『日本書紀』の景行天皇12年の熊襲の反逆に対しての九州行幸の際に、山口県防府市付近で、現地の女人が素幡(白きぬの旗)を船に立てて降伏の意を表した記述の他、神功皇后の新羅到着の際も新羅王は「東に日本という神国があり、そして天皇という聖王が君臨すると聞く。神兵と戦うことはできない。」と言い「素幡」を上げ自ら降伏したことを伝えている。この表現は古事記にはなく日本古来の風習かは不明で、漢文的表現と考えられる。 近代以降に成立した国際社会では、戦時国際法に基づいた一つの認識をほぼ全ての文明社会人が共有している。その社会の範疇にあって、白旗は、交戦対象にあたらないことを相手に知らせるための表明手段としての旗の一つであり、使用者を限定しない唯一の旗である。 戦意を維持しない(もはや交戦相手ではない)、降伏の意思があることなどを相手に知らせるための旗である。逆に交戦相手に対し降服を促すための軍使も用いる。また、応用として、敵意を持たない(もともと交戦相手ではない)ことを明示するために使用される場合もある。 さらには、ここから転じて、白い旗を用意できない場合には代用品の使用が認められる。それは平面状で白地の面積が十分に広い物(たとえば白無地の肌着)であれば、相手に理解されることを期待できる。また、正規の白旗であれ代用品であれ、それを左右に振ることは掲げることに増して明確な意思表明と理解される。 1899年の第1回万国平和会議で採択されたハーグ陸戦条約第三章第32条には、白旗を掲げて来た者を軍使とする規定がある[5]。 国際自動車連盟(FIA)が主催する自動車競技ではコース上に遅い車がいることを表す旗として使用される。 NASCARでは、レースがファイナルラップに入った事を表すために白旗が振られるケースもある。 インディカー・シリーズでは、この両方の意味を兼ねて使用される。 その他にオフィシャルカー 積極行動主義者(活動家)の中には、例えば南極大陸がそうであるように「何ものにも帰属しないもの」を旗の掲揚対象とし、その意を訴求するための象徴物として白い旗を用いる者もいる。 また、独自の解釈で無垢の白旗に何かを象徴させ、芸術的主張を展開する者もいる。
戦時国際法の白旗
軍使旗
その他の白旗
モータースポーツ白旗を掲示するマーシャル
白の意を問う白旗象徴としての白旗
脚注[脚注の使い方]^ 実際には幼児(幼稚園児、等)にも使用例は広がる。
^ 画像ページ内の "Other versions" にある画像が作品の全容。
^ タキトゥス『同時代史』國原吉之助訳、筑摩書房、1996年、152頁。
^ a b ⇒Why Do Surrendering Soldiers Wave White Flags?
^ ⇒Laws of War : Laws and Customs of War on Land (Hague II); July 29, 1899(イェール大学)
関連項目
白旄 - 古代中国で大将が指揮をするのに用いた白いヤクの尾の毛が竿の先端に付いた旗印
王党派/君主制
停戦/休戦/降伏
白旗神社
白#関連項目
白旗の少女
赤旗
黒旗
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