吹き替えについて田口は「自分自身を無くさず、しかも相手にできるだけ近づけようという操作が必要な気がするわけです。その操作が俳優として意義があると僕は思うし、面白い。」と語っている[10]。洋画での思い出深い出演作品には、マーロン・ブランドを吹替えた『片目のジャック』を挙げている[10]。
吹き替えで3度出演した『刑事コロンボ』には「知的な興味を持たせてくれる作品」と評し、「(シリーズを通して)良い作品かどうかを見定める目を養っていただいて、つまらない作品の視聴率を上がらないようにしていただけると、我々役者としては嬉しいですね」と語っている[8]。
出演作品
映画
愛すればこそ(1955年、独立映画) - 茂
女優(1956年、新東宝) - 田畑
第五福竜丸(1959年、大映)
秋津温泉(1962年、松竹) - 軍人C
東京湾(1962年、松竹) - 検察官の声
キングコングの逆襲(1967年、東宝) - カール・ネルソン司令官の声
稲妻(1967年、松竹) - 呂平
組織暴力 兄弟盃(1969年、東映) - 入江
日本暴力団 組長と刺客(1969年、東映) - 木暮計器社長
関東テキヤ一家 喧嘩仁義(1970年、東映) - 杉浦到
暴力団再武装(1971年、東映) - 関根直人
ギャング対ギャング 赤と黒のブルース(1972年、東映) - 野上
実録 私設銀座警察(1973年、東映) - 斉藤実
ルバング島の奇跡 陸軍中野学校(1974年、東映) - 手島中佐
非情学園ワル ネリカン同期生(1974年、東映) - 寺島
日本の首領 野望篇(1977年、東映) - 鷲津玄竜
俺の空(1977年、東宝) - 政行(叔父)
白昼の死角(1979年、東映) - 債権者代表
唐獅子株式会社(1983年、東映) - 砧
刑事物語3 潮騒の詩(1984年、東宝) - 村上刑事
極道の妻たち 赫い絆(1995年、東映)
救いたい(2014年、AMGエンタテインメント)
テレビドラマ
ありちゃんのおかっぱ侍 第85話(1957年、OTV)
しあわせ(1957年、NTV)
怪人20面相(1958年、NTV)
おかあさん(KR→TBS)
第1シリーズ 第15話「信号機」(1958年)
第2シリーズ
第185話「母 - この最後なるもの」(1963年6月28日)
第192話「続 母 - この最後なるもの」(1963年7月4日)
第196話「続々 母 - この最後なるもの」(1963年8月1日)
第214話「母という名の女」(1963年12月5日)
第278話「六月のあやめ」(1965年3月11日)
第301話「母の土」(1965年8月19日)
スリラー劇場 / 夜のプリズム(NTV)
第2回「市長死す」(1959年1月28日)
第34回「落ちる」(1959年9月9日)
第45回「作並」(1959年11月25日)
第54回「七人の仲間たち」(1960年1月27日)
第57回「そよ風の季節」(1960年2月17日)
第63回「四月馬鹿の悲劇」(1960年3月30日)
第74回「黒の計画」(1960年6月15日)
第76回「夜明けまで」(1960年6月29日)
第88回「青髭」(1960年9月21日)
第95回「電話ボックスの男」(1960年11月5日)
ヤシカゴールデン劇場 / あにいもうと(1959年3月11日、NTV)
慎太郎ミステリー / 暗闇の声(KR) ※石原慎太郎の企画・監修オムニバス形式
「黒い訪問者」(1959年11月30日)
「当り屋」(1960年4月30日)
ダイヤル110番(1960年、NTV)
トップ屋(1960年、CX)
たった二人の工場(1960年2月24日、KR)
これが真実だ 第31回「君死にたもうことなかれ」(1960年8月31日)
姉妹の橋(1960年10月3日、NTV)
光と影(1961年、CX)
東芝日曜劇場(TBS)
第228回「赤西蠣太」(1961年4月9日)
第309回「人間の土地」(1962年11月4日、ABC) ※芸術祭参加作品
