田中秀夫
同番組の長坂脚本では「東京、殺人ゲーム地図!」が最も印象に残っているそうで、「ちゃんとCMが入る場所が指定されてあったから楽(笑)。しかも読んでいて本当に面白いホンでした」と後に述懐している。
宇宙刑事シリーズ
本作は、1時間ドラマより日数がかけられており、他の30分ドラマでも300カット以上撮影していた。また本作には、田中同様に細かいカットを撮影する小林義明や小西通雄がおり、それぞれが凌ぎを削っていた[2]。
朝日ソノラマから発売されていたファンタスティックコレクション『宇宙刑事ギャバン』のインタビューでは、最終回にてドン・ホラーの首が光の尾を引きながら飛びまわる合成シーンに何度もNGを出して、合成担当の会社(チャンネル16)との徹夜作業を経てオンエア状態の出来に仕上げたと証言していた[要ページ番号]。
スケバン刑事
『スケバン刑事』 シリーズについて、自身の体質に合った作品だったから3年間シリーズを通して演出ができたと述べている[2]。
『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』主演の南野陽子について、根性があり叱っても泣いたりしなかったと評している。また、『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』主演の浅香唯についても第1話から石神井公園の池の中に入れたり同様に叱りつけても泣かなかったと評し、この二人から恨まれているのではないかと述懐している[2]。
『ザ・ベストテン』で南野陽子が『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』のロケ先から出演したとき、ちょうど現場にいた田中もテレビに生出演している。
『スケバン刑事』劇場版のクランクアップの日に、南野陽子より田中の名前入りのディレクターズチェアをプレゼントされている。
脚本家の武上純希がまだ駆け出しの頃、『スケバン刑事』シリーズでシナリオを書いてもそれを田中に床に叩き付けられ、「これのどこが面白いの? 教えてよ」と厳しくダメだしされたことを述懐している。最初は上手く仕事が出来なかったが、長い間その関係が続いた後にお互いの妥協点が見つかってその後はシナリオがスムーズに仕上がるようになったという。また田中は厳しいがそのぶん本が成功した場合とても喜ぶ監督であったという。武上はこのエピソードについては余程印象深いのか複数のインタビュー(『宇宙船』など[要文献特定詳細情報])で語っており、「あの頃があるから今の自分がある。だから東映さんには本当に御恩が有るので、自分が出来る限りのご奉公はしていきたい」とも述べていた。
一方、上記のようなエピソードについては同じく『スケバン刑事』シリーズのライターだった橋本以蔵も語っている。シナリオを田中やプロデューサーにつまらないとダメを押され、原稿をゴミ箱に入れられるなどの屈辱も経験している。その場にいた同席スタッフに「大丈夫? よく堪えられたね」とあとでこっそり気遣われるほどであったと後のインタビューにて語っており、橋本は武上と違い現在でも後ろ向きな「屈辱的な記憶」として自分の中に留めているという[11]。一方、田中自身は橋本について、まだキャリアはなかったが激しさがあり、撮影しても尺数がオーバーしてしまうため、編集の只野信也と相談して尺数を詰めていったと評している[2]。
脚本制作には熱意を持っており、劇場版『スケバン刑事』の際は担当の土屋斗紀雄や橋本と旅館に泊まり込み、共にシナリオを練り上げた。台本は第8稿まで書き直されたという。
監督作品
テレビ
特別機動捜査隊(1961-1977年、東映・NET)
鉄道公安36号(1962-1967年、東映・NET)
青空に叫ぼう(1967-1968年、東映・NET)
さむらい(1968-1969年、東映・NET)
東京ロマン 花と蝶(1969年、東映・NET)
半七捕物帖(1971-1972年、東映・NET)
どっこい大作(1972-1974年、東映・NET)
非情のライセンス(1973-1976年、東映・NET)
ザ・ボディガード(1974年、東映・NET)
ザ・ゴリラ7(1975年、東映・NET)
燃える捜査網(1975-1976年、東映・NET)
忍者キャプター(1976-1977年、東映・東京12チャンネル)
快傑ズバット(1977年、東映・東京12チャンネル)
特捜最前線(1977-1987年、東映・テレビ朝日)※田中は1979年度より参加
新幹線公安官(1977-1978年、東映・テレビ朝日)
冒険ファミリー ここは惑星0番地(1977-1978年、東映・テレビ朝日)
がんばれ!レッドビッキーズ(1978年、東映・テレビ朝日)
スパイダーマン(1978-1979年、東映・東京12チャンネル)
燃えろアタック(1979年-1980年、東映・テレビ朝日)
仮面ライダーシリーズ(東映・毎日放送)
仮面ライダー (スカイライダー)(1979-1980年)
仮面ライダースーパー1(1980-1981年)
それゆけ!レッドビッキーズ(1980-1982年、東映・テレビ朝日)
大激闘マッドポリス'80(1980年、東映・日本テレビ)
宇宙刑事シリーズ(東映・テレビ朝日)
宇宙刑事ギャバン(1982-1983年)
宇宙刑事シャリバン(1983-1984年)
宇宙刑事シャイダー(1984-1985年)
ロボット8ちゃん(1981-1982年、東映・フジテレビ)
ペットントン(1983-1984年、東映・フジテレビ)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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