)は「最も運のある馬が勝つ」、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と称されるのに対し、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」と言われる[注 2][6]
国際的評価

世界の競馬開催国は国際セリ名簿基準書におけるパートIからパートIVまでランク分けされており、2014年時点で日本は平地競走が最上位のパートI、障害競走はパートIVにランク付けされている[10]

また、各国の主要な競走は国際的な統一判断基準で評価されており、競馬の競走における距離別の区分法として定着しているSMILE区分によると、皐月賞は「Intermediate (1900m - 2100m)」に分類される。国際競馬統括機関連盟 (IFHA)が公表した年間レースレーティング[注 3]に基づく「世界のトップ100GIレース」によると、皐月賞は全体の81位(2015年), 36位(2019年), 60位(2020年), 44位(2021年), 15位(2022年)にランキングされた。最新版では12個の日本の競走がランクインしているが、皐月賞の15位は日本の競走の中で最も高い評価であり、「Intermediate (1900m - 2100m)」のカテゴリーからランクインした外国の競走との比較ではドバイワールドカップと同順位、プリンスオブウェールズステークス(13位)に次ぐ評価となっている。[11]
競走条件

以下の内容は、2024年現在[2][3]のもの。

出走資格: サラ系3歳牡馬・牝馬(出走可能頭数:最大18頭)

JRA所属馬(外国産馬含む)

地方競馬所属馬(後述)

外国調教馬(優先出走)負担重量:馬齢(57kg、牝馬2kg減)

第1回は牡馬55kg、牝馬53kg。第2回 - 第6回は牡馬57kg、牝馬55.5kg[7]

出馬投票を行った馬のうち優先出走権のある馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の総計が多い順に出走できる。同一順位の馬が多数ある場合には抽選で出走馬を決定する[13]
優先出走権

出馬投票を行った外国馬は、優先出走できる[14]

JRA所属馬と地方競馬所属馬は、下表のトライアル競走で所定の成績を収めた馬に優先出走権が与えられる[15]。ただし、未出走馬・未勝利馬はトライアル競走で収得賞金を得る(弥生賞ディープインパクト記念・スプリングステークスは2着以内、若葉ステークスは1着)ことで優先出走権が与えられる[16]

競走名格競馬場距離必要な着順
弥生賞ディープインパクト記念GII中山競馬場芝2000m3着以内
若葉ステークスL阪神競馬場芝2000m2着以内
スプリングステークスGII中山競馬場芝1800m3着以内

地方競馬所属馬は上記のトライアル競走で優先出走権を得た馬のほか、JRAの2歳GI競走優勝馬[17]、およびJRAで行われる芝の3歳重賞競走優勝馬[18]にも出走資格が与えられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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