百科事典
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2000年の百科事典全体の売り上げは1990年に比べ10分の1にまで落ち込んでいた[33]
ウェブ版

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上記の動きはパソコン同士が有機的にリンクされていない時代からの話であったが、2000年ごろからはインターネットの発達と普及に伴い、ウェブ版も作られるようになってきた。こうしたウェブ版の百科事典はインターネット百科事典と呼ばれるようになり、百科事典の一つの大きな流れとなった。1999年には『ブリタニカ』がウェブ上での無料公開を開始し、『ラルース』などの伝統的な百科事典は書籍と同時にオンライン版を展開するなど、新たな対応に着手した。

2005年の段階で、携帯電話PHSウェブブラウザでアクセスできる百科事典も存在しており、誰でも、使いたい時に、どこでも百科事典の知識にアクセスできる環境になりつつあった。紙媒体の百科事典は、刊行後時間が経つと時事的な内容に関しては記述が陳腐化してしまいがちであるが、ウェブ版の百科事典では、項目内容の随時更新が可能であり、改訂が容易である。ウェブ版およびCD-ROM等の電子媒体を用いた百科事典は、検索や相互参照機能などの使い勝手が紙製の書籍より一般的に優れている[34]。こうした流れはさらに加速し、2012年には百科事典の代表格であった『ブリタニカ百科事典』が書籍版の発行を取りやめ、ウェブ版へと完全移行することを表明した[31]。また2009年には、朝日新聞社、講談社、小学館、朝日新聞出版の4社が共同で参加各社の百科事典をインターネット上で参照することのできるコトバンクをスタートさせた[35]
読者参加型

1990年代から多くの百科事典がCD版やウェブ版へと移行するようになったものの、それらの百科事典はいまだ専門家によって執筆・監修され、出版社によって発行される一方向からのものであることにかわりはなかった。しかし2001年に、ジミー・ウェールズラリー・サンガーによってウィキペディアが設立されると、この流れは大きく変わった。ウィキペディアはそれまでの百科事典とは異なり、「誰でも」執筆や編集に参加できることを特徴とし、実際にこれによってウィキペディアは大きく成長を遂げ、規模としては世界最大の百科事典となった。またこの成功を受け、ウィキペディアのほかにもいくつかの読者参加型のインターネット百科事典が編纂されるようになった。

こうした百科事典の新しい潮流のひとつである、ウィキペディアなどの「誰でも」執筆や編集に参加できることを特徴とするプロジェクトに関しては、従来の百科事典のように専門家や研究者が編纂する体系的書物と比較して、信頼性に問題があるとする指摘がある[36][37][38][39][40][41][42]。同時に、多くのサービスが無料で提供されていることから伝統的な出版業者にとって経営上の不利益をもたらすという指摘もなされている[注 7]。一方で、ウィキペディアの質を擁護する識者の評価もある[43][44][45][46]
読書としての百科事典

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百科事典は「調べる」本であって、「読む」本ではないが、読むことを目的とすることもある。

井上ひさし(『吉里吉里人新潮社 1981年)- 百科事典をフォトコピーして記憶する男が出てくる

A.J.ジェイコブズ(『驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』文春文庫 2005年)- ブリタニカを全巻読破するノンフィクション

小川洋子「百科事典少女」(『最果てアーケード』講談社 2012年)

主な百科事典

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印刷物
世界各国のもの


Encyclopadia Britannica(
ブリタニカ百科事典、大英百科事典) - 英語

Encyclopedia Americana(アメリカ大百科事典、大米百科事典) - 英語

La Grande Encyclopedie(大百科事典) - フランス語

Brockhaus Enzyklopadie(ブロックハウス百科事典) - ドイツ語

Enciclopedia Italiana(イタリア百科事典、大伊百科事典) - イタリア語

Enciclopedia universal ilustrada europeo-americana(欧米国際教養百科事典) - スペイン語

Ott?v slovnik nau?ny(オットー百科事典[47] - チェコ語

Большая Советская Энциклопедия(ソビエト大百科事典) - ロシア語

Большая Российская энциклопедия(ロシア大百科事典) - ロシア語

《中国大百科全?》(中国大百科全書) - 中国語

日本語


世界大百科事典平凡社) - 書籍、CD-ROM、Web(Web版は終了)
あらゆる分野をバランスよく記載。

日本大百科全書小学館) - 「ニッポニカ」書籍、CD-ROM、電子ブック、Internet、i-Mode
日本についてを中心として、他のあらゆることも記載。

ブリタニカ国際大百科事典ブリタニカ) - 書籍、CD-ROM、Internet(最新版は英語)
Encyclopaedia Britannica の和訳事典。英国についてを中心として、他のあらゆることも記載。

マイペディア(平凡社) - 書籍、CD-ROM、電子辞書、メモリーカード、インターネット
平凡社から出版される、世界大百科事典より小型の百科事典。

世界原色百科事典、大日本百科事典「ジャポニカ」、万有百科事典「ジャンル・ジャポニカ」 - いずれも小学館、書籍
小学館より販売されていた百科事典。既に絶版。

国民百科大辞典(冨山房) - 書籍

日本家庭大百科事彙(冨山房) - 書籍

ポプラディアポプラ社) - 書籍、DVD-ROM、Internet

エンカルタマイクロソフト) - CD-ROM、DVD-ROM、Internet(終了)

オンライン版
イギリス


ブリタニカ百科事典

アメリカ合衆国


カトリック百科事典 - 「カトリック百科事典」とはなっているが、実際には様々な記事があり、非常に詳細。

オーストリア


AEIOU - The Austrian Cultural Information System[注 8] (すべての記事が英訳されている)

大韓民国


EnCyber - 斗山世界大百科事典(斗山東亜)のオンライン版


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