戦後の実証主義的歴史研究においては町人・職人・商人など近世の社会集団に関する研究が進展する。1975年には中井信彦『町人』小学館「日本の歴史」において体系的な町人論が展開され、1980年代以降には中世史分野における網野善彦や桜井英治らの商職人研究とも相互に関係して、吉田伸之、塚田孝らの都市史研究の進捗に伴い町人研究が進展した。 町女房(まちにょうぼう)は、江戸時代の都市(町方)、町人の家(町家)に住む女性の総称である[2]。 町方とは、村方・山方・浦方に対する「都市性」、武家・社寺に対する「民間性」、遊里に対する「現世性」を意味する語であり[3]、町女房とはつまり、江戸時代の都市の民間に住む一般女性を指す[2][3]。山岸荷葉の小説『町女房』(1906年)は、江戸時代の都市生活の延長線上にある明治時代の都市女性を描いたものである[4]。
女性
脚注[脚注の使い方]^ 司馬遼太郎1990『この国のかたちニ』2頁
^ a b デジタル大辞泉『町女房
^ a b 大辞林 第三版『町方』 - コトバンク、2012年8月9日閲覧。
^ 山岸、p.1-2.
参考文献
『町女房』、山岸荷葉、春陽堂、1906年7月
関連項目
三都
元禄文化
化政文化
町奴
外部リンク
町女房 山岸荷葉 - 近代デジタルライブラリー
典拠管理データベース: 国立図書館
日本