男はつらいよ
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2021年10月 - 2022年9月、上記のリピート放送[注 40][94]

2023年4月からもリピート放送中。


衛星劇場 2014年8月 - 2016年10月に特別篇を含む49作を放送し、2016年12月から再び放送を開始した[95]

エピソード京成電鉄が施設内撮影を許可(イメージ)

渥美清の出演料は一本5000万円とも1億円とも言われていたが、松竹スタッフによると3000万円から4000万円だったという[96]

オープニングテーマの前に始まる、寅次郎が旅先で見る様々な夢は、全撮影の最後に撮影されている。夢のシーンは『科学者の寅次郎が怪獣を倒す』等の、本編とは全く関係のない話が多い。なお、出演者には直前まで内容は秘密にされていたという。

山田洋次が柴又を知ったのは、『下町の太陽』を監督する際、作家の早乙女勝元に教授してもらうために早乙女宅を訪問し、すぐそばにあった帝釈天を案内されたのがきっかけである。それまで舞台をどこにするか決めるために様々な所を歩き回り、一時は舞台が浦安に決まりかけていたと言うが、柴又に来た時に「渥美ちゃんがふらっと出て来そうだね」と盛り上がって、舞台が柴又に決まったと言う[97]。また足立区西新井大師も候補に挙がっていた。

映画の舞台に使用した柴又の団子屋が、実際に「とらや」に屋号を変更したため、作中の「とらや」の屋号は、第40作から「くるまや」に変わる。

出川哲朗は若手時代に、第37作から第41作の5作品に端役で出演し、全ての出演シーンでなぜかはちまきをしている。第37作・第39作ではセリフもある。本人のコメントによると、撮影現場で渥美清に「君は普段何をしてるのかね?」と尋ねられたという。第50作では出版社の編集者役で出演した。

第46作には、本作と同時上映として製作されていた『釣りバカ日誌』の主人公である西田敏行演じるハマちゃんがカメオ出演している。釣具を背負ったハマちゃんが釣りに向かう途中、くるまやの前を通っておばちゃんと会話を交わすというもので、松竹の二大シリーズ間でクロスオーバーが行われた。

1986年8月は、山田洋次監督の『キネマの天地』が公開されたため、『男はつらいよ』シリーズは制作されていないが、寅さんファミリー総出演である。主人公の小春(演:有森也実)の父親である喜八を「渥美清」が演じ、親子役で「倍賞千恵子」がゆき(弘吉の妻)、「前田吟」が弘吉(ゆきの夫、都電の運転手)、「吉岡秀隆」が満男(息子)。その他でも健二郎(演:中井貴一)の下宿のおかみ(貞子)を「三崎千恵子」、健二郎の父親(島田庄吉)を「下條正巳」、留置場の男(留吉)を「佐藤蛾次郎」、撮影所の小使(トモさん)を「笠智衆」が演じている。

長野県小諸市古城一丁目には、渥美清こもろ寅さん会館という記念館があったが入館者の減少と渥美と親交のあった館長が亡くなったため休館となった[98][99]。2012年に運営元の株式会社寅さん会館が解散したため、そのまま閉館となりほとんどの収蔵品は館内から処分されている[100]。渥美清こもろ寅さん会館の土地と建物は売却されることが決定しており、シンボルとして設置されていた寅さんの銅像も市では移設や譲渡は難しいとして処分が検討されている[101]

京成電鉄は初回より撮影に協力。日本の鉄道事業者で初めて鉄道施設内での撮影を可能とした(当時は日本国有鉄道でも鉄道施設内の撮影は例外を除き認められていない)。

マドンナ役には山口百恵も考えられていた。山田によると、既に山口は映画作品には出演していなかった時期のため断念した[102]

渥美の死去により、2代目寅さんの誕生が噂され、片岡鶴太郎や西田敏行らが候補とされた。実際に報道もされたが、「寅さん=渥美清」という山田監督の意向もあってお蔵入りとなっている。1996年1997年には、本シリーズに代わる新たな松竹正月映画として、西田主演、山田監督、寅さんファミリーと呼ばれる常連出演者勢ぞろい、男はつらいよとほぼ同じスタッフが参加した『虹をつかむ男』が公開された[68]。その後の松竹の看板正月映画は、1988年から2009年まで続いた、西田主演で山田洋次が脚本家としても携わる『釣りバカ日誌』シリーズに受け継がれることとなる。

48作中9作がキネマ旬報・ベストテンに入選している(第1、2、5、8、9、11、15、17、38作)。同ベストテンでは、プログラムピクチャーシリーズ(『駅前』『社長』『若大将』など)やその他時代劇も含め、シリーズ物の映画はほとんど無視される傾向がある。同様に高く評価された『仁義なき戦い』は、ストーリーが進行・完結していくタイプの五部作であり、むしろやはり評価の高かった『人間の條件』の同類項と言える。登場人物が年を重ねる『男はつらいよ』は、永劫回帰型の典型例として挙げられることの多い『サザエさん』は『銭形平次』とは少し異なるが、それ以外の要素が大きく遷移するわけではなく、基本的には物語は繰り返しである点で上記のプログラムピクチャー群と同系であり、その中では全くの例外として批評家受けを博することができた。ちなみに同ベストテン11?20位圏内に第6、7、10、12、13、14、16、18?23、25、27?29、32、40,42、48作、21?30位圏内に入ったのが第25、33、50作であり、ある時期まで安定して根強い支持が続いていたことがうかがえる。

特に、ブラジルサンパウロにある日本人街リベルダージ」の映画館では、1990年代に至るまで最新作が毎作上映されていた。なお、ブラジルの法律で「8歳以上指定作品」となっていた。

また、同じく1990年代までは、日本航空の機内で最新作が上映されていた。また日本航空は海外ロケの製作協力もしていた。

2015年11月7日、男はつらいよのロケ地となった国内外12地域の観光関係者が柴又に集まり、「寅さんサミット」が初めて開催された[103]
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