男はつらいよ
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ルンビニー幼稚園[注 29]の園長でもある。御前様役を演じていた笠智衆は、第45作(1992年)終了直後に亡くなっている。しかし第46作で、御前様の娘・冬子役の光本幸子が久々に出演、さくらと冬子が御前様の近況の会話をする描写があるほか、第47作ではさくらが源公に「御前様お元気?」と聞くシーンもあり、御前様は健在であるという設定になっている。第50作公式サイトでは「先代の御前様」と記載されており[55]、劇中には別人である当代の御前様(演 - 笹野高史)が登場。第1作で写真撮影のかけ声「チーズ」の代わりに「バター」と言い、後に寅次郎が『男はつらいよ 柴又慕情』などで使用している。
準レギュラー
リリー(松岡リリー、松岡清子)
演 -
浅丘ルリ子(第11作、第15作、第25作、第48作 - 第50作)マドンナ。スナックキャバレーなどでドサ回りをしながら活動している三流歌手。気が強く心優しい女性。一時寿司屋の主人・石田良吉(演:毒蝮三太夫)と結婚しそこの店の女房となるが、性分に合わず離婚してしまう。第48作の時点では日本各地を旅した後、加計呂麻島の男と知り合い再婚するが、夫は死去して島で暮らしているという設定になっている[56]。第50作では東京で「ジャズ喫茶リリー」を経営している[55]。寅次郎の理解者であると同時に、多くのマドンナと異なり堅気でないという点で寅次郎とつり合いの立場にあり、相思相愛となる女性の一人[注 30]。浅丘は第48作の出演で具合の悪そうな渥美清の姿を見て「もしかしたらこれが最後の作品になるかもしれない」と思い、監督の山田洋次に「最後の作品になるかもしれないから、寅さんとリリーを結婚させてほしい」と懇願したと後のインタビューで語っている[57]。浅丘によると最初のオファーは北海道の酪農のおかみさん役であったが、「山田さん大変申し訳ありません。私この細い身体ですしいつものメイクを落とせというのはいやです。牛乳絞ったバケツを持った普段着が似合いますか」と言い、「確かにそうだな。一週間ほど考えさせてください」となりリリー役になったと語っている[58]
及川泉(イズミ・ブルーナ)
演 - 後藤久美子(第42作 - 第45作、第48作 - 第50作)満男の高校時代のブラスバンド部の後輩で交際相手/マドンナ。第48作で医師の卵と結婚することになるが岡山県の風習で満男が花嫁である泉の乗る車を無理やり後退させたため破談となってしまう。彼女は満男に怒るが、それよりも「なぜ彼が婚礼の邪魔をしたのか」真相を聞くことが大事と、礼子に陳謝してすぐ津山を後にする。博から満男の居場所を聞き、奄美諸島まで追いかけて尋問。満男の気持ちを知り、彼女は納得した。第50作では国際結婚して2人の子供がおり国連難民高等弁務官事務所に勤務、生活の拠点は欧州にある。
あけみ
演 - 美保純(第33作 - 第39作、第50作)タコ社長の娘。第6作『純情篇』で一度だけ登場したタコ社長の自宅で登場した2人いる女の子のうちのどちらかがあけみであるが、33作では一人っ子のように扱われており、3人の兄弟については言及されていない。明るく陽気な性格で、蓮っぱなところがある。博に気性が似ている会社員・小島慎吾と結婚するが、「真面目過ぎてつまらない」といい、梅太郎と衝突。慎吾とは全く違うタイプの寅次郎に憧れるが、寅次郎は「社長(梅太郎)の娘だからダメだ」と拒否してしまう。自由奔放な寅次郎に憧れる一方、マドンナにつられて勝手すぎる行動に困惑、さくらの指図もあって寅次郎にダメ出しする一面もあった。第50作で再登場し、浩介という息子がおり、騒動を起こし出ていく姿を、父親のタコ社長そっくりだと博には言われている。
川又登
演 - 津坂匡章(ドラマ版、第1作、第2作、第4作、第5作、第9作、第10作、第33作。第33作は「秋野太作」名義で出演)寅次郎の舎弟。寅次郎を「兄貴」として慕う。八戸出身。しかし、後にテキ屋稼業から足を洗い結婚して所帯を持ち、盛岡で食堂を営むようになる。寅次郎との再会を喜び妻に紹介するが、「彼の今後のために」と寅次郎は心を鬼にして距離を置くことにした。
三平ちゃん
演 - 北山雅康(第40作 - 第50作)本家くるま菓子舗(くるまや)の男店員。関西弁を話す。第46作以降から加代とコンビで出演することになった(第49作特別編含める)。第50作では改装されたカフェくるまやの店長となっている。
お菊
演 - 武智豊子(ドラマ版)→ミヤコ蝶々(第2作、第7作)寅次郎の母。元は深川の芸者であり、寅次郎の父親と内縁関係で寅次郎を産む。ただし実際に寅次郎の養育には関わっていない。現在は京都で連れ込みホテルを経営している。女手一つで世智辛い世の中を生きてきたため気が強く、息子とは顔を合わすたびにケンカをしてしまう。
諏訪?一郎(ヒョウイチロウ)
演 - 志村喬(第1作、第8作、第22作)博の父で北海大学農学部教授でのちに名誉教授[59]。大学ではインド古代哲学の教鞭を執っていた。物静であるが、博の人生選択に強く対立し反発を受け、博の家出を招く。博とさくらの結婚式で久しぶりに親子対面し、和解を果たす。この博の結婚式で父としての不明を詫びる感動的なスピーチをし、感極まった寅次郎やとらやの面々は泣き出してしまった。ちなみに、この結婚式で挨拶前に紹介を受ける際、タコ社長と司会者が?一郎という名前の漢字が読めず、曖昧な呼ばれ方をする。第6作では退職し、博が独立資金として退職金から80万を借りようとしたが、断りの葉書がさくらたちの所へ届くシーンがある。第8作では大学を辞めて岡山の郷へ戻っており、妻を亡くし葬儀が営まれる中で研究一筋だった自身の過去を振り返って、家族の大切さ、人生のはかなさを放浪暮らしの寅次郎に切々と説く[59]。第22作では旅をしていたところ、やはり旅の途中の寅次郎と偶然出会い、しばらく行動を共にする。寡黙な知的人物で、寅次郎とはまったく対称的な性格であるが、寅次郎の素直な性格をかなり好んでいるようで、不思議に通じあうものをもっている。寅次郎のことを「大人物」と表現している同作品では「今昔物語」を片手に長野で古文書を巡る旅をしている。また博のために安曇野に土地を買っていることを告白している。第22作出演後、演じる志村喬の死去(1982年)と共に設定上でも死去。32作目には三回忌の法要が行われる。第8作での寅次郎との二人芝居はシリーズでも異例なほどの長大さであり、小林信彦は著書『おかしな男 渥美清』で、後年の会話の中で『野良犬』の志村の物真似を巧みに披露する渥美の姿を記している。
坪内冬子
演 - 光本幸子(第1作、第7作、第46作)御前様の娘で寅次郎の幼なじみ。マドンナとして初登場した第1作時は奈良で三か月病気の静養をしていた。幼い頃に寅次郎に出目金とあだ名を付けられイジめられた過去があるが、見違えるほど美しく成長した冬子を前に、寅次郎は恋心を抱くが、大学の先生と結婚する。以後も度たび登場する。
及川(原)礼子
演 - 夏木マリ(第42作 - 第45作、第48作 - 第50作)泉の母。
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