テレビで舞台の中継を見て、芝居に興味を持つ[11]。子供の頃は友達がいたが、内気なところがあり、舞台の別世界に没入できる感覚に憧れていたと語る[11]。

口の達者な女子達と会話したり、口喧嘩になると、言葉に詰まり言いたい言葉が言えなくなったことがあり、「別の自分になれたら、思っていることが表現できるかな……」という思いで、中学時代に部活を選ぶ時に「演劇を実際に自分でもやってみたい」と思うようになったと語る[11]。中学校在学中より演劇とダンス活動を交互に行ない、大学卒業後は「演劇や踊りはそろそろ卒業してもいいのかな？」と思い、父の薦められた企業でOLとして6年ほど勤務[11][12]。転職を決意した理由は、一生続けていく仕事に就こうと「一生仕事を続けていけるモチベーションって、なんだろう？」と考えていたところ「好きなことを続けていくのが一番じゃないか」と考えるに至り、それが芝居とダンスだったからである[11]。

その間もダンスのレッスンを受け、所属した舞踏団で月に1度のペースでステージ活動を行なっていた。ダンスのほうは会社員時代に本格的に舞台に立ち、やりきった気持ちがあったが、芝居の方は勉強したいこともあり、「芝居を仕事にしよう」と考えていたが、「20代の真ん中を過ぎてから劇団に所属しようとするのは、少し遅いのかな？ 」とも思っていた[11]。舞台人を目指していた人物たちの多くは、高校卒業後、専門学校、劇団の養成所、芸術関係の大学などで学んでおり、そういう人物達との溝をどうやって埋めたらいいのか模索していた[11]。その時に偶々ダンサー仲間に当時、同じ群馬県出身で野沢那智主宰の劇団薔薇座に所属し声の仕事をしていた人物がおり、声の仕事と聞いて吹き替えの仕事にひらめきを感じていた[11][13]。中学生くらいまではテレビで放送していた吹き替え版の映画を観ても「外国の方が日本語を上手に話すなあ」という感覚でいた[11]。吹き替えがわかってくるにつれ、舞台とは違う奥行きや深さに気付いていったが、それが演じることとは繋がっていなかった[11]。芝居の道に進むことを考え始めていた時に「声優になれば、吹き替えという仕事を通じて、小さいころから家族と観て、感動してきた作品の中に、自分が入れるのかも……」とインスピレーションが湧いていたという[11]。声優志望ではなかったが、その舞踏団で声の仕事をしている人物の紹介で、東京アナウンスアカデミー（現：東京アナウンス・声優アカデミー）へ通ううちに声優を志望することになる[9][11]。

会社員として昼間は会社で働き続けながら土日、夜間のクラスに通う[11]。同アナウンスアカデミーに通い始めた頃、声優事務所と所属するタレントや声優の名前が書かれた資料を貰い、江崎プロダクションに所属していた二階堂有希子の名前に目に止まった[11]。子供の頃に好きだった『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』の峰不二子役を演じていた二階堂の芝居と声が好きであり、初めて声優の名前を意識したという[11]。

会社員だった頃、夕方に誰も居ない会議室で大手の事務所に電話を掛けたが取り合ってもらえず、キャリアも無かったことから何社も断られ、「だよな……」と現実を感じながら江崎プロダクションに電話を掛けていた時に当時マネージャーでのちのマウスプロモーションの元社長が電話をとった[11]。「今こういう勉強をしていて、養成所に入りたいと考えているんですけど……」と問い合わせをしたところ「来年の春に養成所のオーディションを受けにいらっしゃい」と言われ、「こういう人がいる事務所だったら、私、やっていけるかもしれない……」と思い、翌春にオーディションを受けて、江崎プロダクションの養成所に入所[11]。その後、マウスプロモーション（旧江崎プロダクション）に所属[7]。
デビュー後

初ヒロイン役は映画『不法侵入』（機内上映版）のマデリーン・ストウの吹き替え[14]。

2020年、第14回声優アワード外国映画・ドラマ賞を受賞[15]。
人物

低めで艶やかな声色が特徴であり、頭の切れるスマートな女性、戦う強い女性役を多く演じている[16]。

洋画作品の吹き替えでは、ニコール・キッドマンをはじめ、ケイト・ベッキンセールやレイチェル・ワイズ、グウィネス・パルトロー、ジェニファー・ロペス、モニカ・ベルッチなどを多く担当している[16][17][18]。