上記以外にも、『トムとジェリー』に「白いくじら」(Dicky Moe、1962年7月1日)のエピソードがある他、舞台を中世ファンタジー世界に置き換えたアメリカ映画『エイジ・オブ・ザ・ドラゴン(英語版)』(2011年)がある。 白鯨「モビィ・ディック」のモデルは、実在した白いマッコウクジラの「モカ・ディック」だとされる[6]。詳細は「モカ・ディック」を参照 本作には聖書のエピソードが数々登場し、エイハブ (Ahab) とイシュメエル (Ishmael) の名も旧約聖書の登場人物、イスラエル王アハブ、そして、アブラハムの庶子イシュマエルに因む。 作中、船が目指す海域として「Japanese sea」「coast of Japan」という表記が使われるが、これは日本海や日本近海という意味ではなく太平洋でマッコウクジラが多く生息するハワイ・小笠原諸島・釧路を結んだ三角形の海域「ジャパン・グラウンド(Japan grounds)」を指す当時の捕鯨関係者による呼称である[7]。また補給の問題に関連して日本の鎖国について言及されている(条約港を参照)。海図を確認する場面で『Niphon』の表記が登場しており[8]、当時はこの表記も使われていたことが確認できる。 実際にピークォド号のモデルとなった19世紀の捕鯨船ツー・ブラザーズ号はハワイの近海で発見された。2008年から行われたNOAA(アメリカ海洋大気圏局)の調査により、2011年に発見された残骸はハワイのホノルルから約1,000キロの浅瀬にあり、船の索具、錨2基や捕った鯨の脂を融かす器具3点のほか調理器具[9]が含まれている[注 6]。 コーヒーチェーン店「スターバックス」の名前は、本作の一等航海士スターバックに由来する[11][12][13]。スターバック
備考
フィリップ・ホセ・ファーマー、チャイナ・ミエヴィル、夢枕獏などが本作のパスティーシュ小説を書いている。