弘治3年(1557年)に信忠、永禄元年(1558年)に信雄、永禄2年(1559年)に徳姫を産んだといわれるが、信雄以外ははっきりしない。後年織田家の主流が信雄の家系になって以降の史料には、信忠生母が信雄と同じであるとの記述が散見されるようになる。
勢州軍記・余吾庄合戦覚書・寛政重修諸家譜
信忠は正室濃姫の養子となって嫡子としての資格を得たことは江戸期の作で信憑性に乏しいが、『勢州軍記』[7]『余吾庄合戦覚書
加賀藩の『本藩歴譜』では前田利長の正室・永姫の生母を「生駒」と仮冒している。しかし、吉乃が永禄9年(1566年)の死去に対し、永姫は天正2年(1574年)の出生であり別腹である。生駒氏側史料にも生駒家宗女の子は信忠・信雄・徳姫3人のみと明記され無関係だとわかる。他に、生駒氏室もない。(生駒氏家譜)
また、信雄により母方の姓「生駒」を下賜された家臣も存在する。吉乃の娘として明厳誉傳和尚に懇願し、夫人自ら資金を出して金沢に久昌寺を建立、追崇することで当時の戦局を有利にするため、生駒氏との関係を主張したかったとものとされる。
関連作品
映画
レジェンド&バタフライ(2023年 演:見上愛)
テレビドラマ
徳川家康