生姜
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地下の根茎部分を初夏に収穫してすぐに出荷される根ショウガのこと[6]。表面は白っぽく、つけ根には赤味がある。根ショウガよりも辛味は弱く、皮に筋が少なくて軟らかい[6]。生食や甘酢漬けなどにする[3]
葉ショウガ(葉生姜)
根茎が小指程度の大きさにまで成長した段階で葉が付いたまま収穫したもの[18][21]。春から初夏の若いうちに収穫され、初夏が旬とされる[20]。味噌をつけて生食したり、魚の付け合わせ、甘酢漬けなどにする[3]。葉生姜の一品種として谷中生姜がある。
矢ショウガ(棒ショウガ、はじかみショウガ、筆ショウガ)はじかみ
軟化栽培し15 cm程度に成長したところで太陽に当てて、茎元が紅色になったところを収穫するもの[18]。筆生姜、芽生姜、一本生姜、軟化生姜ともいう[18][21][19]。葉ショウガよりもさらに早く収穫したもので、根茎は細く、葉を除いた茎(苞葉)がついている[6]。甘酢漬けにして、はじかみとして焼き魚の彩りなどに使う[18][3]
大きさによる分類

ショウガは大きさ別に見ると大生姜・中生姜・小生姜の3種類に分けられる[18]11.5kgの巨大なショウガ

大生姜 - ショウガの晩生種[19]。1個の大きさが1kgにもなることがあり品種としておたふく・印度などがあり国内生産量の93.6%を占める(2009年生産流通消費統計課)

中生姜 - ショウガの中生種[19]。1個の大きさが500g前後で品種として三州生姜・黄生姜などがある

小生姜 - ショウガの早生種[19]。1個の大きさが300g前後で品種として金時生姜・谷中生姜などがある。

栽培ショウガの花のつぼみ。ショウガの花は、原産地のインドでも珍しいものとされている[22]

熱帯アジア原産のショウガは、生育適温が25 - 30と高めである[23]。春の植え付けの時、気温が低いと生育しないので、地温が15度以上になってから畑に定植する[23]。光は必要だが強い光は嫌うので、適度な日陰ができる環境で育てる[23]。またショウガは寒さのほか、乾燥・多湿・連作を嫌う性質がある[9][23]。ショウガに適した日照を得るため、草丈が高いサトイモオクラなどの合間に植え付けると、直射日光から守り、土の乾燥を防ぐことができる[24]。夏から秋に根茎を掘り採って、新根茎は食用に、たね根茎は薬用などにする[9]

春に植え付けに用いる種ショウガ(根茎)は、色艶がよく、よい芽を持ったものを選ぶ[23]。種ショウガの大きなものは、ひとつ50グラム (g) ぐらいに割っておく[23]。植え付け前の畑は、堆肥を多めにすき込んで耕し、鍬で植え溝を作り、種ショウガの芽を上向きにして浅く植え付け、畝高5センチメートル (cm) くらいに覆土する[23]。ショウガは発芽までに時間がかかるので、気温が低いときは育苗ポットに植えて、暖かい場所でづくりをしてもよい[24]。発芽後、夏までに3回ほど畝間に追肥を行い、ついでに中耕し土寄せして根茎が地表に露出しないようにして、刈草や敷きを敷いてマルチングをすると土の乾燥を防ぐ効果がある[9][24]。夏の若いうちは筆ショウガ、葉ショウガとして、秋以降、株が大きくなるまで育てれば新ショウガ、ひねショウガとして収穫できる[23]。新ショウガは初霜が降りて、次の霜が降りるまでの間が最後の収穫期になる[24]
栽培品種
金時ショウガ(金時生姜)
小ぶりで、香りと辛味が強い品種。辛味成分ジンゲロールの含有量も多いとされている
[3]
谷中ショウガ(谷中生姜
茎(葉苞)の根元の部分が紅く色づく品種で、葉ショウガとして初夏のみ市場に出荷される[3]。名称は東京都荒川区東日暮里西日暮里の旧地名である谷中本村に因んだもので、この種の生姜がかつて特産品だったことによる。


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