第360回「勝てば官軍」(1963年10月27日、CBC) ※芸術祭参加作品
若き日の摂津守(1961年5月12日、NTV)
人生の弾痕(1961年5月20日、NHK)
お気に召すまま(1962年、NET)第18回「羊腸人類」(作:安部公房)
決定的瞬間(第23回)殺さないで (1961年6月8日、NTV)
山本周五郎アワー / 嘘ァつかねえ(1961年8月23日、TBS)
プリンススリラー劇場 (CX)
「立入禁止」前編、後編(1961年、CX)
「トリオ」(1962年1月 - 3月)
荒野(1961年11月2日、NTV) ※芸術祭参加作品
人生の四季 第62回「警報器」(1962年3月11日、NTV)
故郷は遠くにありて 前編、後編 (1962年、TBS)
無明の恋 平家物語巻十横笛より(1963年7月24日、NHK)
近鉄金曜劇場(ABC)
「誰の為の女」(1963年9月27日、TBS)
「岡田茉莉子シリーズ ある女の影」(1965年2月5日、TBS)
「愛とこころのシリーズ 愛なくば」(1965年9月10日)
二十四歳の憂うつ(1963年、KTV)
特命諜報207(1964年、NET)
大河ドラマ(NHK)
赤穂浪士(1964年) - 茅野和助
獅子の時代(1980年) - 伊地知正治
炎立つ(1993年) - 平繁成
徳川慶喜(1998年) - 田丸稲之衛門
幾星霜(1964年11月26日、KBC) ※1964年度(第19回)芸術祭奨励賞受賞作品
甲州遊侠伝 俺はども安 第15話「無頼の掟」(1965年、CX)
夢二えがく(1965年6月24日、NHK)
ダイヤル119・出動せよ(1965年10月13日、NTV)
青春時代劇 / 宮本武蔵(1965年10月 - 1966年4月、NTV)
ザ・ガードマン(TBS / 大映テレビ室)
第6話「ガラスの太鼓」(1965年)
第19話「超特急西へ」(1965年)
第59話「人喰い鮫」(1966年)
第78話「宝を抱いて地獄へ行け」(1966年)
第92話「ロンドンの青い霧」(1967年)
第93話「ロンドン?東京応答せよ」(1967年)
第103話「真赤な裏切り」(1967年)
第142話「悪魔の爪あと」(1967年)
第143話「マッチ売りの少女は大晦日に死ぬ」(1967年)
第152話「愛と憎しみの弾丸」(1968年)
第180話「首のない幽霊」(1968年)
第182話「サラリーマン・殺人旅行」(1968年)
第186話「奥様は泥棒稼業」(1968年)
第191話「真夜中の客」(1968年)
第196話「花嫁の夫は死人」(1969年)
第200話「殺人者に明日はない」(1969年)
第208話「逃亡のアムステルダム」(1969年)
第226話「替玉旅行は殺人がいっぱい」(1969年)
第246話「お知らせ爆弾魔」(1969年)
第254話「マンションは女の戦場」(1970年)
第259話「さあ女の復讐が始まるわ」(1970年)
第274話「妻の浮気は死を招く」(1970年)
第281話「団地奥さんヌードの悲劇」(1970年)
第286話「人妻のアルバイトは死を招く」(1970年)
第296話「走れ蒸気機関車! 恐怖の逃亡者」(1970年)
第302話「怪談・赤い糸で人を殺す幽霊」(1971年)
第317話「恋人を殺して姉弟心中」(1971年)
第324話「ズッコケ娘にホトホトまいった」(1971年)
第341話「ヌードの悪女華やかな私生活」(1971年) - 里見
第343話「お色気喜劇・浮気結婚式」(1971年)
三匹の侍 第4シリーズ 第25話「闘い / 雨の章」(1967年、CX) - 伊藤左馬之介
キイハンター(TBS / 東映)
第39話「消された顔の逃亡者」(1968年) - 村山
第42話「情無用の殺人旅行」(1969年)
第53話「皆殺しの標的」(1969年) - 宮本
第59話「車椅子の男」(1969年) - 伊能
第64話「がい骨抱いて珍道中」(1969年) - 徳川
第79話「バカをかついで珍道中」(1969年)