男はつらいよ_拝啓車寅次郎様
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黒柳は第50作のマドンナになる予定だった[5]

牧瀬里穂は、7年務めた郵便貯金CMキャラクターの4年目にあたり、舞台あいさつで渥美に「(直接の共演場面が多かったかたせ梨乃に対して)こちらのお嬢さんとは郵便局だけで一緒になって、映画ではあまりに一緒になりませんでした」と、役柄も引っかけて紹介され場内の爆笑を誘った。

小林幸子は売れないドサ回りの演歌歌手を演じている。キャンペーンのために訪れたレコード店の前で、レコードは売れず、買い物客に足元に捨てられたチラシをみじめに、そして悔しそうに拾う姿を(台本を読み込み、自信を持って)演じたが、山田から「かつて売れた事のある歌手なら、それで良いが、売れた事のない歌手は、何千枚ものチラシを足元に捨てられているはずだから、もっと淡々と拾うはずです」と、演技を直されている。

使用されたクラシック音楽

フレデリック・ショパン作曲:『夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2』(電子オルガンに編曲)? 満男が商品トラブルのため訪問する渋谷のデパート内。

モーツァルト作曲:『ディヴェルティメント ニ長調 K.136 (125a) 』から第1楽章 ? 満男と菜穂が会話する長浜のカフェ。

テクラ・バダジェフスカ作曲:『乙女の祈り』オルゴール?くるまやに典子が訪れる。柴又商店街から聞こえる。


スタッフ

監督 -
山田洋次

脚本 - 山田洋次、朝間義隆

プロデューサー - 野村芳樹、深澤宏

音楽 - 山本直純山本純ノ介

キャスト

車寅次郎:
渥美清

諏訪さくら: 倍賞千恵子

諏訪満男:吉岡秀隆

川井菜穂:牧瀬里穂 - 信夫の妹。父が局長を務める長浜室町郵便局に勤務している。

車竜造(おいちゃん):下條正巳

車つね(おばちゃん):三崎千恵子

諏訪博:前田吟

社長(桂梅太郎):太宰久雄

源公:佐藤蛾次郎

ポンシュウ:関敬六 - 寅さんのテキ屋仲間。

専務・向井:すまけい - 満男が勤める靴メーカー株式会社光陽商事。

川井信夫:山田雅人 - 長浜に住む、満男の大学の先輩。

菜穂の母・千鶴:八木昌子

菜穂の父・晋:河原崎長一郎 - 長浜室町郵便局の局長。

柔道の先生:岩下浩

宮幸之助:平泉成 - 典子の夫。

印刷工・中村:笠井一彦

印刷工場職員:マキノ佐代子

三平:北山雅康

佳代:鈴木美恵

江戸家:平田京子

篠原靖治

マネージャー:関谷次朗 (ポンシュウ演じる関敬六の息子)- 歌手小林さち子のマネージャー。

橋本惇

サブ:渡部夏樹 - 寅さんのテキ屋仲間。

行商のおばちゃん:光映子 - 新潟県上越市 高田の郵便局前で寅さんとぶつかる。

民宿栄次郎のおばあちゃん:谷よしの

民宿栄次郎の従業員:神戸浩

歌手(小林さち子):小林幸子

宮典子: かたせ梨乃

満員電車の女性:川井みどり(ノンクレジット)

ロケ地

出典はすべて[6]

新潟県上越市高田駅前郵便局)

滋賀県長浜市

神奈川県鎌倉市江ノ島電鉄線鎌倉高校前駅

長崎県雲仙市(旧長崎県南高来郡小浜町)(島原鉄道バス「雲仙バス停」)

東京都台東区浅草

東京都渋谷区

記録

観客動員 - 217万6000人
[7][8]

配給収入 - 15億5000万円[9](15億3000万円[10]とも)

受賞歴

第5回文化庁優秀映画作品賞
長編映画部門

第13回ゴールデングロス賞優秀銀賞

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 寅次郎と典子のふとんを同室に敷いてしまった従業員に、自分はその従業員の部屋で寝ると寅次郎が指示している場面がある。
^ 『キネマ旬報 2008年9月下旬号』(p.22)にも、「渥美さんはだんだん肝臓を悪くされて、かなり元気がなくなってきていた。それを吉岡くんが支えてくれたわけだよ。そのことによって、渥美さんの負担が減って、楽になった。」という
^ 後日、典子がくるまやを訪れて名刺を置いていったことで初めて、寅次郎はその名前を知る。
^ この段階で、小林さち子の『おもいで酒』がテレビで流れている音が聞こえる。
^ 後藤久美子は、自身が『男はつらいよ』シリーズの大ファンであるが、その中で最も気に入っている寅次郎のセリフとして、『ぼくの伯父さん』で寅次郎が嘉一(後藤久美子が演じた泉の義理の叔父)に対して言った言葉とともに、この言葉を挙げている[3]
^ 「拝啓車寅次郎様」で始まる。

出典^ 『男はつらいよパーフェクト・ガイド寅次郎全部見せます』p.190 。
^ 『寅さんは生きている』(p.202)所収の渥美清への弔辞。このあたりの事情については山田監督の記述でも確認できる[注 2]
^ 『男はつらいよ50周年わたしの寅さん』p.16
^ 映像特典予告編第47作 男はつらいよ拝啓車寅次郎様(DVD)HDリマスター(2021.4.29Lastaccess)
^ 2006年8月4日の北日本新聞のコラム「天地人」より
^ 佐藤 2019, p. 646.
^ “男はつらいよ 拝啓車寅次郎様”. 松竹映画『男はつらいよ』公式サイト. 松竹. 2018年4月11日閲覧。
^日経ビジネス』1996年9月2日号、131頁では217万人と丸めた数字で表記。
^1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
^ 『日経ビジネス』1996年9月2日号、131頁。

参考文献

佐藤利明『みんなの寅さん from 1969』アルファベータブックス〈叢書・20世紀の芸術と文学〉、2019年12月14日。


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