立川を中心とする北多摩地域とは多摩丘陵や多摩川で隔てられていることや、都心部とは距離があること、古くから鎌倉街道や「絹の道」の中継点であった関係で、八王子市など同じ南多摩地域や、神奈川県の横浜市北部、川崎市西部、相模原市の「上段」地区などとの結びつきが強い。特に、相模原市の市街地は近接していることから、町田・相模原両市を併せて国の業務核都市に指定されており、業務など諸機能の立地促進が図られている[注釈 1]。
市内や近辺には大学や短大、高校など学校が多く、町田駅付近の繁華街は学生を中心とした若者の街に変わりつつある。若者向けの新しい商業施設は駅周辺のビルのテナントとしてだけでなく、駅周辺の商店街にも多く存在し、乾物屋などを中心とした町田街道絹の道以前からの活気ある商店街にも溶け込み、独特の雰囲気を持つ繁華街を作り上げている。
また町田駅周辺は、若者向けの衣料品店や飲食店、ゲームセンター、アニメ・漫画・ゲーム専門店などが多く、近隣では少ないメイド喫茶も出店されている。渋谷や原宿、秋葉原の様な文化を感じ、楽しむことができる[注釈 2]。
東部の玉川学園前駅周辺は、学校法人玉川学園が学校の建設費を賄うために開発した住宅街であり、幼稚園から大学まで一貫教育の玉川学園を中心とした学園都市とされている。正式な行政上の住所にも玉川学園が用いられている。
北西部の多摩境駅周辺は、多摩ニュータウンの西端に位置する。2000年代以降に大規模なロードサイド店舗が多数出店し、休日などに賑わうようになった。その影響で沿線道路では慢性的に渋滞が発生するようになったことから、市では渋滞の激しい区間を中心に車道の拡幅など対策を進めた[6]。
この他、南部(町田市鶴間)の南町田グランベリーパーク駅前には、大型商業施設のグランベリーパークがあり、市内唯一の映画館も存在する。同地には2017年まで大型商業施設「グランベリーモール」があったが、駅周辺の再開発事業によって閉鎖[7]され、2019年11月に新たな施設に生まれ変わった。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
治安
出典検索?: "町田市"
2007年に新設された忠生地区交番
2000年頃から、新宿地区付近の「歌舞伎町浄化作戦」などの風俗営業規制強化により、新宿地区で営業していた風俗店が町田駅周辺の繁華街へ移転する動きがあり、2000年の犯罪発生件数(刑法犯認知件数)が9879件まで増加し(2018年現在2915 件に減少[8])、一部のマスコミからは「西の歌舞伎町」などと呼ばれるようになった[9]。これは周辺に風俗街のある繁華街が少なく、新宿から小田急線で30 - 40分程度という好立地による。しかし繁華街では風俗店と一般店舗が混在しており、客引きなどの迷惑行為が社会問題化した。
これに対し、市条例による客引き行為の部分規制や、後述する警察活動拠点の拡充、また地域住民による自主的な防犯活動として、住民パトロールや市民交番「セーフティボックス・サルビア」の設置[10][9]などが行われた。