田中真弓
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1978年に『激走!ルーベンカイザー』の高木涼子役で声優デビュー[14][15]。同年には刑事ドラマ『Gメン'75』の「香港ロケ編」で、事件解決に協力する香港の難民少年役をアテレコで演じた。

1980年代には、島津冴子とラジオ番組『アニメトピア』に2代目パーソナリティーとして出演、少し後に『さすがの猿飛』に揃って出演した。1983年から長期にわたり、『うる星やつら』で女性でありながら格好も言葉遣いも少年の姿の藤波竜之介役を演じたことで大きく知名度を上げた。

1984年三ツ矢雄二とプロジェクト・レヴューを設立[17][22]

2006年には、CD企画『外道女王』(原作:伊豆一彦、脚本:伊藤良徳)にて主役を担当した。
現在まで

2011年に第5回声優アワード「高橋和枝賞」を受賞[23]

2012年伊倉一恵竹田えり高乃麗と共に演劇ユニット「コーネンキーズ」を結成。

2013年に第7回声優アワード「キッズ・ファミリー賞」を受賞[24]

2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第6位に入選[25]
人物・特色

音域はF-F-C(地声)-F(裏声)[9]

現在でも女優が本業であり、舞台[注釈 1]に立つことが多いが、男児のような低めの声を活かし、アニメなどで声優業の仕事を精力的に行っている一方で、フジテレビの『クイズ!ヘキサゴン』など、ナレーションの仕事も多くこなしている。

代表作では熱血・元気な少年を演じることが多く[26]、主人公では『ダッシュ勝平』の坂本勝平[27]、『イタダキマン』の孫田空作/イタダキマン[28][29]、『巨神ゴーグ』の田神悠宇[30]、『魔神英雄伝ワタル』シリーズの戦部ワタル[31]、『とっても!ラッキーマン』のラッキーマン / 追手内洋一[32]、『中華一番!』の劉昴星[33]、『ドラゴンボール』のクリリン[27]、『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ[27]、『忍たま乱太郎』の摂津のきり丸[34]、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』のツワブキ・ダイヤ[35]、映画『天空の城ラピュタ』のパズー[36]などがある。『新・おそ松くん』のチビ太は、事実上イヤミと共に主役の位置にあった。

少年役以外にも、声優デビューとなった『激走!ルーベンカイザー』では社長令嬢の高木涼子[14][15]、『サクラ大戦』では男勝りで姐御タイプの桐島カンナ[37]、『ぼのぼの』でもショーねえちゃん[38]、などといった女性キャラクターの役も稀に演じることがある。

テアトル・エコー劇団員で、晩年には重度の糖尿病に罹患していた安西正弘の支援を、島田敏とともにおこなっていた(3人とも同学年でテアトル・エコー出身、田中と島田は同じ青二プロダクション所属)。安西とはNHK教育『おーい!はに丸』(1983年 - 1989年)での「はに丸」と「ひんべえ」、『うる星やつら』(1983年 - 1991年)での「藤波竜之介」親娘など、共演機会が長かった。

宮野真守が声優としてデビューした後、田中に会った時はやばかった[39]。宮野とは2012年時点ではアニメの仕事ではまだ共演したことがないが、宮野が『ONE PIECE』が好きだと言い続けていたため、ラジオのスタッフが内緒で田中をゲストに呼んでくれた[39]。その時にスタジオに入ったところ田中がルフィの麦わら帽子をかぶり「よう!」と言っており、宮野は緊張して何も喋れなくなってしまった[39]

宮野は勇気を振り絞り「僕は『ONE PIECE』が好きなんですけど、『ドラゴンボール』も大好きでずっと観てたんです!」と言っていた[39]。その時に田中がクリリンとルフィのコラボである「ゴムゴムの気円斬」をしてくれて「ワーッ!」と真っ二つにされたような贅沢な時間であったと語る[39]

母がクリスチャンだったことから日曜日には、母に連れられて、教会に礼拝に出かけていたという[6]。2歳上の兄がおり[2]、その兄は落語研究会に所属し、落語が好きで、特に立川談志が好きで、その影響で家族も皆談志が好きになったという[5]。夫は声優・俳優柴本浩行[40][41]、息子は大道芸人の ⇒こ?すけ(阿部孝祐)[10]。柴本とはのちに離婚するが、田中と別の女性との再婚・離婚を経て、復縁した[42]

趣味は演劇[9]。特技はジャグリング[9]
エピソード

中学2年生の時、本番で声が出なくなり、病院に行っていたところ、左軟口蓋麻痺だと言われたという[15]

会話も、全部筆談でしており、「演劇が好きで好きでたまらないのに、このまましゃべれないかもしれない……」と思い、悲嘆に暮れていたという[15]。その時、父が「演劇が好きなら演劇に携わる仕事がいっぱいあるじゃないか」と励ましてくれて、色々と演劇関係の仕事のことを調べてみたが、「演劇が好きなわけじゃない」と気が付いたという[15]。「歌でも踊りでもいいから、目立ちたい! 人前に出たい! 出たいだけなのよ!」というのが、本性だったという[15]

麻痺は長引いて大変であったが、その本性を知ることができたのは、「あの麻痺のおかげだったんじゃないか」と思っているという[15]。脚本も才能なかったといい、プロジェクト・レビューでも作と演出をしたこともあったが、「あんたみたいに才能ないやつが書くんだったら辞める!」と出演者に言われたこともあったという[15]。そんな紆余曲折もあり、「出る以外何もできないから、できることだけやろう」をモットーにしているという[15]

持ち役のうち、最も気に入っているのは『新・おそ松くん』のチビ太。『新・おそ松くん』でのチビ太の決め台詞「てやんでぃバーロイチキショイ」「しっかりこまたき」「いやーんもう」は田中のアドリブから生まれたものであり、特に人気だった「てやんでぃバーロイチキショイ」は、『新・おそ松くん』DVD第5巻のチビ太のイラストのディスクジャケットにも採用されている他、田中が後に声を当てた『とっても!ラッキーマン』の追手内洋一役や、『ゲゲゲの鬼太郎(第5作)』の毛目玉役でも同様の台詞を連呼している。


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