全編の内容が確認できるものとして、平凡社の東洋文庫より、直筆原稿に基づき、正篇6巻、続篇8巻、三篇6巻の計全20巻が刊行されている。ただし原文のみで現代語訳はない。
脚注^ 坂田勝「未刊甲子夜話」解題(1964年、国書刊行会)第三篇78巻を校正して、同社既刊の正続二篇の掉尾として公刊されたもの。
^ ベアトリス・M・ボダルト=ベイリー『ケンペルと徳川綱吉 ドイツ人医師と将軍との交流』中央公論社 1994年 p.95
^ 「甲子夜話」(高野澄/編訳、徳間書店)
^ 松浦静山が多年にわたり『甲子夜話』を執筆した平戸藩邸(隠居所)は本所にあり、旧吉良邸に近い。
^ 原文の「落書」は良い意味では使われず、六十余名が処刑された「聚楽第南外門の落書事件」が有名。
^ 「浅野家文書」では赤穂藩の藩札回収に広島本家からの援助が記され、「広島藩御覚書帳」では赤穂藩の断絶後に鴻池家からの借財が桁違いに増加している(ただし、浅野長矩および浅野大学家、大石内蔵助の子孫(大石宗家)は全て断絶しているため、反論できる立場の者が皆無である)。
^ 津軽藩と平戸藩は共に山鹿素行の子孫を重臣に登用したという共通点がある。
^ 実際に生け捕りにしたのは吉政家臣・田中伝左衛門(『寛政重修諸家譜』田中氏)
^ 特定の浪人が他家に仕官できないように廻状を回すこと。