甲賀市
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産業面では、2008年新名神高速道路開通前後に工業団地の立地が進み、2018年には県内市町別工業製造品出荷額で1位となっている[3]。また、日本六古窯の1つである信楽焼の産地として窯業や、甲賀忍者にルーツを持つとされる製薬業も古くから盛んであり、農業では土山茶朝宮茶など近江茶の産地としても知られる。

2019年度下半期放送のNHK連続テレビ小説スカーレット』は、甲賀市信楽地域を舞台として放送された[4]
市章

市章は合併協議会で募集・選定された結果、福岡県の男性の図案が市章として制定された[5]。図案の趣旨は「甲」の字をデフォルメした物で、外側の円は健康で安心して暮らせる街をイメージし、その中に活気ある街の輝き、未来への希望を表現しているという[5]
地名

「こうか」の読みは、古代に甲賀地域を治めた百済豪族の鹿深(かふか)氏に由来するとされる。甲賀駅甲賀土山インターチェンジなど、市内の公共施設における「甲賀」は基本的に「こうか」と読むが、名字や民間企業の社名などでは「こうが」と発音する事例も少なくなく、一例として市内のゴルフ場「甲賀カントリークラブ」や、旧甲賀健康医療専門学校などでは「こうが」の読みを用いている。
地理旧水口町中心部周辺の空中写真。1974年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。旧土山町中心部周辺の空中写真。1974年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。旧甲南町中心部周辺の空中写真。1974年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。旧甲賀町中心部周辺の空中写真。1974年撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。旧信楽町中心部周辺の空中写真。1974年撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
位置

甲賀市は滋賀県南端部に位置し、南東端は三重県、南西端は京都府と隣接している。市域は東西に長く、市域面積は481.62 km2に及び、滋賀県・京都府・三重県に属する数多くの自治体と隣接している。甲賀市は大阪名古屋から100 km圏内にあり、鉄道は広域を結ぶ幹線こそ通らないものの複数の路線が敷設されており、道路においては国道1号をはじめとした近畿圏中部圏を結ぶ広域交通路が通る地域である。

甲賀市の東端には標高1000 m級の鈴鹿山脈の南嶺が北東から南西方向に走っており、三重県北部の自治体との行政境界を成している。甲賀市の最高標高地点は鈴鹿山脈に属する雨乞岳である。このように標高の高い市域東部の山々から中央北部の水口丘陵南沿の谷を野洲川が、東部に比べれば標高の低い市域南部の甲賀丘陵沿の杣谷を野洲川の支流の杣川が流れ、それぞれの川筋に沿う形で平地が開けている。また、市域南西部の信楽地区には、信楽盆地の中を大戸川が流れている。なお、野洲川水系は他の滋賀県内の河川と同じく琵琶湖へ流れ込むのに対して、大戸川は琵琶湖を介さず直接瀬田川へ流れ込む。したがって市内で信楽地域だけは異なる分水界に属していることとなる。市内の主な水域としては、野洲川ダム青土ダム大原ダム櫟野川砂防ダムなどによって作られた人造湖群がある。
広袤(こうぼう)

国土地理院地理情報によると甲賀市の東西南北それぞれの端は以下の地点である。

北端
北緯35度01分51秒 東経136度09分50秒 / 北緯35.03083度 東経136.16389度 / 35.03083; 136.16389 (甲賀市最北端)

西端
北緯34度51分55秒 東経135度56分48秒 / 北緯34.86528度 東経135.94667度 / 34.86528; 135.94667 (甲賀市最西端)←市役所
北緯34度57分58秒 東経136度10分02秒 / 北緯34.96611度 東経136.16722度 / 34.96611; 136.16722 (甲賀市役所)東端
→北緯35度00分04秒 東経136度25分17秒 / 北緯35.00111度 東経136.42139度 / 35.00111; 136.42139 (甲賀市最東端)

南端
北緯34度47分27秒 東経136度01分37秒 / 北緯34.79083度 東経136.02694度 / 34.79083; 136.02694 (甲賀市最南端)

地形
山地
主な山


鈴鹿山脈

雨乞岳(市内最高峰)

鎌ヶ岳

入道ヶ岳


笹ヶ岳

飯道山

河川
主な川


野洲川

杣川


瀬田川

大戸川


気候

甲賀市は、基本的に瀬戸内気候帯に属するとされているものの、同時に内陸性気候でもある。ただし、そもそも滋賀県自体が、どの気候帯に属するのか微妙な位置にあり、季節によっても多少の変動があるので、明確な線引きはできない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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