生理学の対象は生体の正常な機能に限定する一方、病理学の対象は生体の異常な機能とする考えがある。即ち、生理学と病理学は別個の学術領域とする考えであり、生理学の範囲を狭義に考えている。日本国内の大学医学部における医学教育では、概ねこのような考えを採用している。
これに対して、生理学の一分野が病態生理学であるとする考えもある。後者の考えでは、病理学と病態生理学はほぼ同じということになり、生理学の範囲を広義に考えている。 生理学の研究対象は生物が示すあらゆる生命現象である[4]。自然界のすべての生物は、物質を体内に取り込んで体を構成するのに必要な物質を生成したり、物質を分解して活動のためのエネルギーを取り出し、不要となった物質を排泄するサイクルを行っている[4]。これらに成長や増殖といった機能を含めた、生物が示す営み全体を生命現象という[4]。 1個の細胞からなる単細胞生物の場合はその個体の生命現象はすべてその1個の細胞内で行われている[4]。一方、多細胞生物の場合は様々な種類に細胞が分化しており、それぞれの細胞が機能を分担することで全体で一つの個体としての生命現象が行われている[4]。 スウェーデン王立科学アカデミーは、医学分野に関連する生理学における卓越した科学的成果に対して、ノーベル生理学・医学賞を授与している[3]。
生命現象
生理学会
1876年にイギリス生理学会はダイニングクラブとしてロンドンに設立された[5]。
1887年にアメリカ生理学会は、設立された[6]。
ノーベル生理学・医学賞
脚注[脚注の使い方]
出典^ “生理学の動向と展望 1.はじめに (平成9年6月20日)
^ 各大学の医学系講座における生理学の定義をまとめてある。“生物学って?
^ a b 日本放送協会. “記録で見るノーベル賞|まるわかりノーベル賞2018|NHK NEWS WEB
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