厚生労働省が発表した統計[15]年次別食中毒発生状況によれば、
年次別食中毒発生状況(病原大腸菌)年次病原大腸菌腸管出血性大腸菌その他の病原大腸菌
1975年22----
1980年21----
1985年34----
1990年19----
1995年20----
1996年179----
1997年176----
1998年28516269
1999年2458237
2000年21916203
2001年22324199
2002年971384
2003年471235
2004年451827
2005年492425
2006年432419
2007年362511
2008年291712
2009年362610
2010年35278
2011年492524
2012年21165
2013年241311
2014年28253
2015年23176
2016年20146
2017年281711
2018年40328
1996年以降に発生した集団食中毒事件による死者数で、死者が最も多かったのは2002年に栃木県宇都宮市の病院・高齢者施設で発生した事件の死者9人[16][17]。2番目に多かったのは、北海道の岩井食品による白菜漬けの食中毒事件による死者8人[16][18]、次いで2011年に石川県のフーズ・フォーラスが経営する焼肉店で発生したユッケ集団食中毒事件の死者5人となっている。
感染対策「食中毒#予防」も参照
ジビエ[19]、ブタ、ウシなどの家畜[20]やニワトリ[20]など家禽類の糞便[21]や肥育農場から飛来するハエからも検出され、食品が汚染されることが多い。感染している牛は無症状である。汚染防止のため食肉生産および加工の現場では多くの汚染防止対策が取られている。環境中での生存期間が長く、堆肥中で21ヶ月生存したとの報告があるほか、レタスなどの葉に付着後は2週間程度生存している。また、8℃以下ではほとんど増殖しないが、12℃では3日間で100倍に増殖したとの報告がある[6]。
腸管出血性大腸菌に対する特有の予防法は無く、一般的な食中毒の予防方法と同様である[22]。
調理の前、食事の前、牧場などで動物や柵、砂や土を触った後は、必ず手を洗う。
野菜等を生で食べるときには、よく洗う。
食材は食べる直前まで十分に(8℃以下)冷やしておく。
食器(箸)は未加熱食材用と加熱済み用を分ける。
加熱に弱い菌であるため、肉を使用する食品は、その中心温度を75℃以上且つ1分以上の加熱をする。
調理した食品は、できるだけ速やかに食べる。
調理器具の洗浄、消毒を十分に行う。
水道水以外の水(飲用の井戸水など)は煮沸するなど、消毒してから使う。
などが、食中毒を防ぐために有効である。
@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}しかし、既に食品中に蓄積された毒素は100℃ 30分間の加熱では分解されないため、加熱は食中毒の対策にはならない。[要出典]
脚注[脚注の使い方]
出典^ 竹田美文、「腸炎ビブリオ・毒素原性大腸菌・腸管出血性大腸菌・コレラ菌