男はつらいよ_寅次郎サラダ記念日
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[注 3]寅次郎は真知子の帰宅前に小諸から去ることにする。それを知った由紀が、「叔母ちゃまを好きなのね」と呟く。すると寅は由紀が作ったばかりのサラダを一口食べて、「うん、いい味だ」とだけ答える。「寅さんが『この味いいね』と言ったから師走六日はサラダ記念日」。

寅次郎は松本、さらには九州へと旅立って行った。真知子からくるまやに電話が来て、寅次郎が去ったことを告げるが、くるまやの人たちは誰も寅次郎のことを馬鹿にすることなく、思いやる。「旅立ってゆくのはいつも男にてカッコよすぎる背中見ている」。

さくらと博は、由紀の短歌がとてもいいから、『サラダ記念日』として出版して大もうけできるかもと笑い合うのであった。
キャスト

車寅次郎:
渥美清

諏訪さくら:倍賞千恵子

原田由紀:三田寛子 - 真知子の姪。早稲田大学文学部日本文学科。短歌を学ぶ。

尾崎茂:尾美としのり - 早稲田大学文学部ロシア語学科在籍。

車竜造(おいちゃん):下條正巳

車つね(おばちゃん):三崎千恵子

諏訪博:前田吟

社長(桂梅太郎):太宰久雄

源公:佐藤蛾次郎

諏訪満男:吉岡秀隆

院長:すまけい - 小諸病院院長。

富永教授:三國一朗 - 早稲田大学教授。西洋近代史。

泥棒:笹野高史 - オープニングとエンディングに登場。

ポンシュウ:関敬六

印刷工・中村:笹井一彦

ゆかり:マキノ佐代子 - 朝日印刷事務員。

北上三平:北山雅康 - くるまやの店員。初登場。

車掌:武野功雄 - 信州、小海線。

キクエの親族:篠原靖治

葬儀の親族:川井みどり

看護師:光映子 - 小諸病院。

江戸屋:石川るみ子

恵子:菅野志桜里

中込キクエ:鈴木光枝 - 寅さんが小諸駅前のバス停で出会う一人暮らしのおばあちゃん。

八重子:奈良岡朋子 - 東京に住む真知子の母。

御前様:笠智衆

原田真知子:三田佳子 - 小諸病院に勤務する女医。夫が山で遭難し現在独り身。

早大生:吉住由木夫(ノンクレジット)

早大生:吉田剛(ノンクレジット)

小諸の若い衆:出川哲朗(ノンクレジット)

小諸の若い衆:西条昇(ノンクレジット)

備後屋:露木幸次(ノンクレジット)

葬儀の手伝い:谷よしの(ノンクレジット)

由紀の短歌

ため息をどうするわけでもないけれど 少し厚めにハム切ってみる(由紀の朗読)

寅さんが早稲田の杜にあらわれて やさしくなった午後の教室

*ダイレクトメールといえどわれ宛の 葉書喜ぶ秋の夕暮れ

*愛人でいいのと歌う歌手がいて 言ってくれるじゃないのと思う

朝刊のようにあなたは現れて はじまりという言葉かがやく

愛ひとつ受けとめかねて帰る道 長針短針重なる時刻

バレンシアオレンジしかもつぶ入りの100パーセント果汁のように

文庫本読んで私を待っている背中見つけて少しくやしい

小春日の早稲田通りのチンドン屋 見ルナ見ルナというように行く

初めての口づけの夜と気がつけば ばたんと閉じてしまえり日記

寅さんが「この味いいね」と言ったから 師走六日はサラダ記念日

**平凡な女でいろよ 激辛のスナック菓子を食べながら聞く

***旅立ってゆくのはいつも男にて カッコよすぎる背中見ている

無印は字幕 *茂が読む **さくらが読む ***由紀が真知子に宛てた1989年の年賀状(由紀の声)
ロケ地

山梨県北杜市

長野県小諸市

東京都大田区(真知子の家)、新宿区(早稲田大学)

長崎県島原市(島原城・啖呵売)

佐藤利明『みんなの寅さん』、p.640より
挿入曲

エミール・ワルトトイフェル作曲(編曲):ワルツ『女学生』作品191?幼稚園の運動会の音楽。

小諸馬子唄』寅さんとキクエが出会う小諸駅前。バス車内(尺八)。くるまやで寅さんが真知子にキクエの夫の最期を語るシーン(尺八)小諸出てみろ/浅間の山に/今朝も煙が/三筋立つ

テクラ・バダジェフスカ作曲:『乙女の祈り』オルゴール?寅さんがくるまやを訪れる場面。柴又商店街から聞こえてくる。


フランス民謡:『月の光に』ピアノ独奏?真知子の息子が学校から八重子宅に帰ってくる場面。

フェルディナント・バイエル作曲『バイエルピアノ教則本』作品101から第10番?東京の八重子宅。

ステレオ太陽族サザンオールスターズ

スタッフ

監督:
山田洋次

脚本:山田洋次、朝間義隆

プロデューサー:島津清

音楽:山本直純

受賞歴

第13回日本アカデミー賞優秀主演女優賞/三田佳子

第7回ゴールデングロス賞優秀銀賞

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 一戸建ての一部を間借りしている下宿のような形態である。
^ 第20作では長崎県出身という設定だったが、今作では宮城県出身と言及されている。
^ これより前、寅次郎は満男の「何のために勉強するのかな」という問いに、「人間長い間生きてりゃいろんなことにぶつかるだろ。そんなときに俺みたいに勉強してない奴は、振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがない。ところが勉強した奴は、自分の頭できちんと筋道を立てて考えることができるんだ」と答えている。

出典^ a b日経ビジネス』1996年9月2日号、131頁。
^1989年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟

参考文献

佐藤利明『みんなの寅さん』(アルファベータブックス、2019)

外部リンク

公式ウェブサイト


男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 - allcinema

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 - KINENOTE










男はつらいよ
1-10作

1 男はつらいよ

2 続・男はつらいよ

3 フーテンの寅

4 新・男はつらいよ

5 望郷篇

6 純情篇

7 奮闘篇

8 寅次郎恋歌

9 柴又慕情

10 寅次郎夢枕


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