白雪姫
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^ ドイツ郷土史家エックハルト・ザンダーの説による[1]。ただし、必ずしも言い切れない[注釈 1]。グリム兄弟は、「文献からの採録」[3]、「話者(ほとんどが兄弟の友人や知人、親戚などの親しい若しくは近しい関係にある人物)に自分達の処に来てもらう」[4]、「書簡にて送ってもらう」[5]をもっぱらメルヘン蒐集の手法としていた。レレケは話者のマリー・ハッセンプフルークがヘッセン選帝侯国(当時、現在のヘッセン州)のカッセルに来てから知った可能性を示唆している[6]が、エリスは少しでも多くの場所に行ってメルヘン蒐集を行ったと印象づけるための細工だとしている[5][7]。また、話者であるマリー自身、全くのフランス精神の下で育ち、ペローの童話やフランスの民話等を知っていた可能性がある。事実、ペロー童話集に収載されているいばら姫赤帽子[注釈 2]を兄弟に語っている[10]また、フランスの民話には魔法の靴下[2][11]、かわい子ちゃん[12]、アンジウリーナ[2][13]という類話が存在する。
^ 他方、ペンタメローネ[五日物語]二日目第八話の「奴隷娘」が「白雪姫」の原型的な話と考えられており、恐らく元々は地中海世界全体にあまねく分布していた話が元になっていると思われる[14][15]
^ グリム童話の通し番号。第7版(1857年版)で付された番号に由来する。文字通り「子供と家庭のメルヒェン集」の略
^ 兄弟が所有していた童話集の初版本にヴィルヘルムの筆跡で書き込まれていた、「マリーから (von der Marie)」というメモと、ヘルマン・グリムが1895年に発表した回想を根拠に、かつては兄弟が住む家の近所で太陽薬局を営むヴィルト家(ヴィルヘルムの妻であり、ヘルマンの母親であるドルトヒェンの実家)に使用人として住んでいた、戦争未亡人で生粋のヘッセン選帝侯国(当時、現在のヘッセン州)出身のドイツ人である「マリー・ミュラー(マリーおばあさん)」のこととされていた。回想ではヘルマンはこの「マリーおばあさん」に幼少の頃、幾度となく会っていたと書いているが、彼女はヘルマンが生まれる16年前にヴィルト家を辞して、当時太陽薬局のあったカッセルを去り、ヘルマンの生まれる2年前に身罷っている。ゆえに、いわゆる「マリーおばあさん」は架空の人物である[17][18][19]
^ 中産階級の生まれ。母方がフランス系でユグノーの子孫。家庭ではフランス語を話していた。グリム兄弟にメルヘンを語った時点では、まだ二十歳そこそこだった[21]
^ 彼女の話の終結部分に関して、書き留めたヤーコプはどうも納得いかなかったらしく、初版本ではマールブルグ近郊のトライザに住む牧師の息子、フェルディナンド・ジーベルトから送ってもらった、シュバルム地方の話に内容を差し替え[2][23]、更に第二版以降では、白雪姫の蘇生部分をフランクフルト・アム・マインのハインリヒ・レオポルド・シュタインから送ってもらった話に内容を差し替えている[2][23][24][25]
^ グリム兄弟が集めた民話では、実母が悪女に豹変するものと継母が意地悪という両方のパターンがあった。類話でもグリム童話集より先に出版されている『リヒルデ(1782年)』などは継母である。
^ ディズニーアニメ版はこの解釈を採用し、王妃が魔法薬で婆さんに変身する(原作では顔に塗料を塗るなど変装の範疇)描写がある。
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では白雪姫[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では「金色の髪の毛」となっている[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では「山で鉱石をほってはたらいていて」となっており、明らかに鉱夫であることが示されている[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳ではこびとの側から食事の用意をしてくれるよう頼んでいる[33]
^ 「【初版以前】 グリム・メルヘン編集」収載のフローチャー 訳ではこの部分がない[34]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では結果として美しい姿が永久保存されただけで、こびとたちは白雪姫を葬るためにガラスの棺に入れている[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では白雪姫を生き返らせたのはお付きの医者[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では一本の縄を部屋の四隅に張っただけで白雪姫は生き返っており、呪文を唱えるエピソードがない[33]
^ 「ドイツ・ロマン派全集第15巻」収載の小澤訳では「うわばき」となっている[33]
^ 金田鬼一 訳では伯爵となっている。
^ この類話では、さらに続けて国王は「鴉のように黒いかみの毛をもった女の子がほしいものだ」と望み、そのうちにその通りの女の子に行き当たっている[40]
^ 「素顔の白雪姫」収載の小澤訳では贈り物として下さいと頼んでいる[35]
^ 「素顔の白雪姫」収載の小澤訳ではひと時も目を離すことができませんでしたとなっている[35]
^ 「素顔の白雪姫」収載の小澤訳ではひと口も食事をとることができませんとなっている[35]
^ 「素顔の白雪姫」収載の小澤訳ではおそろしいリンゴのひとかけらが、のどからはずれて[35]
^ この類話では、白雪姫を殺そうとする王妃は3人の連れ子を持つ継母で実母ではない。また「鏡」という名の犬が「娘三人子もちのおきさきさまよりも、七人の一寸ぼうし(Zwergeのこと)のうちにいる雪白姫がうつくしい」と返事しており、所謂魔鏡の類は出てこない[47][41]
^ ただし、野村滋訳(ちくま文庫)では、リンゴの赤い方にのみ毒を塗り、白雪姫には赤い方を食べさせた、とある。
^ 1823年にイギリスで出版されたエドガー・テイラーによる英訳本では結末部分がこのように書き換えられている[52][53][54]
^ 大正14年に刊行された「こどもグリム」収載の『雪子姫』は、エドガー・テイラーによる英訳本を底本としながらも子供への配慮を理由に、結末部分を付け加える形で改変している[55]
^ “グリムのメルヒェン”の巻末資料では明治22年になっている
^ “グリム童話翻訳書誌”の年表では掲載誌は『心の花』になっている[79]
^ タイトルの読みは「こゆきひめ」。
^ それらの記述のあいだに「……しかし兄弟はこの物語がフランスの話ではないか、と推測したため……」とあるので、明らかに長靴をはいた牡猫と間違えている[81]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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